エイジングケアとは?基本&肌悩み別おすすめ美容成分

2023年11月06日

50代から始める本気の年齢肌対策!化粧品の選び方も

エイジングケアとは?基本&肌悩み別おすすめ美容成分

エイジングケアって?アンチエイジングとの違いは?年齢肌のケアの基本、肌悩み別おすすめ美容成分を徹底解説。30代・40代よりもさらに肌の変化が気になる50代からは、悩みに合わせた美容成分もプラスして年齢に応じた効果的なケアを行いましょう!

エイジングケアとは?

エイジングケアとは、「加齢によって起こる肌の変化に合わせたお手入れで、年齢に応じた健康的な肌を保つこと」を指します。

似た言葉として「アンチエイジング」がありますが、アンチエイジングは心や体の老化を少しでも抑え、若々しさを保つという意味です。

エイジングケアの場合は、加齢に抗わず、肌の変化を受け入れ、それに応じて本来の肌の力を引き出すことを目指してケアを行います。

年を重ねれば肌のハリ・弾力低下によるたるみ、シミ、シワなどが見られるようになってきますが、特に気になる肌悩みは人によって異なります。

効果的なエイジングケアを行うためにも、自分の肌の特徴について知っておきましょう。

エイジングケア化粧品とは?

年齢に応じたエイジングケアをするためのコスメが、「エイジングケア化粧品」と呼ばれるアイテム。

エイジングケア化粧品には、年齢を重ねると現れがちな肌の乾燥、ターンオーバー周期の乱れ、ハリや弾力不足、シミやくすみなどへの効果が期待できる有効成分や、高保湿成分が配合されていることが特徴です。

商品によって配合されている成分が異なるため、自分の肌や肌悩みに合わせて選ぶといいでしょう。

エイジングケアは何歳から始めたらいい?タイミングは?

エイジングケアは何歳から始めたらいい?タイミングは?

肌の衰えを感じ始める人が増えるのは30歳以降が多く、一般的には「年齢肌」という言葉が使われ始めるのはこの頃から。ただし、肌の皮脂量のピークは20代で、20代後半には肌の老化が始まると考えられています。

30代になると、肌のターンオーバー周期が長くなることでシミや毛穴の悩みが見られ、血行が悪くなることで肌のくすみが見られるように。

40代では、コラーゲンの体内合成量がピーク時の半分ほどに低下し、小じわやたるみが気になってきます。

そして50代になると、20代前半の頃は28日~30日ほどだったターンオーバー周期が45日ほどに。これによってシミが濃くなる、肌がくすんで見えるといった肌の色の変化を実感する人が多いようです。

更年期のタイミングは、肌の調子を良くしてくれる女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌量が大きく低下する時期であるため、乾燥が起こりやすく、肌荒れやかゆみといった肌トラブルにもつながりやすいです。

エイジングケアが早過ぎる・遅過ぎるとどうなる?

エイジングケアはスタートが早過ぎても問題はなく、50代から始めても60代から始めても遅過ぎるということはありません。エイジングケアは、気になったそのときが始めどきです。

ただし、肌悩みが悪化し、トラブルが進行してからケアを始めるのでは、効果が感じにくいことも。そのため、「最近乾燥しやすくなった」「肌のハリや弾力が低下してきた」など、変化を感じたらエイジングケアを始めてみるといいでしょう。

肌悩み別!おすすめのエイジングケア方法・美容成分

肌悩み別!おすすめのエイジングケア方法・美容成分

肌の状態や肌悩みは、人によって異なります。効果的なエイジングケアにするためには、自分の肌に合ったケア方法を取り入れることが大切です。

ここからは、肌悩み別におすすめのエイジングケア方法や美容成分をご紹介します。

シワ│おすすめエイジングケア方法・美容成分

小ジワやちりめんジワと呼ばれるシワは、肌の表皮の乾燥が大きな原因です。肌に摩擦などの刺激を与えないようにして、丁寧に保湿ケアを行いましょう。

ほうれい線や下まぶたにできる深く刻まれた真皮ジワはコラーゲンやエラスチンの減少、表情筋の衰えによるたるみなどが原因です。保湿ケアに加えて、シワ改善効果のある成分が配合された化粧品を取り入れるといいでしょう。

以下の3つは、厚生労働省に認可されたシワ改善成分。シワの改善効果を期待したい場合は、これらの成分が含まれているものを選ぶのがおすすめです。

【おすすめ美容成分】

  • ニールワン
  • 純粋レチノール
  • ナイアシンアミド

シミ・くすみ│おすすめエイジングケア方法・美容成分

シミは、紫外線ダメージの蓄積が大きな原因です。紫外線は365日降り注いでいるため、季節関係なく一年中しっかりとUVケアを徹底しましょう。

くすみは加齢によるターンオーバーの乱れ、乾燥によるキメの乱れ、血行不良、古い角質が取り切れず肌に残っていることなどが原因です。正しい方法での洗顔やクレンジングで古い角質を落として、丁寧な保湿で対策を行いましょう。

【おすすめ美容成分】

  • ビタミンC
  • ハイドロキノン
  • コウジ酸
  • トラネキサム酸
  • アルブチン など

ハリ・弾力不足│おすすめエイジングケア方法・美容成分

肌のハリや弾力低下は、加齢や紫外線、生活習慣の乱れなどが原因となっています。紫外線対策を行いつつ、生活習慣の乱れがあれば改善することが大切です。

肌のハリや弾力不足が気になる場合は、以下のようなビタミンA誘導体や機能性ペプチド、プラセンタエキスが配合されたスキンケアアイテムがおすすめ。

【おすすめ美容成分】

  • ビタミンA誘導体……パルミチン酸レチノール、リノール酸レチノール
  • 機能性ペプチド……カプリロイルジペプチド-17、アセチルヘキサペプチド-8、カプロオイルテトラペプチド-3、合成ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-1
  • プラセンタエキス など

レチノールは穏やかなピーリング作用があるため、敏感肌の人は刺激を感じる可能性も。目立たない部位でパッチテストを行ってから使用しましょう。

肌のたるみ│おすすめエイジングケア方法・美容成分

たるみは、加齢や紫外線などの影響によって真皮内のコラーゲンやエラスチンが減少し、ハリが失われることで引き起こされます。

どんな人でも加齢を防ぐことはできませんが、コラーゲンやエラスチンを破壊する紫外線対策を行えば効果的なケアができます。

紫外線対策で注意したいのが、顔だけでなく頭皮も紫外線ダメージを受けるということ。頭皮は顔の皮膚とつながっているため、頭皮も日傘や帽子などで紫外線対策を行いましょう。

また、顔のたるみは表情筋の衰えも原因の一つです。頭皮マッサージで血行を改善したり、表情筋トレーニングで対策したりするのもおすすめです。

【おすすめ美容成分】

  • ビタミンC誘導体……たるみによる毛穴目立ち(たるみ毛穴)が気になる場合におすすめ
  • セラミド……乾燥や潤い不足によるたるみが気になる場合におすすめ
  • レチノール……肌のハリ・弾力低下によるたるみが気になる場合におすすめ

毛穴・角栓│おすすめのエイジングケア方法・美容成分

白い角栓や、毛穴の黒ずみが気になる場合は、スクラブやゴマージュ(肌の古い角質除去のために使うスキンケアアイテム)を使ったケアもおすすめです。AHAや酵素入りの洗顔料も、古い角質を除去する作用があります。

これらのアイテムは肌の負担になってしまうこともあるため、パッケージなどに記載された使用頻度・回数を守って使用することが大切です。

【おすすめ美容成分】

  • AHA(フルーツ酸)
  • 酵素

エイジングケア化粧品の選び方

エイジングケア化粧品には、美容液やクリームなどさまざまな商品があります。以下のようなポイントを押さえて、自分に合ったものを選んでみましょう。

  • 肌質に合ったものを選ぶ
  • 肌悩みに合ったものを選ぶ
  • 肌の刺激になる成分に注意して選ぶ(エタノール、鉱物油、香料、防腐剤など)
  • 高保湿のものを選ぶ
  • エイジングケア成分配合のものを選ぶ
  • 毎日使い続けられるものを選ぶ(使用感や香り、ケアのしやすさ、購入しやすさなど)

プチプラの日焼け止めや、コストパフォーマンスに優れた50代向け韓国コスメも人気です。

効果的なエイジングケアのポイント

効果的なエイジングケアのポイント

ここからは、効果的なエイジングケアのポイントをご紹介します。

肌の保湿を重視する

50代以降の年齢肌のエイジングケアでは、肌の保湿が非常に重要です。

年齢を重ねると、肌の水分量や分泌される皮脂量が減るため、肌が乾燥しがちに。エイジングケア化粧品で、不足した水分や油分をバランス良く補ってあげましょう。

以下は、代表的な保湿成分です。

  • セラミド
  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸
  • ライスパワー®No.11

正しい方法での洗顔正しい順番でのスキンケアを心掛けて、丁寧にケアしましょう。

タオルでゴシゴシこすったり、すり込むようにクリームを塗ったりするのは、肌に負担をかけてしまう逆効果なケア方法。肌に負担を与えないようにすることが大切です。

化粧品は2か月ほど使い続ける

スキンケアは、「続けること」が大切です。エイジングケアに効果的な成分が含まれていたとしても、すぐに効果が得られないことも少なくありません。

効果の現れ方は人によって異なりますが、2か月ほどは同じものを使ってみるのがおすすめです。

快適に使い続けるために「肌への刺激が少ない」「肌トラブルなく使える」「使用感や香りなど、ストレスなく使える」「高過ぎずリピートしやすい」といった点も考慮するといいですよ。

こまめに水分を摂取する

人間の体重の60%は水分でできているといわれていますが、体内の水分量は年齢とともに低下。新生児では約75%だったのが成人で約60%に、高齢になると約50%にまで水分量が低下するといわれています。

水分不足になると代謝が悪くなり、体内の不要な老廃物の排出が滞って肌荒れの原因に。1日1.5Lくらいを目安に、こまめな水分補給を行いましょう。

栄養バランスのいい食事に肌にいい食品を組み合わせる

人間の体は、肌も筋肉もすべて、毎日食べている物からつくられます。スキンケアをしっかり行っていても、食生活が乱れていると思うようなエイジングケアの効果が得られません。

毎日栄養バランスのいい食事をしっかり食べるようにすることが大切です。それに加えて、肌にいい食べ物や飲み物をプラスするのもおすすめ。

スキンケアだけでなくインナーケアもしっかり行うことで、年齢に応じた健康的な肌を目指しましょう。

質の高い睡眠を取る

美肌のためには、質の高い睡眠を取ることも大切です。

眠っている間には、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、細胞の新陳代謝を促して昼間受けたダメージの修復、肌のハリを保つ、骨や筋肉を丈夫にするといった役割を担っています。

しっかりと成長ホルモンを分泌させるためにも、十分な睡眠を取るようにしましょう。

エイジングケアで今の自分を美しく

エイジングケアとは、年齢に抗うというものではなく、年齢に応じた肌の変化について理解し、自分の肌本来の力を引き出すようなお手入れをすることを指します。

乾燥や紫外線、摩擦ダメージ、メイクの落とし残しなど日々の生活で肌の負担になることを減らしつつ、自分の肌悩みに合った成分を取り入れて、エイジングケアをしてみてはいかがでしょうか。

※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

監修者プロフィール:逗子メディスタイルクリニック院長 徳永理恵さん

逗子メディスタイルクリニック院長 徳永理恵さん

国立東京医科歯科大学医学部を卒業後、同大学形成外科所属。横須賀市立市民病院では美容レーザー外来の立ち上げを行う。都内美容皮膚科勤務を経て、『医療の力でQOLを上げる』をコンセプトに、2010年逗子メディスタイルクリニックを歯科医の夫と開院。3人男子の育児にも奮闘中。所属学会:日本形成外科学会、日本美容皮膚科学会

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