50才からの転職(28)

社会福祉士ってどんな仕事?

公開日:2022.11.04

アラ還で、不動産業を営む私ですが、2021年4月から、社会福祉士の資格取得を目指して通信大学で学んでいます。今回は社会福祉士ってどんな資格? なぜ私は社会福祉士を目指すの? という内容でお話しさせていただきます。

社会福祉士とは

社会福祉士とは、福祉や医療の相談や支援をするための、「ソーシャルワーカー」とも呼ばれる国家資格です。

医療ソーシャルワーカーと呼ばれたり、ケースワーカーと呼ばれたり、生活相談員と呼ばれたり、働く場所によっていろいろな呼び方があります。

社会福祉士とは
社会福祉士はあらゆる場面で、人と人との潤滑油になる仕事です

私は今までいくつかの国家資格に挑戦してきましたが、この社会福祉士が今まで取得した資格と違うところは、受験資格があるということです。

実務経験がない場合は、福祉系の大学や専門学校で指定科目を履修しなければいけません。

そして福祉施設での実習も必須要件です。「社会福祉実習」の期間は、法律により180時間と定められています(2024年度の新カリキュラムからは240時間に変更されます)。

この原稿を書いている今、まさにその実習の真っ只中にいます。

私は児童関係の施設で実習を受ける予定でした。それがあと数日でいよいよ実習というところで、なんと施設でコロナ感染者が……受け入れ不可となり、急きょWEB実習に切り替えになりました。

実習期間は仙人のような生活をしています

希望していた施設に行けなくなったことは、とても残念でした。

でも施設実習はとても大変と聞いていたので、WEBになって毎日自宅で学習して実習と認められるなら、ある意味楽勝? と、大学の先生方には絶対に言えない心の声がありました。

ところがどっこい、WEB実習は想像を超えるつらさです!

平日5日間、朝9時から約3時間半オンデマンド講義を視聴して(ログイン時間は記録され、しっかり視聴しないと課題ができない仕組みになっています)、午後は課題レポートの作成。

それがこのハルメクの記事の2倍以上の文字数で、なにがなんでも18時までに書き終えて、ネットで提出しなければならないのです。

脳をフル回転させ、ようやくWEB実習が終わった頃には、外は真っ暗、脳はぐったり。金木犀の香る秋晴れが続く季節なのに、一歩も外に出られない!

実習期間は仙人のような生活をしています
今日も一日外に出られなかった……

社会福祉士ってとても尊い仕事です

誰とも話さずひとりでPCに向かい、ひたすら思考をめぐらせる。私は仙人? と言えるような日々。そんな生活をかれこれ3週間、続けています。

しかし、このWEB実習なかなか上手く作られていて、深く深く自分と向き合い、それを文字にしていく過程で、私はようやくソーシャルワークとはなにかを理解できるようになったと思います。

そして、その資格で自分がなにをしたいのか、次なるステージも具体的に見えてきました。

そう、私は未経験で不動産屋を始めて、「住」の面から世の中を見たことで、さまざまな社会の問題が私の視界に入ってきたのです。そしてその問題に関わっていくために、社会福祉士の勉強を始めたのです……。

社会福祉士は、個人を、社会をどうすればより良い状態に変えていけるかを考え、実践していく専門職です。実に奥が深いです。

ハードルは高いですが、人生経験を積んだハルメク世代こそ向いている仕事だと思います。

社会福祉士ってとても尊い仕事です
夜の散歩。金木犀の香りに癒やされて

実習が終わっても、まだいくつかの科目が残っています。そして約3か月後の国家試験に合格することができたらいいのですが……。

私の目標は、資格を取ることではありません。資格が取れたら、第2幕のスタートです。

仙人生活をもう少しがんばります!

 

■もっと知りたい■

まつしたあやこ

まつしたあやこ不動産合同会社代表。53歳のときに契約社員の化粧品販売員から、まったくの未経験で不動産屋を開業。そして56歳で社会福祉士国家資格を目指して大学に編入と、50代からの挑戦ストーリー。「すべての女性をハッピーに」をモットーに、私なりに考え発信していきたいと思います!

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