楽しいウオーキング
江戸の旅人の気分!長野県・妻籠宿にウオーキング
江戸の旅人の気分!長野県・妻籠宿にウオーキング
公開日:2020年02月26日
景色を眺めながら
いつもは家の周辺を歩きます。
暖冬といっても冬は冬。動き出せば何ともないのに、ついおっくうになりがちです。何か、楽しそうなことがないと散歩は気が向きません。今、美しいなと思うのは高い山々です。家の方からは、南アルプスが見えます。特に仙丈岳の形が好きです。冬場のよく晴れた日の夕暮れ時、薄水色の空と雪をいただいた山々は本当に素敵です。
ですが、いつも同じ道だと飽きてしまいます。近くの町や村を歩いたり、天竜川の堤防の上から景色を見たり、工夫します。
妻籠宿

たまには少し足を伸ばしてみようと、1月の終わりに“妻籠宿(つまごじゅく)”に行きました。ちょうど、夫が休みというので、久しぶりに出掛けることにしました。
観光名所としてよく知られていると思いますが、長野県木曽郡南木曽町にある、中山道(江戸と京を結ぶ)の宿場です。
中山道は江戸時代、参勤交代や将軍家に献上する宇治茶を運んだり、皇女和宮のお輿入れなどに利用されました。そして妻籠宿は、中山道と伊那街道が交差している所と聞きました。重要伝統的建造物群保存地区に制定されています。
すごいのは、ここの住人たちは生活をしながらも江戸時代の町並みを守っていることです。そのために、【家や土地を売らない、貸さない、壊さない】という住民憲章を作ったそうです。日本で最初に、宿場の保存に取り組んだのも妻籠宿だそうです。
妻籠宿を歩く
中山道にある奈良井宿、馬籠宿は何回か行ったことがあります。福島宿、御嶽宿にも行った記憶があります。
飯田を出て、約1時間国道256号で行きました。中央駐車場に車を置き、歩き始めます。冬場でもあるし、人は少なく、ゆっくりできそうです。
3~4回は訪れています。だいぶ大人になったからか、以前は気付かなかったことに目が向くようになりました。道を渡って、伝統的建造物保存地区へ入ります。
江戸時代の旅人の気分! 掃除や障子の張り替えなどきれいにしてあります。

繭玉飾りや餅花も、今では見かけることがありません。養蚕が盛んだった頃によい繭がたくさんとれるようにとの願いを込めて飾られていました。高校生の頃、友人の家の玄関を入ったところに、大きな繭玉飾りがあったのを覚えています。懐かしく思い出しました。

開け放して、中を見せてくれています。確か、小正月に飾られていたような気がします。
可愛らしいですね。「つとっこ」と言うそうで、冬に柿が熟したら食べて、後は一輪挿しに利用すると説明があります。けっこう大きな柿です。ふじさん柿、(百め柿)と書いてあります。
花がないこの時期は、格子に繭玉ばかりでなく、ツルウメモドキが飾られており、訪れた人の目を楽しませてくれます。今回は歩くのが目的なのに、つい見とれてしまいます。
駐車場でもらった案内を見て、妻籠城址があることを知りました。本陣や高札場は、以前から知っています。それで、妻籠城址へ向かいました。町並みからは離れていましたが、それほど遠くはありませんでした。公園として整備してから年がたち、木が伸びているので見晴らしはイマイチでした。ですが、研究者には貴重な資料のようです。
途中に、巨大な岩がありました。すごい大きさです。
~昔の武将がこの付近で恋の物語をささやいた伝説で、恋野という部落の名前になった~
ロマンティックですね。
岩の姿が鯉の形に似ていたそうで、もう少し上左から見ると、鯉が右手に方向を変えるときの感じがしました。
たくさん歩いて、万歩計の数字は9700歩以上になりました。




