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- 本を作ろう その1
エッセー講座に通い始めて10年。その中からいくつかを選んで、本にすることにしました。でも、いざ作り始めると、思ったより大変です。さあこれからどうなるでしょうか。
書くのが好き
私は子どものころから書くことが好きで、日記をつけていました。その日の出来事を思いつくままに書いたノートは何十冊にもなりました。
中学校の作文のテストで満点を取り、自分に書く才能があると思い込んだ私は、卒業文集に「将来は枕草子のような随筆を書きたい」などと、とんでもないことを書きました。
でもそんな夢も、大人になるとすっかり忘れ果ててしまいました。毎日の忙しさに紛れ、いつのまにか日記もつけなくなりました。残されたのは、予定などを記入したスケジュール帳のみです。
50歳からの転機
50歳を過ぎ、時間に余裕が出てきたので、何か新しい事を始めたくなりました。近くのカルチャーセンターで、エッセーと写真を合わせた「写真エッセー」の教室を見つけ、面白そうだと思い申し込みました。
講師は、小説家でジャーナリストでもある70代の男性です。課題を提出すると、真っ赤に添削されて戻ってきました。
「表現が回りくどく、わかりにくい」「繰り返しが多い」などさまざまな指摘があり、とてもショックでした。でも、めげずに毎月課題を出し続けました。
本を出す決意
それから10年以上経ちました。休まずに書き続け、やっと最近「よく書けています」と、時には褒められるようになりました。
そんな時、同じ教室に通う70代の男性二人が、自費出版で本を出すと聞きました。それに刺激を受けて、私もこの10年で書いたものをまとめて、本にしてみようと思いました。
いざ開始!
でも、始めてみると大変です。まずどんな本にしたいのか。見本になる本があれば持って来るよう先生に言われました。あちこちの本屋さんで探しましたが、これという本が見つかりません。
原稿もどれを選ぶか、なかなか決められません。選んでも、読み返してみると、直すところがたくさんあります。
題名だけは、私の趣味のパッチワークの用語「ピースワーク」にしようと思っていました。「ピースワーク」とは、布と布をつなぎ合わせるという意味で、それにちなんで時をつなぎ合わせて、この10年間につづった想いを本にしようと思いました。
でも、先生にそれを告げると「それは一般的な言葉ではないので、避けたほうがいい」と言われました。題名は、もう一度考え直さなければいけません。
そんなわけで、私の本作りは前途多難です。はたして本が完成するかどうか……。でも、一度決めたことですから、ぜひやりとげたいと思っています。
経過はまた報告させていただきます。
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