素朴な疑問風呂敷の使い方や由来は?

公開日:2021/08/20

 

風呂敷の使い方や由来は?
風呂敷の使い方や由来は?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

先日、知人の家でお祝いごとがありお邪魔しました。同じく出席した知人が風呂敷にプレゼントを包んで来訪していたのが、とても印象的でした。

 

風呂敷を1枚バッグに入れておけば、いろいろと日常使いできそうじゃない? これはワタシもぜひ風呂敷を取り入れたいところ。早速調べてみましょう!

 

風呂敷の由来

風呂敷の由来

そもそも風呂敷は文字通り「風呂で使う敷物」という意味で、奈良時代には、衣装を包むための「平包み(ひらつつみ)」や「衣包(ころもつつみ)」と呼ばれる収納用の布がルーツになっています。また、室町時代の風呂(蒸し風呂)は、いぶしたハーブの上にすのこを置いて座りました。すのこに直に座るのが熱かったため、布を敷いたのが「風呂敷」との始まりです。

 

江戸時代になると銭湯が庶民の間で定着し、足下に風呂敷を敷いて着替えをしたり、脱いだ服を包む用途として浸透していきました。また、庶民の間で旅行がブームとなり、風呂敷で荷物を運ぶことも多くなりました。

 

商業が盛んになると、呉服屋は反物を、道具屋はさまざまな道具を、古本屋は本を風呂敷で包んで商売に出るなど、世間でも生活に密着した「物を包んで運搬する布」として普及しました。

 

昭和40年代以降はポリ袋や紙袋が普及したことによって、風呂敷は影をひそめてしまうことになりました。

 

風呂敷の素材・色柄

風呂敷の素材・色柄

  • 風呂敷の素材

風呂敷には、さまざま素材やデザインがあります。素材は、絹、綿、レーヨン、ポリエステル、ナイロン製のものがあります。

 

絹風呂敷……光沢があり、軽いのが特徴で、ほとんどが、織りを凹凸にした「シボ」のちりめんになっています。

 

綿風呂敷……メンテナンスが容易な綿は、吸水性が良いのが特徴で、一般的な天然素材。織り方には数種あります。

 

レーヨン風呂敷……光沢があり、ほとんどがちりめん風呂敷。色づきが良く、絹など他の素材との組み合わせがしやすい素材です。

 

ポリエステル風呂敷……さらりとした感触で、シワになりづらく使い勝手が良い素材です。また、湿気を吸いにくいのもポイント。

 

ナイロン風呂敷……100%ナイロン素材の他、アセテートやレーヨンなど合成繊維のものもあります。

 

  • 風呂敷の色柄

無地の風呂敷の色は、朱色、藍色、紫色、薄紅色、利休(くすんだ緑色)などが定番カラーです。

 

文様は、熨斗(のし)、松竹梅、宝尽くしなどの「吉祥文様」や、梅、桜、楓紅葉などの「花鳥風月をイメージした文様」など、さまざまなデザインが施された風呂敷があります。これらは、染色技法を用いてデザインされています。

 

さらに、伝統文様でもある、鮫小紋、麻の葉、矢絣、縞、格子などの「小紋」タイプも多数ラインナップされています。

 

中には、ファッションデザイナーによるモダンな柄もあります。素材も模様もこんなにあると、どれにしようか迷っちゃうわね!

 

風呂敷の使い方

風呂敷の使い方

ワタシの家にも風呂敷があるのだけど、包む以外の用途が今一つよくわからないのが実際のところ……。そこで、使い方を調べてみました。

 

風呂敷の魅力は、なんといっても包めるってことよね。贈答品や衣類、荷物、布団など、大事なものを保護するカバーやシート、収納アイテムとしていろいろな使い方ができます。

 

また、自宅の壁に掛けてタペストリーのようにしたり、のれんとして使ってもOK。さらに、紙袋などと違って何度も使えるし、かさばらないからエコバッグがわりにも使えるわね!

 

他にもワインボトルやお酒など、包装しづらいものをおしゃれにくるんでプレゼントすると、趣向が凝らされ上品さがプラスされておすすめです。バンダナやスカーフ代わりに身に着けてみたり、小物ファッションとしてもいろいろなアレンジが楽しめます。かたっぱしからチャレンジしてみようかな!

 

 

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参照:ふろしきの歴史

   日本入浴協会

   風呂敷の店mashu

 

裁縫好きの友だちに風呂敷バッグを作ってもらおうっと。
裁縫好きの友だちに風呂敷バッグを作ってもらおうっと。

 

イラスト:飛田冬子

 


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