朝夜別!スキンケアの正しい順番・コツや注意点を紹介
2022.07.052022年11月14日
皮膚科医監修丨パックやマスクはタイミングが重要!
スキンケアの順番でパックはいつ?効果UPする使い方
スキンケアの順番でパックやマスクはいつ使えばいい?スペシャルケアの効果を最大限に引き出すための正しい使い方やコツ、使用頻度・使用時間などについて皮膚科医監修のもと詳しく解説します。パックを使うタイミングやタイプ別のおすすめ商品も紹介します。
種類別!スキンケアでパックを使う順番
スキンケア化粧品(基礎化粧品)には、パック(フェイスマスク・シートマスク)を含め、洗顔料、クレンジング、ブースター(導入美容液)、化粧水、乳液、美容液、アイクリームなど数多くの種類があります。
より効果的なスキンケアを行うためには、これらを正しい順番で使うことが大切です。パックはとっておきのスペシャルケアとして使用されるものもあれば、毎日使えるリーズナブルな商品もあり、価格帯や種類は豊富。
全てを必ずしも使う必要はありませんが、ここからはスキンケアの基本の順番と合わせてパックの種類別に順番をご紹介していきます。お手持ちのパックのやり方・使い方に困ったときは、ぜひ参考にしてみてください。
- クレンジング
- 洗顔
- 拭き取り化粧水
- ★塗って洗い流す「角質パック」
クレイや酵素などが配合された商品など。肌のざらつきが気になるとき、乾燥によるくすみをケアしたいときにおすすめのマイルドに不要な角質を取り除くパック - ブースター(導入美容液)
- 化粧水
- ★貼るタイプの「シートパックやシートマスク」
乾燥が気になるときにおすすめのパック。角質パックや角栓パック後にシートパックを追加しれば肌をしっかり保湿できる - 乳液
- ★塗ったまま寝るタイプの「スリーピングマスク」
冬など乾燥する時期や、保湿をしっかり行いたいときにおすすめのマスク。ジェルタイプやクリームタイプなどがある - クリーム
- ★貼って寝るタイプのパック
マイクロニードルなどで美容液を一晩かけて導入するパック
夜寝る前に使用するスリーピングマスクは、大きく分けると「ジェルタイプ」と「クリームタイプ」の2種類があります。
ジェルタイプは水分多め、クリームタイプは油分多めのものが多いため、持っているアイテムに合わせて最後の仕上げのクリームと順番を変えてもOKです。
なお、冬など乾燥する時期は、ジェルタイプのスリーピングマスクだけでは寝ているうちに乾いてしまい、朝起きたときに肌の潤い不足を感じることも。乾燥しないように、クリームでフタをするといいでしょう。
スキンケアでパックを使うベストな頻度・時間は?
ここからは、肌のスペシャルケアの定番としても知られている、パックを使うベストな頻度や時間についてご紹介します。最適なタイミングでパックを使って、スキンケア効果をアップさせましょう。
パックの使用頻度
パックを使う推奨頻度は、種類や商品によっても違いがあります。角質ケアのパックは肌への負担になるため、毎日は使用できないことが多いです。
基本的に、どの商品にも推奨する使用頻度がパッケージに記載されています。そこに書かれた頻度を目安として、パックを行うといいでしょう。
なぜパックごとに使用頻度が決められているかというと、スペシャルケアを目的にした製品の場合、美容成分が多く含まれているためです。いくら肌にうれしい美容成分とはいえ、栄養の過剰摂取はお肌の状態を乱してしまうことにつながります。
角質を一時的に薄くするようなアイテムでは、新しい丈夫な角質を作ることが目的ですので、十分に回復する時間を与えることがポイントです。
古い角質を目の敵のように取り除くことは、ただ肌を傷つけていることになりますので、パックを使用するときは、推奨されている使用頻度を守ることが大切です。
なお、シートマスクの場合、毎日使用することを目的に作られている商品もあります。お手頃価格のものもあるので、惜しまず手軽に毎日しっかりケアができるでしょう。
パックの使用時間
美容成分を肌にしっかり浸透させたいからといって、長時間パックをつけっぱなしにしてしまうのはNGなケア方法です。
時間を置き過ぎると、顔に乗せている間に乾燥が進み、美容成分や肌の潤いがパックに奪われてしまいます。パックで肌をしっとり保湿するはずが、逆に乾燥を招いてしまう可能性があるため、注意しましょう。
使用頻度同様、パッケージに書かれた使用時間を守って使用すると失敗せずに済みます。冬など乾燥する時期は、パックをする時間が短く設定されていることが多いです。
スキンケアに効果的なパックの使い方のコツ
ここからは、パックの効果をより高める使い方のコツをご紹介します。
保湿力をアップさせたい場合
乾燥が気になる時期や、肌の潤い不足を感じているときなどは、保湿力をアップさせるケアをするのがおすすめです。シートパックやシートマスクを使うときは、いつもよりしっかり化粧水を浸透させておくと、角質層に美容成分が浸透しやすくなります。
また、貼ってはがすタイプのシートパックやシートパックは、パックの上からラップで覆うと、パックの効果がアップします。ラップは1枚だと呼吸ができなくなってしまうため、顔の上半分と下半分で2枚のラップを使うといいですよ。
肌のざらつきや角質ケアしたい場合
肌のざらつきや角質ケアのために、角質パックを使用した後は、普段以上に化粧水をたっぷり浸透させて、肌に潤いを補給することが大切です。
パックで角質を除去した後は肌が乾燥しやすくなります。肌荒れを防ぐためにも、パック後の保湿ケアはいつも以上に念入りに行いましょう。
肌を引き締めたい場合、肌が火照っている場合
暑さで肌が火照っているときや、肌を引き締めたいときは、シートパックやシートマスクを前もって冷蔵庫で冷やしてから使うのもおすすめです。
化粧水で肌を整えた後で冷たいシートパックやシートマスクを使うことで、肌を引き締め、火照りを落ち着ける効果が期待できます。
日焼けによって肌に火照りが出ているときは、紫外線対策として美白効果が期待できるパックを選ぶと効果的なケアが可能です。日焼けしたその日に冷たいシートパックでクーリングするのは日焼け後の皮膚トラブルを防ぐのに非常に効果的です。消炎効果が含まれているものもお勧めです。紫外線は美肌の大敵なので、その日のうちにしっかりケアして、シミ・そばかすになるのを防ぎましょう。
肌にしっかりフィットさせて効果アップ
美容有効成分が染み込んだシートを顔に貼り付けるタイプのシートパックの場合、シートが浮いていると、せっかくの効果が減ってしまいます。
シートマスクを使用するときは、肌にしっかり密着させましょう。シートマスクのサイズが合わないときは、シートの頬骨辺りに切れ込みを入れると、肌に密着させやすくなります。
パックによるスキンケアのQ&A
ここからは、パックによるスキンケアのQ&Aについて解説します。
入浴中にシートパック・シートマスクをしてもいい?
入浴中は体が温まることで毛穴が開きますが、かといって湯船の中でシートパック・シートマスクをするのはNG。
入浴中は汗や老廃物が排出されるため、シートパックやシートマスクの美容成分が肌に浸透せず、流れていってしまいます。入浴中ではなく、お風呂から上がった後に使用するのがベストなタイミングです。
角質ケアパックのタイミングは?
年齢を重ねるごとに代謝が下がることで、肌表面には古くなった余分な角質がたまりがちに。不要な角質をマイルドに取り除く角質ケア化粧品では、一時的に角質バリアを緩めて化粧品の美容成分が浸透しやすい状態を作れます。
商品によっても推奨される使用頻度は異なるので、自分の肌や希望に合わせて、角質ケアアイテムを選ぶといいでしょう。
基本的に角質を取り除くタイプのアイテムを使用する頻度は週1~2週に一回程度がお勧めです。
編集部おすすめ!スキンケアにプラスしたいパック3選
ここからは、ハルメクWEB編集部がおすすめするパックをタイプ別にご紹介します。角栓パック、シートパック、スリーピングマスクの3タイプをご紹介しますので、ぜひ目的や悩みに合わせて選んでみてください。
角質パック:REAL CICA PEEL OFF PACK
「REAL CICA PEEL OFF PACK」は、美容大国として知られる韓国で人気のCICA(シカ・ツボクサ)パック。こすらずに角質を取ることができ、肌の潤いを奪わずにケアできます。
お肌を鎮静するツボクサ成分が配合されており、敏感肌にもおすすめの角質パックです。高級感のあるツボクサの香りで、ケア時間がリラックスタイムに。
シートパック:7ビューティー オールインワン エイジングケアシートマスク
「7ビューティー オールインワン エイジングケアシートマスク」は、年齢を重ねた肌に潤いを与えるエイジングケアができるシートパック。
オールインワンタイプで、化粧水・乳液・美容液・クリーム・パックのお手入れがこれ一つで完了します。天然素材であるセルロース系繊維のテンセルシートを使用しており、低刺激で肌に優しいのもポイントです。
スリーピングマスク:MIMURA ナイトマスク NOUMITSU
「MIMURA ナイトマスク NOUMITSU」は、角質層まで浸透する潤い成分のアスタキサンチンなどの多彩な美容成分を配合したナイトマスクです。
眠りはじめのゴールデンタイムに、肌に濃密な潤いを届けます。翌朝の肌のハリや潤いを実感できるでしょう。普通肌はもちろん、乾燥肌、脂性肌、混合肌などあらゆる肌タイプに対応しています。
スキンケアの順番にパックをプラスして潤いアップ
スキンケアにパックを取り入れる順番は、商品によっても違いがあります。自分の肌悩みや希望に合わせて、正しい順番でパックを使うことで、より効果的なスキンケアができますよ。
パックには美容成分が豊富に含まれていますが、推奨頻度を超えて使用してしまうと、過剰な栄養によって肌の調子を崩してしまうこともあります。パックを使うときは、各商品パッケージに書かれた使用頻度や使用時間を守ることが上手なケアのコツです。
また、パック後は肌に届けた潤いを逃さないよう、油分を多く含むクリームやオイルでフタをしてあげることもポイント。正しい順番の効果的なスキンケアで、年齢に負けない、つるすべ肌をつくっていきましょう。
※記事内の価格は2022年11月時点のもので、すべて税込です。
監修者プロフィール:逗子メディスタイルクリニック院長 徳永理恵さん
国立東京医科歯科大学医学部を卒業後、同大学形成外科所属。横須賀市立市民病院では美容レーザー外来の立ち上げを行う。都内美容皮膚科勤務を経て、『医療の力でQOLを上げる』をコンセプトに、2010年逗子メディスタイルクリニックを歯科医の夫と開院。3人男子の育児にも奮闘中。所属学会:日本形成外科学会、日本美容皮膚科学会
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