花屋が教える手作りのクリスマス飾り

100均材料で!クリスマスリース&スワッグの作り方

公開日:2020.12.05

更新日:2023.12.20

クリスマスリースやスワッグを手作りしてみませんか? 今の時期に出回っている、ヒムロ杉やモミなどグリーンの枝もの、あとは100均の材料で簡単に作ることができます。第一園芸のWEBサイト・花毎(はなごと)の石川恵子さんに教えていただきました!

教えてくれた人

花毎(はなごと)の石川恵子さん
花屋の第一園芸が運営する花にまつわるコトを楽しむWEBサイト「花毎」。二十四節気とともに感じる季節の花を軸に、買うだけではない花の楽しみ方をさまざまな角度からご紹介しています。書籍に『花月暦』(株式会社パイ インターナショナル刊)

クリスマスリースを手作りしてみませんか?

近年、クリスマスシーズンにツリーを超える人気のアイテムが「クリスマスリース」です。
クリスマスツリーよりも場所を取らず、人目にふれる場所を素敵に演出できる点が人気の理由です。

飾りが付いた造花のタイプなどもありますが、針葉樹の香りがするフレッシュリースはこの季節ならではの楽しみです。

西洋の人々はこの香りでクリスマスの到来を感じるのだとか。リース作りは簡単とはいえませんが、難しく考えず、楽しみながら作ってみましょう!

クリスマスリースやスワッグの材料:グリーンの枝もの

クリスマスリースやスワッグの材料

11月下旬ごろから出回り始める、リースやスワッグ作りに向いたおすすめの枝ものです。
こういった種類の中から、お好みの植物を使って作りましょう。

  • クジャクヒバ
  • ブルーバード
  • モミ
  • ユーカリポポラス
  • ユーカリロングリーフ
  • ブルーアイス
  • ヒムロ杉

特に「ヒムロ杉」はボリューム感が出るため、使いやすい素材です。ユーカリ類は素敵なのですが、針葉樹に比べて乾燥するのが早く、ドライな雰囲気になりますので、そういった点を考慮して、お使いになってください。

針葉樹は特有の脂があり、手や服が汚れる場合があります。ハンドクリームを事前に塗っておくと、汚れやが落ちやすくなります。また、肌が弱い方はかゆみなどが出る場合がありますので、作業がしやすい布手袋やゴム手袋などで保護してから始めてください。

100均にもあるクリスマスリースの材料:土台と飾り

100均にもあるクリスマスリースの材料

ダイソーで集めたリース向きの材料です。

リースを作る際に必要なものは、リースの土台とワイヤー、植物の3つです。オーナメント(飾り)はお好みで付けてください。その場合、接着材は右上にある「グルーガン」などを使って取り付けるのが速く、便利です。ただしグルーガンは高温になりますので、取り扱いにはご注意ください(プロでもやけどします!)

今回は、直径25cmのリースの土台を使って、グリーンで統一したナチュラルなクリスマスリースを作ってみました。

直径25cmのリースに必要な材料

  • リースの土台
  • ワイヤー(できれば緑色のもの、10m程度、棒状のものに巻き付けて使用)
  • ヒムロ杉(長さ1m程度のものであれば4本程度)
  • モミ(長さ50cm程度のものであれば2本程度)
  • お好みの飾り

クリスマスリースの作り方

材料を用意したら、早速作ってみましょう。

クリスマスリースの作り始め

クリスマスリースの作り始め

下準備として、使いやすいようにワイヤーは棒状のものに巻き付けておきましょう。まずはリースの土台の裏側にワイヤーを何度かくぐらせ、しっかりと固定しておきます。

クリスマスリースのパーツを用意する

クリスマスリースのパーツ

リースを作り始める前に、枝を切り分けてパーツを作っておきます。今回は長さ8~10cm程度の小さめのパーツにしました。手のひらサイズ程度の大きさ(15cm程度)で作ると工程が少なく済みますが、幅が太く、大きめの仕上りになります。

リースの土台にパーツをくくり付ける

リースの土台にパーツをくくり付ける

切り分けた枝を3本程度集めて、リースの土台の外側からワイヤーで固定していきます。

このとき、枝とリースの土台にワイヤーを巻き付けるたびに強く引いて、しっかりと固定しましょう。これは時間とともに枝が乾燥して細った際に抜け落ちるのを防ぐためです。

外側→中央→内側という順に、植物が「時計回り」に向くように巻き付けていきます。

植物が「時計回り」に向くように巻き付けていく

こちらの写真は違うリースの制作過程ですが、外側→中央→内側を×2回行った状態です。
外側→中央→内側と1周巻き付けたら、この巻き付けた枝の1/2の上に重ねるように次から次へと巻き付けていきます。

このときのボリューム感や幅を維持して作ると、仕上りが均一な美しいリースになります。

ぐるりと一周巻き付け終わった状態

ぐるりと一周巻き付け終わった状態です。
ドミノを円形に並べるイメージをしながら作ると、わかりやすいかと思います。始まりも終わりもないように時計回りで作るのがリースのお約束。

始まりも終わりもないようにリースを作るのには意味があり、「永遠」を意味しているとされています。そのため、玄関にリースを飾るのには、出掛けた家族が無事に家に戻ってくるようにといった願いが込められているそうです。

100均の材料で飾り付けをしてみました

100均の材料で飾り付け

飾り付けはシックなシルバーでまとめてみました。どの飾りも、100均で見つけたものです。

色使いを抑えるだけで大人っぽくシックな仕上がりに

ポイントは、リースの周りに置いたオリーブの木などに合わせて、色を抑えていることです。赤やゴールドといったクリスマスの定番カラーでのカラフルな飾りつけもいいですが、色使いを抑えるだけで大人っぽくシックな仕上がりになります。お好みでリボンを中央に付けてもいいですね。

手作りスワッグの作り方

手作りスワッグの作り方

リースより、より簡単に作れるのが「スワッグ」です。スワッグとは元はドイツ語で壁飾りの意味。葉や花を束ねて壁に飾り、魔除けや香りを楽しむものとして親しまれてきました。

スワッグの材料

スワッグの材料

今回は、グリーンの枝ものだけを使いましたが、お好みで実ものを加えてもいいでしょう。花を加える場合はドライフラワーに適したものを選びましょう。

スワッグの材料(仕上がりサイズ 長さ80cm幅40cm程度)

  • ヒムロ杉(80cm程度)3本
  • ブルーアイス(60cm)2本
  • ブルーバード(50cm)2本
  • ユーカリポポラス(40cm)3本
  • モミ(30cm)2本
  • 麻ひも(1m)1本
  • お好みの飾り 適量

スワッグの束ね方

スワッグの束ね方

まず最も長い枝(今回はヒムロ杉を使用)を扇子が開いたような状態に組みます。スワッグは束ねた部分が見えるため、一本ずつ丁寧に重ねていくイメージで作りましょう。

一本ずつ丁寧に重ねていく

次にブルーバードを左右に1本ずつ上に乗せます。この時もスパイラルを崩さないように注意しながら進めます。

ユーカリ3本は左右中央に広がるように乗せ、ブルーアイス→モミの順に重ねて行きます。

ユーカリ3本は左右中央に広がるように乗せ、ブルーアイス→モミの順に重ねて行く

全ての枝をまとめた状態です。最も長い枝から階段状に重ねていくことで、形や色の異なる葉が全て見え、美しくまとまります。

使用する材料にもよりますが、今回のような枝葉の場合は、正面から見たときにひし形のシルエットにまとまるとバランス良く見えます。

麻紐を何度か回して強く引き締め、固結びします

すべての枝葉をまとめたら、枝の切り口からひと握り程度下にある、枝がクロスしている部分に麻紐を何度か回して強く引き締め、固結びします。

スワッグの飾り付けの材料

スワッグの飾り付けの材料

今回はブラウン系のボールとリボン、麻紐、を使用しました。

ボールの飾りには、15cm程度に切ったワイヤーをU字に曲げた物を、ボールの首にかけ、ボール本体を2、3回回してしっかりと固定しておきます(写真参照)

ボール本体を2、3回回してしっかりと固定しておきます

飾り付けは太い枝に、前出のワイヤーをかけたボールを結び付けます。しっかり留めるために裏側に出たワイヤーを数回ひねって固定した後、表側のボール部分を持って数回ひねるとしっかりと固定できます。

固定した後は不要なワイヤーを切り落とします。麻紐を結んだ部分にリボンを結んで完成です。

完成したスワッグをコートハンガーに掛けてみました。

完成したスワッグをコートハンガーに掛けてみました。

今回は、グリーンの枝葉とブラウン系の飾りでまとめましたが、コットンの枝やサンキライなどの実、ドライ加工されたオレンジなどを使うと温かみが出ますので、そういったデザインもまた素敵です。

アレンジ自在!さまざまなクリスマスリース

さまざまなクリスマスリース

さまざまなクリスマスリース

クリスマスリースやスワッグは西洋の伝統的なアイテムですが、明確な決まりはありません。自由に自分だけの作品を作る気持ちで、形がいびつになっても気にせず(それも味わいのひとつです!)手作りを楽しんでいただけたらと思います。

※この記事は2020年12月の記事を再編集して掲載しています。

■もっと知りたい■

 


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