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55歳で移住を決めた竹馬子です。2022年秋に山形県へ移住計画の準備第一弾として、野菜を育て始めたら生き方が変わりました。今回は「虫たちとの共生、共存」編です。
虫たちとの共生、共存
虫との戦いは、畑で野菜を育て始めて、一番やっかいなことです。買ったばかりのバジルの苗が、一晩でバッタに食べつくされて、悲しいことに茎のみの痛ましい姿になってしまったこともありました。
夜の畑は、昼間とは別世界! 夜間パトロールと勝手に称して、懐中電灯片手に見回りすることもあります。虫たちが、しっかりと葉っぱや茎にしがみついている姿を見て、虫たちも生きるのに必死なのがわかります。
防虫ネットやマルチと呼ばれるシートなど物理的な防除策は取り入れますが、無農薬でせっかく育てているので、化学的な防除はしたくないところ。書籍『農薬に頼らずつくる 虫といっしょに家庭菜園』(著:小川幸夫)を読んだら、虫それぞれの習性や役割を知り、その力を最大限に引き出すべし! とあります。
益虫も病害虫も共生する菜園づくりは、まさに自分たちの理想とする野菜づくりです。
わたしたちのライフスタイルで、取り組めることを探しました。無農薬柑橘系果物の皮を煮た液や、庭にたくさん咲き乱れるスペアミントを煮た液を、土に混ぜ込んだり、野菜に噴霧したりしようと思いつきました。
なぜなら虫は、ハーブや柑橘類の強いかおりを嫌うらしいのです。捕殺するのではなく、わたしたちの野菜を食べず、よそへ行ってもらう作戦です。
野菜づくりの基本は、元気な土です。おがくずや米ぬかで作られたEMぼかしを混ぜた生ごみには、コーヒーかすもたっぷり混ぜ込まれていて栄養満点です。
今年(2022年)も甘夏や美生柑(みしょうかん)のおいしい季節となりました。シェアハウスの仲間にたくさん柑橘類を食べてもらい、せっせと庭に柑橘水を撒いていきます。
畑にたぬきが出没!
わたしたちシェアハウスは、住宅街にあるにもかかわらず、けもの出没の痕跡が残っていることがあります。川崎市にハクビシン、アライグマ、タヌキが生息していることは、聞いていました。
住みついている野良猫一家とはあきらかに違う落としものが畑にあったり、土に埋めた生ごみが掘り返されたりしているのです。大切なわたしたちの野菜たちを守りたい反面、動物好きとしては、どんなけものが出没するのか、この目でみたいとずっと思っていました。
写真は、昨年秋(2021年)、白昼堂々とわたしたちの庭を横切るタヌキです。
こんなに大きなタヌキが首都圏に生息しているなんて驚きです!
ホンドタヌキという種類です。近くにある緑地を棲み処にして食べ物を求めてやってきます。ためふんといって同じところで落とし物する習性があるそうです。地方都市では当たり前のことなのかもしれません。移住前に体験できて良かったです。
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