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「昔買った服が似合わなくなった」「自分に合うファッションがわからない」。そんな悩みを抱える50代以降の女性たちへいくつになってもおしゃれを楽しむことを教えてくれる大人女性のカリスマ的存在、川邉サチコさん・美木ちがやさん母娘に話を伺いました。
似合わないものが増えるのは、ダメなことじゃない
「年齢を重ねて昔の服が似合わなくなった」……そんな悩みをよく伺います。でもそれって本当にダメなこと?と、2人は疑問を投げかけます。
「年齢とともに、肌の感じや体型が変わるのは当然のこと。それによって似合うものも変化していきます。例えば“黒”はベーシックなカラーと思いがちですが、年をとってから黒を着るって、実はけっこう難しい。カッコよく着るにはよっぽど磨き込まないと」とトータルビューティクリエイターの川邉サチコさん。
「でも逆に、年齢を重ねた女性には“ネイビー”が似合うようになる。特に、黒に近いような濃紺がいいですね。黒よりも少しマイルドで、大人が着ることによってちょっと色気が出て、素敵に見えるんです」(サチコさん)
「新しく似合うものと出合える」のが年を重ねるということ
「私、昔は白いスーツを1着しか持っていなかったの。何だか顔から浮いちゃう気がして……。でもグレイヘアになってから、白を気楽に楽しめるようになったんです」(サチコさん)。
「髪色を明るく染める方も多いですが、そうすると服も明るい色がすごく似合うようになるんですよね!」と、ちがやさんも言います。
「“似合っていたものが似合わなくなる”のではなく“新しく似合うものと出合える”のが、年を重ねる楽しさ。見た目の変化はもちろんありますが、“今まで通りじゃおしゃれがうまくいかなくなった”とき、“少し違うものにチャレンジしようかな”となれば、絶対に新しい発見があると思います」(トータルビューティデザイナーの美木ちがやさん)
自分を大切にして、自信を持って楽しむこと
「最近“シニア服”という言い方や考え方も、徐々になくなってきていますよね。もちろん、体型変化に合わせたサイズは必要だし、脱ぎ着がラクとか負担を感じないことも大切です。でもファッションってやっぱりそれだけじゃない」と、ちがやさん。
「これがオバサンの服で、これは若い服で……とか、そういう分類をする時代じゃない。何かワクワクする“新しさ”がみんなにとって必要なんだと思います。私も今年62歳を迎えて、体も気持ちも変化を感じます。そこにあらためて向き合っていくことが大切なんじゃないかな」(ちがやさん)
「日本人女性って、ファッションに関して保守的になりがちなところがある。昔をひきずっていたり、人の目を気にしたり、“似合わない”って思いこんでいたり。でも“もう私にはおしゃれなんて無理よ”なんて言っちゃうと、余計に老けて見えちゃう」とサチコさんは言います。
「でもここ最近、そんな女性の考え方が少しずつ変わってきているように思います。他人の目を気にするよりも、“自分”を大事にしよう、っていう気持ちが大きくなってきていると思う。それってすごくいい兆し。もっと自分を大切にして、自信をもって新しいおしゃれを楽しんでほしいですね!」(サチコさん)
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撮影=奥村康人(NEWS)
いくつになっても、おしゃれを楽しめる人って素敵!
川邉サチコさん(トータルビューティクリエイター)と美木ちがやさん(トータルビューティデザイナー)母娘と、春からのおしゃれを考えました。
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