公開日:2020/02/20
きものリフォームや編み物が趣味の渡来夢さん。今回は、編んで作る「超簡単ベスト」など、自分のイマジネーションに従って作ったセーターを披露してくれました。
気楽に、楽しく。思いつくままに、時には工夫を凝らして。こんな風に手作りを楽しんでいます。
そんな気ままな私ですが、「あれ? 変だな~。何かおかしいな」と思うこともあります。でも、楽しいのです。
「失敗して何が楽しいの?」と、不思議にに思うことでしょう。。でもよく考えると、そこが楽しいのかもしれません。「失敗は成功の母」とか言います。失敗したことで何か新しいアイデアを思いつくかもしれません。それはすでに、誰かが考えたものかもしれませんが、「自分で考えた」というところを大事にしたいと思っています。
今回は、編み物での「超簡単ベスト」を紹介させてください。以前ご紹介した「きものリフォームの超簡単ベスト」をそのまま編み物で、というのではありません。別のタイプの超簡単ベストができました。
まず、後ろ身頃から編みます。自分の体に合わせた横幅で真っ直ぐ編みます。着丈は好みの長さで、肩のところまで。スヌードのときと同じように、両脇をガーター編みにします。前が開いている形にしたかったので、ベストの中央部分に印をして、首の開きを考え、その分の目を休ませます。片方の前身頃を続けて編みます。肩のところで3目くらいずつ、少しずつ減らし目をしました。
普通は裾の方から編んで、肩ではぎ合わせますが、「超簡単ベスト」は、続けて前身頃の裾まで編むことにしました。もう一方の前身頃も休ませていたところから、前身頃の裾に向かって編みます。これで、肩のはぎ合わせは不要です。よく見ると、目の向きが逆ですけど。(笑)
裾はゴム編みではつまらなく感じたので長編みにしました。脇は手を出す部分を残してはぎ合せました。はぎが上手でなくても、目立たなくてよかったです。
袖ぐり部分もガーター編みにしてあるので、始末はいりません。前立てと首周りは、目を拾い、二目ゴム編みにしました。前身頃を編んでいて、左右対称にしなくても良いと思いました。それで、左右違う位置に線を入れました。
そのときの気分に合わせて、セーターと帽子も作りました! 。これは、前身頃も裾から編みました。裾広がりなデザインにして、丈は少し長めにしました。何でも出来上がるとうれしいものです。
こちらも、自分の体形とそのときの気分に合わせて編みました。一色で、ゆったりしたVネックのセーターです。首周りかぎ針編みにしました。身頃の下の方もかぎ針編みしましたが、デザインとしてはちょっとイマイチになってしまいました。なんとなく中途半端なデザインになりましたが、明るい色なので、春先に着ます。
私は普段、暮らしの中で見聞きした感動的な言葉を書き留めています。その中から、画家の篠田桃紅さんの言葉を、思い出しました。
「アレンジとクリエイトは違う」
さすが、芸術家ならではの厳しい言葉です。
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