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素朴な疑問蚊取り線香は右巻き・左巻きどっち?なぜ渦巻き型?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
夏の夕方にお庭で観葉植物を眺めるのが好きなワタシ。今日も蚊取り線香を焚きながらのんびりしていると、ふと蚊取り線香の渦巻きが目にとまり、ある疑問が浮かんできました。
蚊取り線香って、渦巻き型が当たり前だけど、そもそもなぜこの形になったのかしら? 考えていたら目が回りそうになったので、調べてみることにします!
蚊取り線香が渦巻き型になった理由は?
1890年(明治23年)に発明された蚊取り線香。当初は仏壇の線香から着想を得て、まっすぐの棒状に固めた長さ20cmほどのものでしたが、細くて蚊取り効果が弱く、一度に2〜3本焚かなければならなかったことに加え、40分ほどで燃え尽きてしまうことや輸送の途中で折れやすいことが欠点でした。
その後、1895年(明治28年)に「金鳥」の創業者である上山英一郎の妻・ゆきさんが、庭で蛇がとぐろを巻いているのを見て渦巻き型というアイデアを思いついたことが、現在の型へのヒントとなったそう。
開発当初は1本ずつ手で巻いて形を作っていましたが、効率が悪かったため、さまざまな試行錯誤を繰り返し、1902年(明治35年)に60cmのうどん状の線香を2本並べて丸めていく「ダブルコイル」方式に。
2巻の蚊取り線香が重なっていることで、折れにくくカサも半分になり、輸送できる量も増え、一気に一般家庭で使われるようになり「日本の夏の風物詩」になっていきました。
蚊取り線香は右巻き・左巻きどっちもある
開発当初は右利きの女工さんが多かったため、どのメーカーでも生産性の高い右巻き(時計回り)で蚊取り線香が製造されていました。
現在も金鳥以外のメーカーは右巻きの蚊取り線香を販売していますが、1957年(昭和32年)頃から機械打ちで製造されるようになったタイミングで、他社との差別化を図るために「金鳥の渦巻」のみが左巻き(反時計回り)に変更しています。
また、金鳥の蚊取り線香が左巻きである理由には「平和なとき、良いことがあるときには左が貴ばれる」という意味の「君子居則貴左」「吉事尚左」という老師の言葉も関係しています。平和な時代の商品であることを思い出してもらうために、左巻きを貫いているのだそう。
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参照:&GP
イラスト:飛田冬子
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