50代から急増!皮膚トラブルを悪化させる「やってはいけない習慣」5つ
誰にでも起こりうる帯状疱疹の予防と対策#1
3人に1人?「帯状疱疹」50代以降から急増する身近な病気の基礎知識
50代以降から発症率が急増する、気を付けなければならない病気「帯状疱疹」。ピリピリ、チクチクする痛みと赤い発疹が発症のサインで、治療が遅れると重症化することも。その発症の原因と近年急増している背景を専門医が解説します。
INDEX
教えてくれた医師:松尾光馬さん
まつお・こおま 中野皮膚科クリニック院長。日本皮膚科学会皮膚科専門医・医学博士。東京慈恵会医科大学医学部卒業、同大学附属病院皮膚科、富山医科薬科大学ウイルス学講座などを経て、2014年に開業。単純ヘルペスや帯状疱疹の治療・研究に加え、一般的な皮膚疾患や美容皮膚科にも対応。「帯状疱疹ガイドライン2025」策定委員会メンバーも務める。
【帯状疱疹のリスクチェック】こんな人は要注意です
- 女性
- 50歳以上
- 糖尿病や膠原病、リウマチ、がんなどの持病がある
- 仕事や介護などで疲れがたまっている
- 最近、大きな病気やけがをした
- 水ぼうそうにかかったことがある
あてはまる数が多いほどリスクが高くなります。
50代以降から増え始め、80歳までに3人に1人が発症
80歳までに約3人に1人がかかるといわれる帯状疱疹(たいじょうほうしん)。50代以降から発症が増え始め、特に女性に多い傾向があります。帯状疱疹に詳しい中野皮膚科クリニック院長の松尾光馬さんは、こう説明します。
「帯状疱疹を引き起こすのは、水ぼうそう(水痘)の原因になる『水痘・帯状疱疹ウイルス』。日本人の9割以上は子どものときに水ぼうそうにかかっているので、このウイルスを体内に持っています。
ウイルスは水ぼうそうが治った後も脊髄などの神経節に潜み、加齢、膠原病や糖尿病などの持病、疲労などで免疫の働きが低下すると再び活性化して皮膚へと移動します。このとき神経が破壊されるため、強い痛みが起こるのです」
近年、若い子育て世代でも発症する人が増加
近年は若い子育て世代でも帯状疱疹の発症が増えています。その背景にあるのが、2014年から始まった子どもの水ぼうそうワクチンの定期接種だといいます。
「本来、水ぼうそうにかかった子どもに接すると、体内に潜んでいる水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫が強化される“ブースター(追加免疫)効果”が生じます。ところが、定期接種で水ぼうそうになる子どもが減ったため、この効果を得られにくくなったのです」(松尾さん)
帯状疱疹はなぜ起こるの?
1.水ぼうそうにかかる

子どもの頃、水痘・帯状疱疹ウイルスに感染して発症。日本人の成人の約9割がかかっています。
2.ウイルスが潜伏

水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄に近い神経節に潜んでいますが、免疫の働きでウイルスを抑え込んでいます。
3.ウイルスが再活性化し、帯状疱疹を発症

加齢や疲労、ストレス、病気などで免疫の働きが低下した結果、眠っていたウイルスが目覚め、暴れだします。
体の片側に痛みと発疹が現れたら帯状疱疹を疑って!
帯状疱疹の主な症状は強い痛みと赤い発疹で、体の左右どちらかに現れる特徴があります。腕や胸を筆頭に、おなかや顔面、お尻、脚、首などに見られます。
「これらの場所に痛みと発疹が現れたら『もしや帯状疱疹かも』と疑ってみてください。病気の知識を頭に入れておけば、いざというとき素早く対処できます」と松尾さん。
帯状疱疹は約3割が腕や胸から背中にかけて発症
帯状疱疹は通常、体の片側の神経に沿って帯状に現れます。上半身が多く、腕や胸から背中にかけてが約3割、おなかから背中にかけてが約2割。高齢者では目のまわりなど顔面の発症も増えます。
取材・文=佐田節子、イラストレーション=落合恵、構成=五十嵐香奈(ハルメク編集部)
※この記事は、雑誌「ハルメク」2026年1月号を再編集しています。
次の記事では、帯状疱疹にかかった場合の受診のタイミングや治療について紹介します。
RECOMMEND
関連コンテンツ
50代から急増!皮膚トラブルを悪化させる「やってはいけない習慣」5つ
帯状疱疹の初期症状は?なりやすい人の特徴と50代以降が要注意な理由
帯状疱疹の初期症状は?なりやすい人の特徴と50代以降が要注意な理由
ペットも毎日の食事で「善玉菌」を増殖
ペットも毎日の食事で「善玉菌」を増殖
帯状疱疹を予防する!かかりやすいのはどんな人?
帯状疱疹を予防する!かかりやすいのはどんな人?
皮膚の赤い斑点は病気のサイン?症状・原因・治療法・よくある質問【医師監修】
皮膚の赤い斑点は病気のサイン?症状・原因・治療法・よくある質問【医師監修】
ほくろ・シミは危険信号?皮膚科医が警告する「怖い病気」
ほくろ・シミは危険信号?皮膚科医が警告する「怖い病気」
PICK UP
注目の記事
NEW
今週のアップデート
3人に1人?「帯状疱疹」50代以降から急増する身近な病気の基礎知識
3人に1人?「帯状疱疹」50代以降から急増する身近な病気の基礎知識
「帯状疱疹」痛みや発疹が出たら迷わず受診を!症状と治療を専門医が解説
「帯状疱疹」痛みや発疹が出たら迷わず受診を!症状と治療を専門医が解説
帯状疱疹はワクチンで重症化や合併症を予防!65歳以上は公費で補助あり
帯状疱疹はワクチンで重症化や合併症を予防!65歳以上は公費で補助あり