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3月22日にお伝えした、吉野敏明先生の講演会の第2弾です。前回は「日本人は2万年前からお米を食べていました。小麦は8割の方が不耐性とも言われ、体調を崩しがちです。体調不良の方は、食を変えるだけで人生が変わります」というお話でした。
小麦は戦後急速に普及
吉野医師(詳しいプロフィールは前回の記事をご参照ください)のご許可と監修のもと、今回の記事を書かせていただきます。
「小麦は敗戦後、アメリカが余った小麦を日本に押し付け、学校給食で脱脂粉乳と共に大量に消費させたものです」
ここで場内が静まり返ります。参加者は私をはじめ、その世代が圧倒的に多いからです。おいしくなかった給食のパンや、脱脂粉乳がよみがえります。
50年前の果物!?
先生のクリニックで、内科の医師がカウンセリングをすると「お菓子は食べていません」と皆さん言います。それならどうして血糖値が高いのかと、不思議に思っていると「その分果物はたくさん食べます」と答えるそうです。
今の果物は品種改良で甘くなり、苺など50年前の16倍の糖度です。そう言えば、昔の果物はどれも酸っぱくて、砂糖をかけて食べたいくらいでした。
「果物が良いというのは古典栄養学で、今は糖質が多過ぎますので、食べるなら50年前のものにしましょうって、これは無理な話ですね。食べるなら、時々少量、毎日摂るのはやめましょう」
なぜ欧米人はいいの?
欧米の人々は、どうしてパンを食べてもいいの? という疑問が湧きます。
「15000年前から、彼らはパンを食べ続けていて耐性ができているからです。体調が悪くない方は、100歩譲って、食パンやフランスパンにして下さい。諸外国には、クリームや砂糖をまぶしたパンはありません。菓子パンは、パンではなくお菓子です。お菓子で食事を済ますのは論外です」
食べて欲しいもの・食べてはいけないもの
「食べて欲しいものは、ご飯・味噌汁・貝・魚・肉・野菜・蟹・海老等ですが、それよりも食べてはいけないものを覚えて下さい」と先生は力説します。
「食べていけないものは、食品添加物とトランス脂肪酸と砂糖の3つです。
食品添加物は、パーキンソン病・リウマチ・繊維筋痛症等、自己免疫力疾患の原因になります。1970年代後半から、これらの病気が急増しているのが、それを物語っています。
トランス脂肪酸を日常的に摂取すると、アルデヒドという神経に障害を与える化合物となり、てんかん・起立性障害・脳脊髄液減少症といった症状を引き起こします。ですから、トランス脂肪酸は多くの先進国では使用禁止となっています。
砂糖の害は、皆さんご存知ですね。糖尿病になります。食べ過ぎないようにしましょう。
毎日の食事は、加工品をやめ、生鮮食品を家で調理するのが一番です」
あなたの主治医はあなた自身です
「医者は壊れた箇所を治す修理屋で、病気の原因や、病気にならないための研究をしている医師はほとんどいません。あなたの主治医はあなた自身です。正しい食生活を学び、実践して、健康な毎日を送りましょう」と結びました。
※食事療法の効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
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