62歳初めてのハローワーク。自分を生かす仕事がない
2023.06.022023年06月04日
50歳からの挑戦(32)
謎のヴェールに包まれた不動産屋ひとり社長の日常
しばらく本業以外の話題が続きましたが、今回は久しぶりに仕事をテーマに! それも謎のヴェールに包まれた「不動産屋ひとり社長の日常」についてお伝えしたいと思います。
こんな感じで6年やってます
53歳の時、社員は私ただ一人の会社を自宅で開業。そんな私の日常は、想像がつきにくいと思います。
実は私自身よくわからないまま、今に至っています。
うちは不動産屋といってもご覧の通り、ふつうの家です。来客はほぼありません。いろんな営業は一切入れません。
気軽に入れない不動産屋というのもめずらしいですが、それでクレームがきたことは一度もありません。お客さんが見たいのはうちの事務所ではなく、「物件」ですから。
一応ホームページに営業時間を記載していますが、店を開けるということがないので、私がやる気になったときが仕事開始のサイン?
自宅開業でも、オンオフの切り替えはしっかりと! 始業時間になったら、仕事着に着替えて事務所部屋に行く! 開業当初の取り決めが守れたのは、最初の2日ぐらいです。
今では台所のテーブルが私の仕事場。出かける予定がない日は、ずっと家着のまま……。
家でひとり何をしているかというと、電話していることが多いです。
オンオフの切り替えがなく、正直仕事をしているという感覚もあまりないのです。
いつも忙しい人と思われているけど、忙しいのか忙しくないのか、単に要領が悪いだけかも(汗)。
毎日が違うパターンです
3日ぐらい家に引きこもっている時もあれば、朝から晩まで留守が続くこともあったり。ご近所からは「あの人なにしてるの?」と怪訝に思われているのは知っています……。
誰の指示もないので、自分で予定を立てて動きます。すべて自由です。
最初のころは自由すぎて悩みました。今もよくわからないまま、いつしかこの不思議な日常があたりまえになりました。
開業当初のイメージとは全然ちがう
商売も不動産もよくわからず開業した自分を、ホント無茶な人間と思います。
ホームページやSNSで簡単に集客ができるなんて甘い考えでした。お金をもらうって本当に大変!
「自由でうらやましい!」とよく言われますが、自由と不安は、つねに背中合わせです。
収益物件の賃料収入や管理収入、仲介手数料、買取再販の利益等、お金が入ってくるところはいろいろですが、毎月の売上の保証はどこにもありません。
商売に正解はないのです
普通の不動産屋と違うことに悩んだり、もっと売上を上げる努力をしないといけないと、時々落ち込んだりしますが、そもそもよその不動産屋で働いたことがない私。ビジネスモデルがないので、自分でかたちを作っていくしかないのです。
集客の仕方について問い合わせをいただくことがたまにありますが、こうすれば儲かるという答えはないのです。
方法があればいくらでもお教えしますが、商売って自分で考えて進んでいくしかないのだということを、私は6年やってみて学びました。よく見かける「絶対儲かるノウハウ教えます」は、そう言ってる人を儲けさせるだけかと……。
試行錯誤しながら、今日もひとり謎の行動を続けます。
■もっと知りたい■