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すっぴん美肌を叶える!正しいエイジングケア方法
50代の基礎化粧品7選!おすすめ成分&選び方のコツ
とみ皮膚科クリニック
川村郁美
公開日:2022.12.23
更新日:2023.01.29
乾燥やシワ、シミ、毛穴やハリ不足など肌悩みが増える50代だからこそ、こだわりたい基礎化粧品選び。自分に合ったスキンケアアイテム選びのポイントやおすすめのエイジングケア成分などについて詳しく解説!毎日のお手入れ効果をアップさせましょう。
監修者プロフィール:川村郁美さん
専業主婦から一念発起、アトピーに悩む長男をきっかけに、医師になることを志す。子育てと両立しながら医学部生・研修医時代を乗り越え、念願の皮膚科医に。現在は、病気から美容まで皮膚のお悩みにお応えでき、地元の皆様に愛され頼られるクリニックを目指して、静岡県富士市にてとみ皮膚科クリニックを運営。保険皮膚科と美容皮膚科の両方を大事にしながら、患者と日々向き合っている。
50代の基礎化粧品の選び方のポイント
50代になると、シワ、毛穴の目立ち(毛穴)、乾燥やハリ不足、小ジワなどの肌悩みが増えてきます。
20代の頃はターンオーバーの周期は約28日ですが、加齢によって徐々に周期が長くなり、40代では約45日に、50代になると約55日になるといわれています。ターンオーバーが遅れると古い角質に残り、肌がざらついてしまうことも。
女性は更年期を迎えるとホルモンバランスに大きな変化が起こります。これまで順調に分泌されていた女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が激減することで、肌の水分量が低下。これによって乾燥しがちになったり、シワが出たりハリ不足になったりします。近年のマスク生活も、肌荒れに追い打ちをかけることに。
また、これまで肌に蓄積されてきたダメージがシミとして現れることもあります。このような50代の肌をしっかりケアするためには、ポイントを押さえて基礎化粧品を選ぶことが大切です。
50代の基礎化粧品の選び方のポイントを詳しくチェックしていきましょう。
肌悩みに合ったものを選ぶ
50代の肌悩みとしてはシワやたるみ毛穴、ハリ不足や乾燥などが多いものの、特にどこが気になるかという点は人によって異なります。
基礎化粧品を選ぶときは、自分が気になる悩みにアプローチできる成分が含まれているかどうか、最初にチェックしましょう。
肌質に合ったものを選ぶ
自分の肌質にあったものを選ぶことも大切です。肌タイプは主に普通肌・混合肌・乾燥肌・脂性肌の4つがあります。
- 普通肌
水分・油分のバランスが整っておりバリア機能も正常。今のケアを続けてもいいし、気になる肌悩みに対応した新しい基礎化粧品を探すのもOK - 乾燥肌
肌の水分が蒸発しやすい状態になっているため、保湿成分のある基礎化粧品で水分を与えしっかり保湿 - 脂性肌
収れん作用のある化粧水などを使い、肌を引き締めるのがおすすめ - 混合肌
混合肌の場合は、油分が多い部分には引き締め効果のある基礎化粧品、乾燥している部分には高保湿成分配合の基礎化粧品など、場所によって使い分けて肌を整えるのがポイント
なお、肌タイプは常に固定されているわけではありません。季節や健康状態、食生活や生活習慣によって日々変化しています。以前から使い続けていた商品が肌に合わなくなってしまうこともあるため、「前にも使っていたから」で使い続けず「今の自分の肌質」に合うものを選びましょう。
肌の刺激になる成分に注意する
化粧品の中には、肌の刺激になる成分が入っているものもあります。
- エタノール(アルコール)
- 鉱物油
- 香料
- タンパク由来成分
- 防腐剤 など
これらの成分は、肌の刺激になってしまうこともあるため注意しましょう。
ただし、防腐剤やアルコールフリーだからといって、一切肌の刺激にならないということではありません。肌に優しい製品でも自分の肌に合わないこともあるため、無理に使い続けず、自分に合うものを探しましょう。
肌が弱い敏感肌の人は「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」のものを選ぶのも一つの方法です。
しっかり保湿できるものを選ぶ
50代女性の肌は、皮膚の水分量や皮脂量が低下し、乾燥しやすくなっています。乾燥が進むと肌荒れを招いたり、紫外線ダメージなどを受けやすくなることに。
乾燥はシワやシミを悪化させてしまうため、高保湿成分配合の基礎化粧品を選び、肌にしっかり浸透させて潤いを与えてあげましょう。
保湿成分には、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸類、グリセリン、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、糖類、スクワラン、ワセリンなどがあります。これらの保湿成分が豊富に含まれている化粧品を、数種類、例えば化粧水のような水溶性のものを使い、乳液やクリームなど油性のものをその上に使うなどするとよいでしょう。
エイジングケア成分配合のものを選ぶ
「アンチエイジングしたい」「リフトケアしたい」「シミやシワをケアしたい」など、年齢肌への対策を行いたい場合は、エイジングケア成分が配合された化粧品を選ぶのがおすすめです。
50代を迎えると、ターンオーバーの遅れや女性ホルモン減少影響で、肌のハリや弾力の低下が気になり始めます。これらの加齢に伴う悩みにアプローチできるエイジングケア成分が配合された基礎化粧品を選ぶといいでしょう。
50代におすすめのエイジングケアに有効な基礎化粧品の成分は、後述します。
複数の肌悩みがある場合は基礎化粧品を組み合わせる
シミやくすみ、シワ、乾燥など肌悩みはさまざま。肌悩みが複数あるという人は、それぞれの悩みに対応した基礎化粧品を組み合わせたり、もとから複数の肌悩みに対応したアイテムを選ぶのがおすすめです。
例えば、化粧水や乳液は高保湿成分配合のものにしてしっかり肌に潤いを届け、美容液でシミ対策や美白ケアを行うなどの方法があります。
使い続けられるものを選ぶ
基礎化粧品は薬ではないため、少し使っただけで劇的に肌悩みが改善することはありません。朝晩のスキンケアを毎日繰り返すことが大切なので、使い続けられるものを選ぶこともポイントです。
50代におすすめの基礎化粧品の成分
ここからは、50代におすすめの基礎化粧品の成分をご紹介します。悩みや気になる部分に合わせて成分を選びましょう。
- セラミド
もともと角質層内に存在する成分で、数ある保湿成分の中でも高い保湿力を持っていることが特徴。肌が持つ本来の水分保持力を高めてくれる効果も期待でき、肌のバリア機能も高めてくれます。ヒト型セラミド(セラミド1~6)は肌なじみがよく保湿力も高いためおすすめ - コラーゲン
肌に弾力や水分保持力を与える成分。分子の大きさから肌の内部に浸透することは難しいが、肌の表面で水分をキープして肌の水分を保つことによって外部からの刺激から肌を守ってくれる。 - ヒアルロン酸
保水力が高く(1gで6リットルの水を保持出来る)、肌の弾力や柔らかさを保つ。湿度に左右されにくいため季節を問わずおすすめの成分 - レチノール
肌のターンオーバーを促進して、シミやシワを改善する効果が認められた成分。コラーゲンやヒアルロン酸などの成分の生成を促して、ハリや保湿力も向上させる。 - ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)
ビタミンB3のこと。紫外線ダメージによるDNA損傷の修復、抗酸化、メラニン生成の抑制、肌荒れの抑制、エネルギー生成の促進の効果があり、シワを改善する効果、美白有効成分が認められている成分。コラーゲン生成や肌のターンオーバーを促す - ビタミンC誘導体
メラニンを薄くしメラニンの合成を抑える作用があることから、美白有効成分の一つ。皮脂を抑える作用もある。コラーゲン生成には必要不可欠な成分。 - トラネキサム酸
シミや肝斑の原因となるメラニンの生成を抑制する。赤ら顔改善にもよい。 - 成長因子(グロスファクター)
体内でつくられ、特定の細胞や分化を促すたんぱく質の総称。主に美肌に関係のあるものは、EGF、FGF、IGF、TGF。年齢とともに減少し、肌の老化現象を引き起こす。化粧品などで補うことにより、肌の再生能力を高めて肌を若返らせる。 - 幹細胞上清液
体を作る様々な細胞を作り出す能力を持っている細胞を幹細胞という。その幹細胞を培養した上澄み液のこと。先に述べた成長因子の他、様々なサイトカイン、ケモカイン、エクソソームなどの生理活性物質、酵素、脂質、核酸などが含まれている。これらは人の肌を若く保つために必要不可欠な成分だが年齢とともに不足してしまう。損傷した組織や細胞の機能回復などをしてくれるため、様々なエイジングケア効果が期待できる。
50代の基礎化粧品のQ&A
ここからは、50代の基礎化粧品についてQ&A形式で解説します。
基礎化粧品の効果的な使い方って?
基礎化粧品を効果的に使うためには、正しい順番でスキンケアを行うことが大切です。
スキンケアアイテムには「水分が多いもの」と「油分が多いもの」があり、最初は水分が多いアイテムから使い、最終的に油分の多いアイテムで蓋をするのが正しい使い方です。
なお、スキンケアは朝・晩の2回行うのが基本ですが、朝と晩では目的が異なります。
朝は、寝ている間にかいた汗や皮脂といった汚れを落としたり、乾燥・紫外線から守るためのケア。夜はメイクや肌についた汚れを落とし、乾燥・紫外線で受けたダメージを回復させるためのケアです。
目的を意識すると、より効果的なスキンケアができるでしょう。
スキンケアで注意することはある?
スキンケアの際は、ゴシゴシこすったり、肌を引っ張る、叩くなど肌の刺激になることは避けましょう。クレンジングオイルでのクレンジングや、洗顔料で顔を洗うときも注意が必要です。
また、スキンケアの際は基礎化粧品をすぐに重ねるのではなく、一つひとつじっくり肌になじませるようにお手入れすることが大切。ぺたぺたしなくなるまで馴染んだら、次のステップのアイテムを使うのがポイントです。
値段が高いものの方が効果がある?
基礎化粧品は、ブランドや製品、含まれる成分によって値段が大きく異なります。高級な基礎化粧品の方が肌にいい成分がたくさん入っているというイメージがあるかもしれませんが、「値段が高い=効果が高い」とはいえません。
化粧品を開発するための研究費や宣伝のための広告費、パッケージや容器代で高くなっている可能性もあるためです。成分や使い心地、口コミなどをチェックしてから、自分に合ったものを選びましょう。
基礎化粧品は同じブランドのラインを揃えるべき?
必ずしも同じブランドのラインやシリーズで揃える必要はありませんが、無理なく使い続けられるのであれば、ライン使いがおすすめです。
同じブランドの基礎化粧品で揃えることで、自分が気になる悩みにしっかりアプローチできるでしょう。また、ライン使い前提で作られている製品は、テクスチャーなど使い心地の相性がいいというメリットもあります。
ただし、基礎化粧品は継続が大切です。同じアイテムを2か月か3か月くらいは使ってみないと変化や効果が判断しにくいため、ある程度は継続的に使用することを意識しましょう。
「値段が高過ぎる」「香りが苦手」「テクスチャーが好みじゃない」など、使い心地がよくないと続けるのが大変なので、ライン使いにこだわり過ぎず、自分が気に入ったものを使うことも大切です。
また、悩みが複数ある場合は、ライン使いにこだわらず、有効成分がそれぞれ違うブランドをチョイスして使うことをおすすめします。
悩みに合わせた基礎化粧品でもっと美肌に
50代になると、女性ホルモン分泌量の低下に伴い、肌の乾燥やハリ低下、シワやシミなどの肌悩みが増えてきます。自分の肌悩みに合った基礎化粧品を使うことで、悩みにアプローチできるでしょう。
基礎化粧品はある程度続けることで効果が感じられるようになるため、自分の肌に合い、気に入った商品を選ぶと楽しくスキンケアを続けられるはずですよ。
編集部厳選!50代におすすめの基礎化粧品7選
ここからは、ハルメク365編集部が厳選した50代におすすめの基礎化粧品をご紹介します。
セリジエ 薬用リフト化粧水
セリジエ 薬用リフト化粧水は、超乾燥ケア・くすみケア・シワ改善・敏感肌ケア・ハリアップ・キメを整える・肌荒れ防止の7つにアプローチできる化粧水です。シワや美白(メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ)に効果的なナイアシンアミド配合で、ハリ不足や痛いほどの乾燥に悩む方におすすめです。
セリジエ 薬用リフトクリーム
セリジエ 薬用リフトクリームは、セリジエ 薬用リフト化粧水とライン使いもおすすめのクリームです。7種の発酵エキスやナイアシンアミドを配合し、年齢肌に起こりがちな乾燥やハリ不足といった悩みをサポート。旧品と比べ浸透力が大幅アップしています。
ファンケル エンリッチプラス 化粧液II しっとり
ファンケル エンリッチプラス 化粧液II しっとりは、美容保湿成分がたっぷり含まれた化粧液です。ナイアシンアミド、トリプルハリ肌成分、スイートピー花エキス、シソ葉エキスなど豊富な美容成分が年齢肌をケアしてくれます。
アテニア ドレスリフト ローション
アテニア ドレスリフト ローションは、発酵コラーゲン、サーチュライザーS6、タイムブレスDNといった3つの独自成分を配合した美容液のようなとろみのある化粧水です。肌のハリや弾力低下など、年齢が気になり始めた肌のケアに。
b.glen QuSome レチノA 美容液
b.glen QuSome レチノA 美容液は、シワ有効成分であるレチノールを含んだ美容液。肌のハリや弾力を維持するペプチドや肌なじみのいい保湿剤のスクワラン、肌に密着しバリア機能を高めるオーガニックシアバターなどが配合され、年齢肌をサポートします。
ポーラ B.A ローション N ハーフサイズ
ポーラ B.A ローション N ハーフサイズは、ポーラオリジナル複合保湿成分「仙人穀ロスマ(センニンコク種子エキスと セージ葉エキスの複合成分)」を配合したローションです。とろみのあるローションが潤いを与え、ハリのあるみずみずしい肌に導きます。
オルビスユー モイスチャー
オルビスユー モイスチャーは、肌本来の力を活かして美しくするアプローチを研究して開発されたジェル状の保湿液です。吸着性に優れた保湿成分が肌に密着し、乾燥肌に潤いやハリを与えます。
※記事内の価格は2022年11月3日時点のもので、すべて税込です。
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