収穫の秋・祭・獅子舞に心が躍る
2022.11.162024年11月29日
伝統文化を受け継ぐ若者たちのこと
札幌市の北・東区で続く伝統文化
古裂三人娘の緑さんから「丘珠神社の獅子舞に孫が出るの見てね!」と……。いつ開催かな? と検索すると9月16日(月・祝)に行われるとのこと。行くでしょう~。それは想像を超え、見たことのない獅子舞の迫力にただ驚き!
初めてづくしだった丘珠獅子舞
東区にある丘珠神社の例大祭で毎年奉納される丘珠獅子舞は、100年以上に渡り受け継がれていました。
丘珠神社の創建は1870年(明治3年)、山形県からの入植者によって、伊勢講や敬神講が行われていたとことが始まり。
見に行ってビックリ!
ムカデ獅子舞といわれ全長8m、約10kgの獅子頭を大きく動かし総勢8人が激しく動きます。笛や太鼓、踊り手など20人ほどで舞を行います。
丘珠神社は普段、神職が常駐せず篠路神社の神職の方が兼務しているそうです。調べると、前の週7日8日に篠路神社で大祭が行われ篠路獅子舞を奉納していました。
こちらはナント! 国の重要無形民俗文化財指定でした。篠路神社の獅子が雌、丘珠神社が雄といわれているそうです。
YouTubeで篠路獅子舞を観ると前後1人ずつ左右3人の並びでふっくらして女性的でした。さらにお囃子も舞も全く違う!
来年は、両方の獅子舞を見比べたいです!
感動をラインで古裂三人娘に報告すると…
古希三人娘の環さんから「北区には新琴似歌舞伎と篠路歌舞伎があります」と……。
今年(令和6年)3月に札幌市地域文化財に認定され、10月5日(土)に『かぶきフェスタ』がプラザ新琴似大ホールで開催されました。
札幌北区の伝統芸能である農村歌舞伎は地域の人たちの意欲と熱意によって受け継がれたもので、その中心が「篠路歌舞伎保存会」と「新琴似歌舞伎伝承会」です。
新琴似歌舞伎は1897(明治30)年頃、新琴似村の青年たちが神社前で演じたのが始まり、その4年後には収容能力310人の常設劇場「若松館」を開設しています。
篠路歌舞伎は、1900(明治35)年、篠路村の青年団「若中連」が当時の烈々布神社の祭典で素人芝居を上演したのが始まり。
大勢の観客が訪れ人気を博すまでに。その後はさまざまな困難で存続が難しい時期も。
しかし現在では新琴似中学校と協力し、同校の生徒が歌舞伎を学ぶ公開講座を毎年開催。篠路文化祭で「篠路中央保育園」の園児に引き継がれ、「子ども歌舞伎」が披露されています。
札幌市北区ではこれらの団体の支援のために「伝統文化育成プログラム促進事業」が進められています。
獅子舞も歌舞伎も保存と伝承が大事!
緑さんのおすすめの丘珠獅子舞で、篠路神社の獅子舞奉納のこと、北区に歴史ある農村歌舞伎のことを初めて知りました。
そして改めて北海道の開拓の歴史を感じ、これはほんの触りでしかないと実感しました。
頂いた「新琴似歌舞伎 栞」の中に、屯田兵の記述「当時の人たちの暮らし」の章で、屯田兵として入植してから厳しい暮らし、寒さを耐えるなか神社のお祭りが楽しみと。獅子舞を奉納し豊作や安全を祈願をすること。歌舞伎は祭典奉納と地域の人たちの心を癒やし、つらい生活に潤いを与えていたこと。
ひとりでは成り立たない獅子舞、歌舞伎ですから、今後も若い力が加わり末長く続いて欲しいです。
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