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- ブーケの花は生け方を変えれば長持ち&5倍楽しめる!
「花を知り、楽しむ」がコンセプトのサイト・花毎(はなごと)の石川恵子さんが、花のある暮らしを提案します。今回は、ブーケの生け方をレクチャーします。実は、ブーケとして飾るだけでない何通りもの楽しみ方があるのです。
【ステップ1】ブーケのまま楽しむ
前回は、切り花が長持ちする4ステップをご紹介しましたが、今回は贈り手の思いが詰まったブーケを長く楽しめる、ブーケの飾り方の工夫をお伝えします。
ブーケは花屋の「BIANCA BARNET(ビアンカバーネット)東京ミッドタウン日比谷店」で、予算3000円でオーダーしたもの。こちらのブーケを使って、そのまま飾る方法から分けて飾る展開方法をご紹介します。
まずは、ブーケは束をほどかず、そのまま生けてみましょう。
花のプロは花瓶に生けた状態をイメージしてブーケを束ねますので、バランスのよい姿でまとまっているはずです。
特にブーケを生ける際におすすめの花瓶は写真のような、底が広く、口径部分がやや狭い、ダルマ型のタイプ。ブーケが最も細くなっている部分と茎が広がる部分が花瓶の形に添うので、収まりがいいのです。
【ステップ2】ブーケをほどいて楽しむ
季節にもよりますが、2~3日束ねたブーケを楽しんだら、今度は自分らしく生け替えて楽しんでみましょう。
慣れないうちはブーケを花の種類ごとに分けてみてください。いろいろな花がミックスされたブーケの場合、大中小の花と葉物を組み合わせて作られているタイプが多く見掛けます。写真は、ブーケを分解した状態。左からポリシャス、スイートピー、ラナンキュラス、スプレーバラ、マトリカリア、ブプレリウムが入っています。
花の組み合わせを考える
今回は一つのブーケから5つの組み合わせを作ってみます。写真左から、以下のように考えて分けてみました。
- 同系色の組み合わせ
- 一輪ずつ分ける
- 大小の花だけの組み合わせ
- グリーンだけを使う
- グリーンを中心に花を沿える
花と器を、コーディネート
器を選ぶポイントは花のボリューム感と器のサイズを同率にすること。さらに花を生けたときに、全体が8の字の形になるようイメージして生けると、バランスよく仕上がります。
花を生けるのは花瓶でなくても大丈夫。形のいい空きびんや、お手持ちのカップやグラスなど、自由な発想で花瓶として使ってみてください。100円ショップなどでも「花を生ける」という視点で探せば、素敵なものが見つかります。
ブーケの花を長持ちさせるには
「ずっときれい!切り花が長持ちする4ステップ」でもお伝えしましたが、花を長持ちさせる最大のコツは水をこまめに取り換えて、葉が水に浸からないようにし、茎を切り戻すことです。
水は濁る前に取り換えましょう。可能であれば、写真のように茎を斜めに切ると断面が広くなりますので、水を吸い上げる力が増します。
また、ブーケは束ねたまま飾っていると蒸れて傷みが早くなります。
小分けにして飾れない場合は早めに縛ってあるひもや輪ゴムをほどいて、花全体を呼吸させてあげるイメージで花瓶に生けてください。そうすることで蒸れが軽減され、より長く、美しくブーケを楽しめます。
文=石川恵子(花毎)、撮影=山下コウ太、ブーケ作成:BIANCA BARNET 東京ミッドタウン日比谷店
※2020年3月に公開した記事を再編集して配信しています。
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