スプレー咲きと一輪咲きで生け方を変えよう

花屋が教える!切り花のバラ1輪を素敵に飾る、生け方

公開日:2020/03/18

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「花を知り、楽しむ」がコンセプトのサイト・花毎(はなごと)の石川恵子さんが、花のある暮らしを提案します。今回は花屋で買える、最もポピュラーで種類が豊富な切りバラの楽しみ方をご紹介。秘訣はスプレー咲きと一輪咲きで生け方を変えることなんです。

切りバラ1輪をおしゃれに飾る、生け方

切りバラの特徴

  • バラの旬

一般的に、庭などで自然に咲くバラは5月と10月が盛りです。これらは春バラ、秋バラと呼ばれており、バラ園などでも最も華やかな姿が見られます。しかし、花屋の場合は、季節を問わず、さまざまな品種のバラが店頭に並びます。

  • バラの種類

バラの種類

左が〈スプレー咲き〉右が〈一輪咲き〉のバラ

バラは特に種類が豊富で、毎年1万種を超える品種が流通しています。

花屋に並ぶバラの花の付き方には大きく分けると2種類あり、一本に一輪の花が付く「一輪咲き」のバラと、枝が分かれた先にいくつかの小ぶりな花が付く「スプレー咲き」と呼ばれるタイプのバラがあります。

  • 咲き方

花の咲き方もさまざまあり、昔は「剣弁高芯咲き(けんべんこうしんざき)」という、花の中心が高く、細長い花型のバラが一般的でした。しかし、最近は花びらが反り返らず、内側に向かってカップ型に咲く「カップ咲き」や、花びらの数が多く、複雑に重なり合う「ロゼット咲き」なども出回っていて、人気があります。

剣弁高芯咲き
剣弁高芯咲き
カップ咲き
カップ咲き
ロゼット咲き
ロゼット咲き
  • バラの色について

ほぼすべての色がそろうのがバラです。かつては不可能だと考えられていた、青い遺伝子を持つバラも現在では存在しています。特殊なインクを吸い上げて色付けしたバラも出回っていて、こちらは真っ青や黒、レインボーカラーといったユニークな色合いもあります。
 

  • 品種と花持ちの関係について

こちらも品種によりさまざまです。

一般的に香りが強いバラや、花びらが薄い華奢な印象のバラは花の持ちが短めですが、その反面、そういったバラは特に美しく、魅力的な品種が多いのも事実。

茎が太く、花びらが厚く、香りが無いタイプのバラは長持ちする傾向にあります。特に南米やアフリカなどで作られた、輸入のバラはこういったものが多いですね。

  • 元気なバラの見分け方

花びらに茶色い染みがあるものや、小じわが寄っているようなバラは避けましょう。瑞々しい印象の花を選ぶのがおすすめです。

茎や葉は品種によって異なりますので、茎が細いから弱い、葉が縮れているから古いといったことは一概に言い切れません。

品種の特性を見極めて選び、入荷した時点で行う処理によって、花の持ちが変わりますので、信頼できるお花屋さんで購入することをおすすめします。

スプレー咲きのバラの切り分け方

 

スプレー咲きのバラ

スプレー咲きのバラはそのまま生けるのもよいですが、切り分けて生けることで、さまざまな表情を楽しめます。

切り花1本につき、3~5輪程度の花が付いていますので、切り分けて使う場合はなるべく長く枝を残すことを意識して切り分けましょう。下の写真のように中心の枝が短い場合は無理に切り分けず、まずはそのまま使います。

スプレー咲きのバラ

 

スプレー咲きのバラの飾り方

スプレー咲きのバラ

スプレー咲きのバラは小さな器に一輪ずつ飾るものいいですが、写真のように口がややすぼまった、グラスなどを使うと生けやすくなります。

二股に分かれた枝に交差させるように枝を挿す

二股に分かれた枝に交差させるように枝を挿すと、バランスよく生けることができます。

一輪咲きバラの切り方

一輪咲きバラ

すべての切り花にも言えることですが、葉が多すぎると蒸散作用で、花がしなびやすくなります。全体の3分の2程度の葉を落としてから生けるのがおすすめです。

また、葉が水に浸かると腐りやすくなり、そこから全体が傷みます。気温が高い時期は特に注意して、葉を取り除いてください。

一輪咲きバラ

 

一輪だけ飾るバラの選び方

一輪咲きバラ

一輪のバラを飾るのであれば、個性的な色や形をしたバラを選んでみてはいかがでしょう。
例えば写真のバラは「コーラルハート」という品種ですが、中心はオレンジがかっていて、外側に行くにつれピンクの花びらになる、複雑な表情が魅力的です。

お花屋さんで気になったバラがあれば、まず一本買ってみて試してみてください。


おすすめの一輪挿し

おすすめの一輪挿し

口がすぼまった一輪挿しは、花の収まりがよく、飾りやすいのでおすすめです。一つ持っていると便利ですよ。

最初は葉を生かして、一輪挿しの高さに対して1.5倍程度になる高さで生け、水を替えるたびに切り戻し、一輪挿しの口元に花が乗るように生けてみました。

おすすめの一輪挿し
使用したフラワーベースは、TODAY'S SPECIALで購入しました。

切り戻すことでバラの鮮度が保たれ、より長く花を楽しむことができますし、日を追うごとにバラが花開いていきます。また、こんなふうに長さを変えるだけでも、新鮮な印象になりますよ。


文=石川恵子(花毎)、撮影=山下コウ太

■もっと知りたい■

 


  • 花を知り、楽しむサイト 花毎

花毎(はなごと)

花屋の第一園芸が運営する花にまつわるコトを楽しむWEBサイト。二十四節気とともに感じる季節の花を軸に、買うだけではない花の楽しみ方をさまざまな角度からご紹介。人気連載から生まれた、知られざる花の名所を訪ねるツアーや異業種コラボ「お花見タクシー」など実際に参加できるイベントも続々紹介しています

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