ちょっといいところ 

想像を遥か越え!再訪したいサグラダファミリア(下)

公開日:2024.11.19

サグラダファミリア初訪問の後編です。外観も特徴的で圧巻ですが、内部は信者のための教会の神聖さが漂う空間でした。かの有名なステンドグラスも想像以上の素晴らしさで、まさに信者が聖書の世界観と天国を実感できるところでした。

想像を遥か越え!再訪したいサグラダファミリア(下)
一歩内部に入ると圧倒的なステンドグラスが

入場の門の近くには生誕のファザード

入場の門の近くには生誕のファザードが
生誕のファザード ガイドさんの説明にも熱が入る

想像を遥か越え!再訪したいサグラダファミリア(上)

唯一ガウディの生前に完成した生誕のファザードは太陽が昇る東向きにあり、イエスの誕生から幼少期のことが表されています。

入口周辺にはたくさんのイエス誕生にまつわる彫刻が掘られていて、中央の天使の合唱隊の上には受胎告知が見られます。

見ごたえのあるファザードですが、ここに見入ってしまうと先に進めません。

生誕のファザードには日本人によるブロンズの扉

生誕のファザードには日本人によるブロンズの扉
外尾氏のブロンズの扉は繊細さな美しさ てんとう虫のつがいやトカゲが

ブロンズ扉の製作者コンテストに優勝した日本人彫刻家外尾悦郎氏によるものです。

愛徳の門に設置された扉にはツタがあしらわれ、自然界の小動物や昆虫たち生き物が潜んでいます。

そして隣の希望の扉は、倒れても新しい芽が芽吹くアシの間に清純の象徴のユリが咲いています。この扉は希望という美徳に捧げられた門によってささえられていて、希望に満ちた人生こそ美しいのだということを表しているそうです。

また素材のブロンズは、人と同じように触れ合うたびにその輝きが増し、触れ続けられてもその輝きは損なわれることがないというお話を聞き、ますます素敵な門だと思いました。

聖堂内部のステンドグラス

聖堂内部のステンドグラス
青色のステンドグラス ガウディが生きているうちに作成されたとのこと

ステンドグラスは、もともとは文字が読めない人々に宗教の教えを伝える手段として、そして暗い堂内の採光の方法として作られたそうです。ここではそれ以上の、癒やしや幻想的な素晴らしい空間を作り出しています。

サグラダ・ファミリアの堂内に一歩踏み込むと、ステンドグラスの美しさに天国に迷い込んだかのような錯覚すら覚えました。

ここに来ることができて本当によかった! と心から思えた瞬間です。

青いステンドグラスの一部はガウディが生きているうちに完成したもので、より一層大切にされているそうです(ガイドさん談)。

午前中は東向きの生誕のファザード側の青色のステンドグラスが輝き、午後には西日が差し込むので受難のファザード側の燃える黄色がさえわたると言われています。

ステンドクラスの色と意味

ステンドクラスの色と意味
赤色中心のステンドグラス 夢のような色使い

もともとステンドグラスの青には安らぎ、赤はエネルギー、黄色は明るさを、そして丸いデザインは安定、長いデザインは動きを表すとされています。

それらが巧妙に配置されて! 夢のような空間を作っています。

どのステンドグラスを見てもその規模といい芸術性といい、今まで幾多のステンドグラスを見て来た人でも感嘆せざるを得ないでしょう。

また、他の教会のように聖書の場面が描かれているものではなく、その世界観を表現しているので、いつまで見ていても飽きないものとなっていると思いました。

地下には信者のための礼拝堂とガウディの墓

地下には信者のための礼拝堂とガウディの墓が
地下は信者専用。光っているところがガウディの眠るお墓

一般人が下りられない階段下には、この教会に生涯を捧げたガウディが眠っています。

階下は信者たちの礼拝堂です。上から垣間見られますが、一階にも増して荘厳な雰囲気が漂っています。ここは教会なのだと改めて認識しました。

いずれにせよガウディが全てをかけて作ってくれたこの教会は、多くの人に深い感銘を与え今なお魅了し続けていることに納得です。

このままずっと未完でも構わないのではないか? とさえ思えるものでした。

■もっと知りたい■

上野真香

趣味は陶芸、旅行、料理、華道、手芸など多岐にわたるが根っこは一緒。美味しいものを食べて楽しい人生を送りたいというもの。ワインと犬とコーヒーとTVドラマが大好き。シャンシャンと誕生日が一緒のため他パンダ(?)とは思えず、現在年パスを購入しシャンシャンウォッチャーを続行中。

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

注目企画