夫婦げんかも離婚もしない、
親のようにはならないと覚悟して
29歳で結婚したとき、私は、いざこざが絶えずに離婚した親の轍は踏むまいと覚悟しました。だから二人の子どもを育てながら、夫の悪事に気付いても全部許していたんです。
私は恋愛しません。
自信があるゆえに罠にかかり、
自分もまわりも深く傷つけた人を
いっぱい見てきたから
商品・風吹ジュンから、人間・風吹ジュンに立ち戻って、結婚をし、子どもも授かった風吹さん。これで順風満帆かと思いきや、思いもよらないかたちで夫婦関係に終止符を打つことになり……。今だから語れる、風吹ジュン特別インタビュー第3回。
29歳で結婚したとき、私は、いざこざが絶えずに離婚した親の轍は踏むまいと覚悟しました。だから二人の子どもを育てながら、夫の悪事に気付いても全部許していたんです。
ところが、結婚して10年がたった頃、不倫相手に子どもができたという理由で、夫から一方的に「別れてほしい」と言われました。
おかしいかもしれませんが、そのとき私は「神様はいるんだ」と思ったんです。
今ある生活を守るために、夫に裏切られても全部許してきたけれど、心から認めていたかといえば、違います。葛藤はありました。たぶん結婚して2、3年、もしかしたら数か月もしないうちに、本当は違うって気付いていたんです。
だから「別れてほしい」と言われたとき、もうこれ以上我慢することも、言い争うこともなく、自然に別れを受け入れればいいという状況が、ありがたかったんですね。子どもたちのためにも、前へ踏み出さなければいけないと思いました。