素材別のお手入れでふわふわ清潔に!失敗しない洗濯

クッションは洗濯できる?手洗い&洗濯機での洗い方

公開日:2021.12.30

クッションは洗濯できるものと洗濯できないものがあります。素材や種類別の注意点や自宅での手洗い・洗濯機での洗い方について詳しく解説します。また、クッションは干し方もポイント。正しい方法を知って、クッションをふわふわ、清潔に保ちましょう。

クッションには洗えるものと洗えないものがある

クッションは商品によっても使われている素材が異なり、洗えるものと洗えないものがあります。洗えないものを洗濯すると、ダメになってしまう可能性もあるため注意が必要です。

カバーをしているため気づきにくいですが、クッションは意外と汚れています。洗えるクッションは自宅で洗濯して、清潔な状態を保ちましょう。

まずは洗濯表示をチェック

洗濯表示

まずはクッションについた洗濯タグに書かれた「洗濯表示」をチェックしましょう。自宅で洗えるかどうかは、「洗濯桶のマーク」を見ることで判断できます。

手洗い可能、洗濯機洗い可能のマークがついている場合は、洗えるクッションです。自宅で手洗いか洗濯機洗いできます。

クッションを洗う頻度の目安はどのくらい?

クッションカバーは月に1回か2回ほど洗うといいでしょう。クッション本体は3か月を目安に、汚れや匂いが気になってきたタイミングで洗うと清潔な状態で使えます。

ただし、抱きしめて寝る用のクッションや子どもが使うぬいぐるみなど、頻繁に肌に触れるものは週に1回洗うのが望ましいです。肌に触れることで汗や皮脂などが付着し、雑菌が繁殖しやすいため、こまめに洗濯しましょう。

頻繁に洗うのが難しい場合は、除菌スプレーがおすすめ。除菌スプレーはクッションの表面がしっとりするくらい吹き付けてから、風通しの良い場所で1時間ほど置いて乾かしましょう。冬場は夏場ほど頻繁に洗濯する必要はないため、洗濯代わりに除菌スプレーでもOKです。

クッションの素材・種類別の洗濯方法

クッションの素材・種類別の洗濯方法

クッションに使われている素材はさまざま。素材によっても、洗濯するときの注意点は変わってきます。ここからは、クッションの素材・種類別の洗濯方法や注意点をご紹介します。

クッションの他、座布団やぬいぐるみを洗う場合も同様の点に注意しながら洗濯しましょう。

ポリエステル

クッションの素材の中でも扱いやすいのが、ポリエステルです。摩擦にも水にも強く、洗濯機で洗えるポリエステルのクッションもたくさんあります。また、ポリエステルのクッションは比較的安価なので、繰り返し洗濯してへたってしまった場合は新しく買い替えてもいいでしょう。

ポリエステルは乾きやすい素材なので、大きいものでなければ丸一日干せば乾きます。ただし、熱には弱く乾燥機にかけると傷んでしまうため、乾燥機にはかけず陰干ししましょう。

ビーズクッション(パウダービーズ・マイクロビーズ)

ポリスチレンなどの非常に細かなビーズが入ったビーズクッションは、ほとんどの場合で洗濯可能です。ただし、ウレタンが含まれたものは洗えない場合もあります。

ビーズクッションの中身は細かなビーズの粒なので型崩れの心配なく洗えますが、もしも洗濯中に布地がほつれたり破れたりすると、中からビーズが溢れ出て、洗濯機の故障の原因になるため注意が必要です。

洗濯機で洗う場合は、事前にほつれなどがないかしっかり確認し、万が一ビーズが溢れても散らばらないよう、目の細かな洗濯ネットを使用して洗うといいでしょう。

なお、ビーズクッションの素材は熱に弱いため、乾燥機の使用はNGです。

綿・ウール

綿やウールは表面が天然の油脂でコーティングされていますが、洗濯するとこのコーティングが劣化し、かたまりになりやすくなります。また、一度水に濡れると重たくなり、乾かすのにも時間がかかるため、カビが発生する可能性も。

優しく手洗いであれば洗えないことはないですが、クリーニングショップに出すのが安心な素材です。

羽毛(ダウン)・フェザー

羽毛(ダウン)は水鳥の胸周辺の羽毛のことで、フェザーは水鳥の翼周辺の芯のある羽根のことを指します。どちらも水鳥の羽で水には強い素材のため、洗濯機で洗うことも可能です。

ただし、フェザーの場合は洗濯機で洗うと羽根の芯が折れてしまうことがあります。可能であれば手洗いで丁寧に洗いましょう。洗濯機で洗う場合は、必ず「手洗いコース」「ウール用コース」など優しい力で洗えるコースに設定し、脱水時間は短めにするのがポイントです。

濡れた羽毛(ダウン)やフェザーはデリケート。繊維が切れると膨らみが悪くなってしまうことがあるため、乾き切るまでは、なるべく触らないようにしましょう。

ウレタン(ポリウレタン・ウレタンフォーム)

枕などにも使われるウレタンは、低反発で復元性が高く、独特の触り心地が人気の素材です。しかし、残念ながらウレタンは水で洗えません。ウレタンは非常に水に弱い素材です。水を吸うと、ぼろぼろと崩れてしまいます。

ニトリで人気の「もちもちクッション」はほとんどがポリエステルですが、水に弱いウレタンも入っています。頻繁に洗い過ぎると、独特のもちもち感が減ってしまう可能性もあるため注意が必要です。

ウレタン素材のクッションは、カバーを撥水加工のものにするなど、汚れない工夫をするといいでしょう。

そばがら

天然のそばの実を取り去った後に残った殻をしっかり乾燥させた、そばがら。そばがらは通気性がいいことがメリットですが、洗濯はできません。一度水に濡らしてしまうと再度乾燥させることは難しく、そばがらが腐ってしまう可能性があります。

そばがらのクッションはなるべく汚れないように工夫し、気になる場合は除菌スプレーを使うといいでしょう。もしくは、天日干しするか、10分ほど乾燥機にかけて熱で消毒するのもおすすめです。

クッションの洗濯前の準備

クッションの洗濯前の準備

ここからは、クッションの洗濯前の準備をご紹介します。

カバーは取り外し可能?色落ちにも注意

洗濯の前に、クッションのカバーは取り外し可能かどうかチェック。取り外し可能であれば、クッションカバーとクッション本体は別々に洗いましょう。

絵柄の付いたクッションカバーや、色の濃いクッションカバーは色落ちの可能性があります。洗剤の原液を目立たないところにつけて数分放置し、洗剤を付けたところを白いタオルで叩いて、色落ちの確認をしてみましょう。

タオルに色がついた場合は、色落ちの可能性があります。色落ちさせたくない場合は、クリーニングショップに出しましょう。

必要な洗濯グッズを用意

クッションや座布団、ぬいぐるみなどを洗う際は、以下のものを準備しましょう。

  • おしゃれ着用洗剤
  • 柔軟剤(あれば)
  • 洗濯ネット
  • 洗濯桶や洗面器

洗濯桶に入らないサイズのクッションは、浴槽で洗うのもOKです。

手洗いでのクッションの洗い方

まずは、手洗いでのクッションの洗い方をご紹介します。

  1. 洗い
    洗濯桶に水を入れ、おしゃれ着用洗剤をよく溶かす。カバーを外して洗濯ネットに入れたクッションを水に沈め、20〜30回ほど押し洗いする。クッションは折り曲げず、平らになるように押し洗いするのがポイント
  2. すすぎ
    水を替え、汚れや泡が出てこなくなるまでしっかりすすぐ。洗剤が残っていると黄ばみの原因になるため、よくすすぐことが大切。ふわふわ仕上げにしたい場合は、ここで柔軟剤を使う
  3. 脱水
    手で押して水分を絞ったら、乾いたバスタオルに挟んで脱水する。洗濯機の脱水機能を使う場合は1分間にセットする

洗濯機や洗面台に入らないサイズのクッションや座布団などは、浴槽で足で踏み洗いするといいでしょう。

洗濯機でのクッションの洗い方

次に、洗濯機でのクッションの洗い方をご紹介します。

  1. 洗い・すすぎ
    カバーを外して洗濯ネットに入れたクッションを洗濯機に入れる。手洗いコース・ウール用コースなどで洗いをスタート(洗いとすすぎまでは洗濯機にお任せでOK)。
  2. 脱水
    脱水は可能であれば1分ほどに設定するのがおすすめ

羽毛(ダウン)やフェザーのクッションは、洗濯機では浮いてしまうことがあります。その場合は、タオルなどで包んでから洗濯ネットに入れると浮きにくくなりますよ。

クッションの干し方

クッションは洗濯バサミなどで吊り干しをすると、中身が寄ってしまい、型崩れの原因になります。一度型崩れすると元に戻すのは難しいため、日陰で平置きの状態で乾燥させましょう。

専用の平干しネットを使うのもおすすめです。平干しネットがなければ、物干し竿を2本並べ、落ちないように上に乗せて干すのもOK。ただし、風に飛ばされないように注意が必要です。

しっかり乾かさないとカビや虫が発生する原因となるため、2〜3日ほど干して乾かし切りましょう。

クッションの洗濯で失敗しないポイント

クッションの洗濯で失敗しないポイント

ここからは、クッションの洗濯で失敗しないポイントをご紹介します。

しっかり脱水して乾燥させる

クッション本体は中身までしっかり乾いていないと、カビや虫が発生したり、臭いが出たりする可能性があります。

サイズの大きいクッションの場合は手で絞るだけでは水分を取り切れないので、洗濯機の脱水機能を使う、乾いたタオルでの脱水を数回繰り返すなど、脱水作業を念入りに行いましょう。

ただし、洗濯機での脱水は中綿の型崩れの原因になります。洗濯機が高速回転を始めたら一度止めてから、また脱水にかけましょう。

ぬいぐるみは事前によくチェックしてから洗う

ぬいぐるみの場合、クッションとは異なり電池や機械などが内蔵されていることがあります。また、ぬいぐるみに付属しているアクセサリーや服などの装飾品は洗う前に取り外しておくと、劣化や破損の心配がありません。

アンティークのテディベアなどは、通常のぬいぐるみとは異なり、デリケートなものもあります。縫い目がほつれたり、布が裂けてしまったりする可能性もあるため、大切なぬいぐるみは無理に洗わない方がいいかもしれません。

自宅で洗えないものはクリーニングに出すのがおすすめ

自宅で洗うのが難しい素材や、大きなクッションは無理に自宅で洗わず、クリーニングに出すのがおすすめです。

ウレタン素材や、取り外し可能なソファクッションの丸洗いができるところもあります。シミ抜きやダニ予防などのサービスを行っているところもあるので、いくつか比較してみるといいでしょう。

定期的に洗濯してクッションも清潔に

枕代わりにしたり、座布団のようにお尻の下に敷いたり、さまざまな用途で使われるクッション。カバーは頻繁に洗濯するものの、クッション本体は洗ったことがないという人もいるかもしれません。

クッションには洗えるものと洗えないものがあり、素材によっても変わってきます。洗濯表示を見れば、自宅で洗えるかどうかがわかるため、洗う前に必ずチェックしましょう。

自宅で洗えないクッションやぬいぐるみなどは、専門のクリーニングショップに出すのがおすすめ。自宅で洗えるものは洗濯して、クッションを清潔に保ちましょう。

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ハルメク365編集部

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