手作りは楽しい!! 食べ物編

夏の暑さを利用して、ドライトマト作り!

公開日:2019.08.28

今月の渡来夢さんのコラム「手作りは楽しい!!」は、番外編。畑でたくさん採れた夏野菜のトマトを、簡単かつ衛生的にドライトマトにする方法を教えてくれました。暑い暑い今年の夏。渡来夢さんが思いついたちょっとユニークなトマトの乾燥方法とは?

真夏のお日様の力

私の暮らす長野県では7月23日頃から始まったと思いますが、毎日の暑さにはウンザリですね。その前6月は毎日曇りがちで、どちらかというと寒い、今年は冷夏なのかなと思っていました。衣替えの時期になっても、長袖を着ていました。

毎年、夫がミニトマトを作ってくれています。今年はミニトマトと中玉という苗を植えてくれました。ですが、本当に実がなるの? と感じていたんです。数も少ないし、赤くもならないナと。

各地で大雨による災害のニュースも耳にしました。今のところ、私の住んでいる所ではお陰様で大雨の災害もなく、3回くらいスコールのような雨が降ったくらいです。8月に入ってからは、最高気温35℃前後の毎日です。

ふと、見ると、この前まで緑色だったミニトマト、中玉のトマトが大きくなり、赤くなっています。このところのお天気の影響か、育て方、やり方がよかったのか私には分かりませんが。

何と!! 今までに無くたくさん採れるようになりました。皮が割けたり、虫が入ったりということも少なく思います。ここは夫に感謝して、上手に作ってくれたね! と言っておきましょう。

自家製ドライトマトを作る

自家製トマトで作るドライトマト。以前は、種をスプーンで取り除きオーブンで焼いていました。結構な時間がかかります。

もっと簡単に作る方法はないものか? そこで思いついたのが、車の中に入れることです。このところの高温で締め切った車の中は凄いですね。熱気がすごくてとてもいられないです。料理するときに洗う食材ならいいですが、戸外に干せば、埃や虫などが気になります。その点、車内なら最初によく見ておけば心配ありません。何の設備もお金も、電気もかからないですし。

と、いうわけで車のダッシュボードの上に置くことにしました。

また、少し前にTVでイタリアのドライトマトを作るのを見たことがあります。長細いトマトを半分に切ってそのまま干していました。もちろん戸外で、大量に。切り口を上にして干して、その後ひっくり返していました。「雨降らないのかなあ?……」と考えてしまいますが。

長細いトマトを半分に切ってそのまま干していました

それを思い出したので、今年は種を取りだすのを止めてみました。手間もかかりますしね。水分が早く出た方がいいのではと思い、切ったトマトを並べた上から塩を少しずつ振っていました。なんだか、それも手間なので、今5回目の乾燥作業中ですが、もっと簡単にしました。ミニトマトは半分に、少し大きめなのは3分の1に切り、ボールにいれたトマトに少しの塩をかけ、そっと混ぜてしばらく置けば水分が出てきます。ザルにとって水気を切ってから並べるようにしました。

大体1日半から2日で出来上がります

車の向きを変えれば一日中、日が差すので、その日により、トマトの厚さによって 大体1日半から2日で出来上がります。

パスタにサラダに……料理に大活躍!

出来上がったドライトマトは冷凍保存します。カサが減るので場所もとりません。今年はお陰様で、まだまだ収穫できそうなので来春まで食べられるでしょう。

隙間なく並べたのに乾いて小さくなりました。

隙間なく並べたのに乾いて小さくなりました

ピザにのせたり、とろけるチーズをのせてグラタン風にしたり、パスタに使ったりします。サラダにもよさそうです。この頃パン作りにハマっているので、パン生地に入れて焼いたらどうかしらなどアイデアが出てきます。もう塩味がついているので味付けはいりません。トマトの味が濃くなって、甘みも増し美味しいです。

柔らかくしたジャガイモと、いただき物の真っ白なナスを焼き、上にドライトマトをのせてオーブンで焼いてみました。とろけるチーズと相性がよく、美味しい一品になりました。

美味しい一品

今、私の軽自動車はトマトの美味しい香りで満ちています。

渡来夢

美しいものに触れたいとの思いから美術館に行ったり、植物を育てたり、きものリフォームなどの手芸を楽しんでいます。元気でいられるように、ピアノの練習やパンを焼くことにも挑戦しています。『やってみよう!』の精神で。日常こそ大切、工夫して、お金をかけずに楽しむこころ豊かな暮らしを目指しています。

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