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2020年07月12日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
夏になり、庭の植物も少しずつ緑が濃くなってきました。素敵な季節だけど、雑草まで元気に育っているのが気になります……。夏本番が来る前に草むしりをしてしまおうとダンナさんと二人でがんばったのですが、なぜかワタシだけ蚊に刺されてしまいました。どうしてワタシだけ刺されたのかしら? ワタシって蚊に刺されやすいの? 気になったので調べてみました!
そもそも、蚊はなぜ人間の血を吸うのでしょうか? 本来、蚊の成虫は花の蜜や樹液を摂取して活動しています。しかし、交尾をして卵を生む前の雌は、より高タンパクな餌を必要として動物の血液を吸います。とはいえ、すべての蚊が人間の血液を吸うわけでなく、鳥類や両生類だけを狙って吸血するものや、鳥類だけを狙うもの、哺乳類だけを狙うものなどがいるそうです。
日本には100種類ほどの蚊がいますが、血を吸うのは、「アカイエカ」、「ヒトスジシマカ」などおよそ20種類です。
蚊1匹の体重は、約2〜3mgですが、血を吸った蚊は6〜7mgの体重になるそうです。自分の体重の2~3倍も血を吸うほど、産卵前の雌はたくさんのタンパク質を必要としているのですね。
では、人によって蚊に刺されやすい人がいるのは本当なのでしょうか?
蚊に刺されやすい特徴とは、蚊が吸血対象である人間を見つけやすいということが挙げられます。
蚊が吸血対象を見つけるには「二酸化炭素」「生物の発する揮発成分(匂い)」「温度」が重要なポイントだといわれています。二酸化炭素か揮発成分に引かれて対象の近くまでやってきた蚊は、温度を感知して人間に近付いてくるというわけです。これらの条件も併せると、蚊に刺されやすい人は以下のように考えられます。
蚊は人間の体温を感知して近寄ってきますが、37℃前後によく反応します。このことから、体温が高い妊婦さんは比較的刺されやすい傾向にあるようです。
無汗症の人に比べて、汗をよくかく人の方が蚊を引き寄せる傾向にあります。これは肌に存在するバクテリアやアンモニア、その他、汗に含まれる成分が揮発して匂うからだと考えられています。
蚊は、じっとしているものよりも、よく動き回るものに引き寄せられるという研究結果があります。
ある日本人の研究者が同じ条件で複数人の腕の血をヒトスジシマカに吸わせる実験をしたところ、O型の人はA型の2倍刺されるという結果が出たそうです。しかし、O型の人が蚊に好まれる明確な理由はまだ解明されていないそうです。
蚊は色の判別はできず、黒と白のモノクロに見えており、中でも、黒などの明度の低い色を好むといわれています。ある実験によると、白いシャツの人より黒いシャツを着た人の方が、圧倒的に蚊に刺されやすかったという結果が出ています。赤や青などの彩度が高い色も、蚊にとっては黒に見えるので、蚊に刺されにくくするためには、白や彩度の低い薄い色の服を着た方がよいでしょう。 ちなみに、蜂も黒い色の物を攻撃する習性があるそうなので、彩度の低い薄い色の服を着ることは、蜂対策にもなります。
蚊に刺されやすい人がいるなんて本当なのかと思っていましたが、きちんと根拠があるんですね! 血液型や体温は仕方ないとしても、外に出るときは白い服を着て小まめに汗を拭くなどの対策で蚊から身を守りたいものです。
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参照:BIOME
イラスト:飛田冬子