- ハルメク365トップ
- 素朴な疑問
- 蚊取り線香が「豚」の形の器のはなぜ?歴史や由来
素朴な疑問蚊取り線香が「豚」の形の器のはなぜ?歴史や由来

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
ぷ〜ん……ぷ〜ん…… さっきから蚊の羽音が聞こえて、気になって仕方がないワタシ。ちょうど夏に備えて蚊取り線香を買ってきたので、早速蚊遣り豚を出してみましょう。
そういえば、蚊取り線香を焚くこの器って、豚の形をしていて可愛らしいけれど、なぜ豚の形をしているのかしら? 気になるので調べてみることにします!
蚊取り線香(蚊遣り豚)が豚の形をしている理由
蚊取り線香を焚くための器として知られる蚊遣り豚(かやりぶた)。豚の形になったのは江戸時代後期だと考えられています。
豚の形をしている理由には諸説ありますが、主にいわれているのが以下の3つの説です。
1. イノシシに似ているから
江戸時代にイノシシが「火伏せ(火災を防ぐ)の神」といわれ崇められていたことに由来します。
当時は草や木片などを燃やした煙を蚊除けに使用していましたが、火が燃え移って火事になる危険性もあったため、火伏せの神であるイノシシに似た豚の形になったのではないかといわれています。
2. 作る過程で豚の姿に見えたから
愛知県の常滑焼(とこなめやき)の職人に伝わる説です。
昔、養豚場では蚊の被害に困り、身近にあった土管の中に蚊取り線香を入れて使っていました。しかし土管の口が広すぎて煙が散ってしまうため、それを防ぐために口をすぼめてみると、豚の形に似ていることに気がつきました。
そこでお土産として常滑焼で作り販売したところ、昭和20〜30年代にかけて飛ぶように売れ、全国に広まったといわれています。
養豚場に関する説はもうひとつ。昔養豚場では、蚊除けのために壺にわらを入れて燃やしていたことから、豚の形になったという説もあります。
3. 徳利の形を横にしたときに思いついたから
最後は、江戸時代に使われていた「瓦灯(がとう)」という照明器具に関する説です。
瓦灯は徳利を太くしたような形をしていて、それを横にして目と鼻をつけ、豚のようになったといわれています。
似たような説では、昔、土でできた火鉢などが蚊除けとして使われていて、それを横にしたときに思いついたのではないかという説もあります。
■人気記事はこちら!
- 夏の種類・生態って?寿命はどのくらい?
- 蚊に刺されやすい人ってどんな人?
- 蚊に刺されたら、かかない方がいいの?
- 蚊に刺されるとなぜかゆくなるの?
- ブユ(ブヨ・ブト)に刺されたどうすればいい?
- 知ってるようで実は知らない?素朴な疑問ランキング ベスト100
参照:LIFE LIST

イラスト:飛田冬子
- いいね 0
- びっくり 1
- 役に立つ 0
- 泣ける 0
\ この記事をみんなに伝えよう /
-
サントリーが森づくり?
「水」にこだわり飲料や健康食品を手掛けるサントリー。実は「森と土」づくりにも取り組んでいます。その「なるほど」な理由とは -
ハルトモの腸活のお供は?
人生100年時代をアクティブに楽しむハルメク世代の3人。気になる腸内環境の改善に選んだ「心強い味方」とは? -
腸は人体最大の免疫器官
体温が1度下がると免疫力が30%低下します!寒い冬は特に、体温維持のため腸内環境を整えることが必要です。 -
老け見え原因…セルフ診断
50代以降増える「まぶたのたるみ」…こんな症状があれば危険信号!眼瞼下垂の悪化を防ぐ正しいセルフケアは? -
24時間 見逃し配信中♪
美容・お金・趣味…など有名講師による日替わりレッスンを月100回以上楽しめる!詳細は番組表をチェック★ -
体が若返る!きくち体操
創始者・菊池和子さんはなんと89歳!若々しい体をキープするための秘訣と誰でもマネできる運動のやり方を特集!