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- 怒涛の日々のはじまり・それからの6年
突然来る人たち
それからの日々は、それは大変でした。葬式や事後処理を仕切るのは私です。
毎日、人が来る、ものは届く、電話が鳴る。書類はたまる一方、さまざまな手配や連絡、手続きと息つく暇ない毎日でした。
特に母の友人は皆アポなしでくるので、その夜に帰すことはできず(帰途の電車や田舎の夜道など)。そうなると、隣で部屋中散らばる書類と格闘している私は母宅の夕食の支度や寝床、翌朝の食事の準備に追われ、自分たちは毎日弁当という日々でした。
まあ東京からわざわざ来てくれているし、母に寄り添ってくれるのは大変ありがたいのですが、どうして電話一本かけてくれないのかと隣の部屋でため息をついていました。
特に田舎の叔父(母の弟)は突然「今隣の駅だ、タクシーでどこで降りればいいんだ」と電話があり、雨の夜傘をさしてマンションの前で待っている私は怒りと疲労で脱力していました。
しかも叔父は鼻にチューブで酸素ボンベという身なのに……。
「無理しなくていいのに」と言ってみたものの、後にこれには深い訳があった事を知りました。
母は子だくさんの長女で叔父は一番下の弟、チーママ役の母の背に負ぶわれて育ち、勉強でも生き方でも母に頭が上がらなかった絶対的存在だったらしく、だからこの一大事に命を顧みず馳せ参じた……と叔母(母の妹)から聞きました。
クリアファイルがパンパン
さて、全方向から来る書類は、初めて見るものばかりで、いったいこれは何の書類でどうすればいいのかがわかりません。
その都度電話をかけたり、ネットで調べたり、役所に行ったり、印鑑証明、戸籍謄本を取りにいったりと、提出するまで時間がかかりました。しかし、一件片付いたと思うと次の書類が届き、また同じ作業の繰り返しが6年以上も続きました(母のも含む)。
すべてクリアファイルに保存していたのですが、2冊がパンパンになりました。

行政の信じられないひとこと
一番驚いたのは、父の年金を止める時。
月に一度の市役所の年金相談に母を連れ、書類とハンコを持って行きました。
手続の終わりの方で父が交通事故で死んだことを知ると、慌てて5枚ほど追加の書類が出てきて、最後に「ここに事故現場の地図を書いて」と言われました。
(えっ、私は父が死んで年金は不要ですという手続きに来てるのに、傷をえぐるように事故現場の地図だと? そんなつもりで家、出てきてないんだけど……)
しかし次の言葉はもっと衝撃的でした。
「いずれお母様の年金が3年ほど支給停止になります」
「えっどうして?」
「それは私どもの管轄でないので、いずれ書類が届くと思いますのでそちらで聞いてください」
(は~この国の法律って……)

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