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- 初めてでも簡単!おしゃれな布ぞうりの作り方
ルームシューズとして使えて足の健康にもいいと、長年根強い人気がある「布ぞうり(布草履)」。着なくなった浴衣や余り布といった古布を材料に使って手作りしませんか?作り方をイラスト付きで解説します。
布ぞうりを最初に「いきいき(現・ハルメク)」で紹介したのは2004年9月号でした。見て楽しく、スリッパ代わりに室内履きにすれば本当に気持ちいいと評判になりました。着なくなった服の有効活用にもなり、一石二鳥です。
これまでご紹介してきた布ぞうりの作り方をイラスト図解で徹底解説します。あなたも布ぞうり作りにぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
布ぞうり(布草履)の材料
布
素材:木綿地が作りやすい(浴衣地、布団地など)
分量:全体で、浴衣をほどく場合は約2分の1枚、90cm幅の布の場合約2mで1足が十分に作れます。
- 土台用:5~6cm幅に裂いて両側から内へ4つ折りにし、1~2cm幅にアイロンをかけたもの(アイロンはかけなくても作れるが、かけるときれいに仕上がる)×長さ約1m50cmを約20本(布は足しながら使うので、多少長短があってもよい)
- 鼻緒用:幅6cm×長さ67cmの布を4枚(4つ折りにせずにその幅のまま使う)
- 前緒用:幅4~5cm×長さ35cmの布を2枚(4つ折りにせずにその幅のまま使う)
この土台用の紐を作る作業がかなり大変です。布よりあわせながら編むこともできますが、きちんとアイロンで折ったものの方が、仕上がりがきっちり、きれいです。
ビニールロープ(三つ打ち)
- 土台用:太さ8mmのロープ(8mm幅がない場合は6mm幅でも可)・160cm分を2本
- 鼻緒用:太さ6mmのロープ・65cm分を4本
- 前緒用:太さ6mmのロープ・30cm分を2本
針と糸
裁ちバサミ
先のとがった串状のもの(焼き鳥の串、目打ち、かぎ針など):1本
洗濯バサミ(4~5個)
30cmの物差し
木の台
木の台の作り方
木の台は、他のもので代用することもできます。3つの凸部分があればいいので、自分の足の指を使ったり、ビール瓶を3本並べて固定したもの、ハンガーを折り曲げたものなどでもOK。
準備はできましたか? では、いよいよ制作開始です。今回は、23cmサイズの布ぞうりを作っていきます。
布ぞうりの鼻緒を作る
鼻緒用のロープの両端18cmのところで、3本よりになっているロープの1本を切り取って細くする。
鼻緒用の布でロープをくるんで巻く(足の指に布をはさみ、両手で布をはさんで向こうへ転がす)。
2本ともロープに布が巻けたら、よりをかける。よりをかけるとは、2本のロープを両手で挟んで平行に向こうに転がし、向こうのロープを手前に引っ張ること。1回1回これを繰り返す。
よりがかかったら、端を留めておく。
ポイント
よるのが難しい方は、ロープや、布や綿を詰めた鼻緒でも。幅6cm×長さ70cmの布を筒状に縫って、その中にロープ(6~8mmのものを25cm分)に布を巻いたものを通す。鼻緒と土台を付けるときは、土台を15cm分編んでその鼻緒を編みこみ、裏に出た先は結びます。
布ぞうり作りの楽しさの一つは、色の組み合わせ。色合わせによって、カラフルにもシックにも、 いろいろな表情の布ぞうりを作ることができます。
次は、土台作りをします。鼻緒との色合いも考えながら、 あせらず、ていねいに編んでいきましょう。
布ぞうりのつま先部分を作る
土台用のロープの両端を結ぶ。
ロープの中心に、土台用の布の4つ折りを2つ折りに広げてひっかけ、右手前に7~8cm折り返す。
長い布を再び4つ折りに戻してから、短い布の上を通して右に引っ張り、ロープの下を通して上に引っ張る。
長い布でロープを1回巻いて上に引っ張る。
ロープと布の結び目を手で固定したまま、短い布をロープの向こうに回して上に引っ張り上げる。
長い布を短い布の前を通して左に引っ張り、左のロープを巻いて上に引っ張る。長い布を短い布の後ろを通して右に引っ張り、右のロープを上から巻いて上に引っ張る。
長い布を短い布の前を通して左に引っ張り、左のロープの下を通して上に引っ張る。編み終わった部分を洗濯ばさみで留めておく。緩くならないように注意して、つま先部分が完成。
布ぞうりの土台を編み始める
土台作りのポイント
ポイント(1)新しい布は古い布に重ねてつなぐ。布をつなぐときは、新しい布を広げて3㎝程度重ねて、再び4つ折りにして編む。心配な場合はつなぎ目を縫い合わせてもよい。
ポイント(2)つま先は、幅を広げながら、上下は締めながら、編むのがコツ。
ポイント(3)前の布の3分の2に重ねるように編む。布を編んでいくとき、前に編んだ布の上の3分の2くらいを重ねるようにして編むと、最後までバランスよく編めます。
布ぞうりの土台の編み方
左に出ているロープを木の台の左2つの凸に外側から引っ掛ける (1)、次に、右に出ているロープを木の台の右2つの凸部分に外側から引っ掛ける(2)。
短い布を真ん中の2本のロープの下へ落として、手前の2本のロープと一緒に持つ。
洗濯バサミをはずし、長い布で左端のロープを巻いて真ん中2本のロープの下を通して上に出し、右端のロープを巻いて真ん中2本の上を通して下に出す。
この後はロープ1本ごとに上、下、上、下と布を編んでいく。布が端のロープを巻くときは、常に下から布が潜り込む。潜り込まない場合は、どこかで編み目が飛んでいるので注意。
布ぞうりの鼻緒を土台に編み込む
つま先から15cm編んだら、鼻緒を付ける。土台を編んでいる布は右から1本目と2本目のロープの間に出しておく。つま先から4cmのところに鼻緒の中心を固定して(串などで刺しておく)、右から鼻緒を編み始める。
外側向きの布(オレンジ)は、右端のロープを上から巻いてから編む。内側向きの布(緑)は、右端のロープを下から巻いて編む。左端と左から2番目のロープの間で、緑は裏へ、オレンジは表に布が出る。
左側も同様に編む。
右側のオレンジの鼻緒は、2段手前の土台の布の間を通して裏に出す(右から1本目と2本目のロープの間に出るように)。左側のオレンジの鼻緒は、2段向こうの緑とオレンジの鼻緒の間を通して裏に出す。裏に出ている鼻緒は後で処理する。
鼻緒を付ける最初の手順で、右下(裏)に出しておいた土台の布で右の鼻緒を八の字に巻いて留める。
左の鼻緒も同様に八の字に巻いて留め、その後はこれまでと同様に編んでいく。
布ぞうりのかかとを仕上げる
つま先から21cm編んだら、木の台の1か所の凸部分にロープをかけ直して、徐々にぞうりの幅を狭くしていき、つま先から23cmになるまで編む。
23cm編んだら木の台からはずし、左端のロープを布で巻いてからつま先側の右側のロープを引っ張る。
左側のロープを布で巻いてからつま先側の残ったロープを引っ張る。
かかとに残った布を表から裏へ出して、1段布をくぐらせて余分は切り、かかとを整える。
布ぞうりの前緒を付ける
前緒用のロープを前緒用の布で巻き、鼻緒の中心をはさんで前緒によりをかける。
前緒をつま先から3.5cmのところで裏へ出す。
裏に出ているつま先のロープ2本を結ぶ。
ロープの上に、最初に出しておいた短い布をかぶせてから、前緒の布2本を結び、余分な布とロープは適当な位置で切る。
裏の始末をする。裏に出ている鼻緒4本はその向きに従って1段布をくぐらせて余分は切る。これで片方が完成。同じ要領でもう片方を作れば1足分の出来上がりです。 完成!
表と裏は、こんな感じです。あなたも、古いタオルや着なくなった着物など身の回りのものを使って作ってみてください。
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