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2019年10月06日
素朴な疑問
テレビでよく見かけるのが、ゴマの成分が入ったサプリのCM。見るたびに「アンチエイジングにいいんだろうな~」と気になっちゃうワタシ。ゴマそのものが体にいい食品であることはわかっているけれど、食べるとどんな効果をもたらしてくれるのかしら。
ゴマの成分のうち、約半分が脂質で、約20%が良質のたんぱく質、約20%弱が炭水化物で、それ以外にもカルシウム、マグネシウム、鉄など、体に必要なミネラルも多く含まれている優れた食品だそうです。
特に注目したいのが、ゴマだけに含まれるゴマリグナンという抗酸化物質で、その代表格がセサミンです。抗酸化物質とは生活習慣病など多くの病気の原因となる活性酸素の発生を抑えてくれる物質。多くの抗酸化物質は水溶性のため、肝臓まで届きませんが、ゴマリグナンは、ゴマが含有する抗酸化物質に守られ酸化せずに肝臓まで届いて、肝機能を高め、コレステロール値を下げて善玉コレスレロールを増やす作用があります。がんや生活習慣病の予防に効果的で、美白、美肌、白髪予防にもつながるとされているそう。特にかぼちゃ、ほうれん草などビタミンEが含まれる食品と一緒にとると、効果が増すみたい。ワタシたち世代にはありがた~い存在だったのね。
わあ、いいことばっかり! そのため、ゴマには「食べる丸薬」なんて呼び方もあるそうよ。優れた栄養食品であることは昔から知られていて、古代ギリシャではオリンピック選手がスタミナ食としてゴマを食べていたとか。
スーパーでは白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマが売られていて、粒のままのものと、すりつぶしたもの、さらに練りゴマやゴマ油もあるけれど、どう違うのかしら? ゴマは皮の色で白・黒・金に分けられ、それぞれに特徴があります。
白ゴマ:最もポピュラーでマイルドな風味。ゴマ油の原料にもなります。
黒ゴマ:香りは強め。黒色の正体はアントシアニンです。
金ゴマ:希少種ですからお値段は高め。脂質が多く、コクのある味わいです。
皮の色は違っても、栄養成分はほとんど変わりません。いりゴマはゴマを焙煎したもの。さらにすったものがすりゴマ。さらにすり続けてペースト状になったものが練りゴマです。ゴマは皮が固いので、すったもののほうが食べやすく、消化吸収もよくなります。ゴマをそのまま圧搾したものがゴマ油で、香りがよく、多くのビタミンやミネラルを含み、酸化しにくいのが特徴です。
ゴマあえ、ゴマ豆腐、ゴマだれなどゴマをたっぷり使った料理から、仕上げにぱらぱらっとふるものまで。さらに中華料理や韓国料理、スイーツなど、ゴマを使った料理って本当にたくさん! 普段の料理にちょっと加えてみるだけで、栄養効果も味もアップしそうね。
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参照:農林水産省
イラスト:飛田冬子