手作りは楽しい!!布と糸と針と私

きものリフォーム 私流のちょっとした工夫

公開日:2019.08.13

更新日:2019.08.10

きものリフォームが趣味の渡来夢さん。今回は初心者にもすぐできる超簡単ベストをご紹介。暑い季節に1枚でサラリと着るもよし。冬はニットと重ね着するもよし。ぜひみなさんもお試しあれ。

すぐ作れちゃう!超簡単なベスト

私が作る超簡単なベストは、きものの袖2枚を使用し、頭と手が出る部分以外を縫っただけです。

紫色のベスト(写真中央)は、それだけではおもしろ味がないと感じ、脇にギャザーを入れてみました。着ると半袖くらいになります。柔らかいのでギャザーを入れたことで、よりドレープ感が出ました(右2枚は母のきものと羽織から作りました)。

襟を付けたバラの模様のもの(写真左)も柔らかい布地ですが、着てみると袖口が裃(かみしも)みたいな感じになってしまいました。そこで少しつまみましたら、納まりが良くなりました。

丈が短い場合には、ペプラム風に裾に縫い付けて長さの調節をすれば、また違う雰囲気になります。夏は一枚で、季節に応じてTシャツやセーターの上にも着られます。お腹が目立たず、一年中重宝しています。紬などしっかりした布地より、柔らかい布地が適しているようです。

羽織のリフォーム

知り合いから大島の男物アンサンブルを譲り受けました。さっそく、きものを洗って解いて見ると生地が薄くなっているところがありました。それで羽織は無理に解かず、あまり手をかけずに活かした方が良いと思いました。

 色々と考えましたが、雑誌やテレビで、この頃よく見かけるロングカーディガンをヒントに、袖だけをリフォームすることにしました。袖下のカーブは適当に切りました(普段着ている物を載せて、縫い代を考え少し大きめに)。

適当といっても、もちろん左右は同寸法にしました。羽織ってみますと、袖が短いようです。そこで、切り取った部分で袖口を作って繋げ、袖の長さを調整し、大きなポケットを付けました。

裏地の骸骨の絵がおもしろいでしょう!! 全体を解いてのリフォームと比べ、はるかに短時間でできました。

何でもリフォームしちゃいます

10年位前、衝動買いした福袋の中に、横幅の大きな長い丈のワンピースとギャザースカートが入っていました。どちらも木綿で、手触りよく素敵です。が、体型と雰囲気が馴染まない感じがして、着ることができずにいたんです。

長い間迷っていましたが、昨年やっと手を加える事ができました。

ワンピースの方は丈を短くしてスモック代わりに、切り取った部分は簡単な袋にしました。一緒に使えばいい感じです。

 黒いパッチワーク風に繋げてあるロングスカートで、大きな袋を作ることにしました。2つできましたが、赤い部分は切るのを間違えてしまいました。失敗続きですね。赤い布を足して、捨てられずにいたビーズを縫い付けたら、思いがけずいいアクセントになりました。ビーズを付けた方は二女にあげました。

この大きな袋(40㎝×39㎝×13㎝)は二重にし、持ち手の芯は帯の芯地を使い丈夫にしました。ポケットは内側につけ、固定しないようにしました。そして肩にも掛けられるよう、持ち手は少し長めにしました。
 

緑色の帯留めは何十年も昔、ブローチでした。留め金具が曲がり、壊れても、奇麗なので捨てがたく……。ちょうど、着付けを習う中で帯留めにしたらどうかと思い、台を探しましたが、地元・長野では見つけられず、京都のデパートで手に入れました。赤黒の方は東寺で箸置きとして売っていました。

金沢で買った2本の真田紐で3本の帯締めが出来ましたので、通してみました。真田紐は、絹のものより木綿の方が良く締まってよいとの話も聞きました。

捨てられなかった物達を今の生活に生かすことができました。

偶然の始まり

以前、手作り市に参加させていただいたときのことです。

「どこで作っているの?」「長野県です」「長野県のどこ?」「飯田市です」「飯田のどこ?」という会話から始まった出会い。なんと! 同じ高校の大先輩だったんです。しかも3人も。一人の方は同じ地区の出身でした。4時間バスに乗って来た大都会で。普通では考えられないことです。

ちょっとした幸せな偶然の出会いが、この時始まったような気がします。考えるとそれ以来、いろんな幸せな出来事がちょくちょくあるようになりました。
 

渡来夢

美しいものに触れたいとの思いから美術館に行ったり、植物を育てたり、きものリフォームなどの手芸を楽しんでいます。元気でいられるように、ピアノの練習やパンを焼くことにも挑戦しています。『やってみよう!』の精神で。日常こそ大切、工夫して、お金をかけずに楽しむこころ豊かな暮らしを目指しています。

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