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- 今は明るいイメージになった再婚カップルの結婚式事情
専業主婦が憧れていたブライダル司会者へ道を切り開く。20年間現役のブライダル司会者として仕事をし続けてきた過去や、これからのことを語ります。今回は再婚の方の結婚式について。30年前のタブーなイメージから様子が少し変わってきているそうで……。
初めての再婚
私がウエディング業界に入った30年前は、離婚、再婚はマイナスのイメ-ジでした。
でも、ここ10年くらいでしょうか? 離婚、再婚も随分イメ-ジが変わり、私達の仕事もやりやすくなりました。
片岡愛之助さん、藤原紀香さん夫妻の結婚式では、司会の徳光さんが、
「初めての再婚であります。」と、招待客の前で、正々堂々と発する時代になった‼と、しみじみテレビを見ながら、30年を振り返ったことを思い出します。
ブライダルフェアーとお客様
12、3年前だったでしょうか?
私が、まだ ホテルの専属司会者をしていた時のことでした。
年に数回、ホテル、会館、レストラン、ゲストハウスなど、どこの会場でも、ブライダルフェアーと称し、大々的なショ-スタイルで新規のお客様を呼び込みます。
たくさんの特典をつけて、数ある会場の中から成約してもらうためのショ-です。どこの会場も、とにかく 力を入れて成約獲得に励みます。お客様も何会場も回り、希望のスタイルを予算内で実現するため必死に駆け引きしてきます。
フェアーに来ていただいた方には、名前、住所、両親の名前、連絡先、結婚式の日時の希望、予算など、可能な限りのお客様情報を教えていただきます。その情報に基づき、こちらができる限り、寄り添っていける道を見つけていくのです。
もしかして、この新郎は以前……!?
あるときお客様情報に、履歴が残っている男性(新郎)が、また来てくださったのです。しかし、女性(新婦)の名前、住所すべてが違うのです。
新婦の前で 絶対に聞くことはできません。
他の会場で、最初の名前の方と結婚し、離婚して、今回の方と、再婚なのか? 最初の名前の方とは別れて、今回の方とめでたく結婚なのか!? と、心の中では疑問がグルグル。
結果、新婦がとても気に入ってくださり、めでたく成約となってしまったのです。そして、私が結婚式当日まで担当させていただいたのですが、新郎は、他の会場がよかったに違いありません。
私にできることは、とにかくお二人と仲良くなるよう努力するのみでした。一つ一つ、細心の注意をはらいました。この30年で、ある意味一番神経を使ったかもしれません。おかげさまで、最終的にはお二人だけではなく 両親にも大変喜んでいただきました。
が……、新郎は 最後まで理由は 言ってくれませんでした。
好みのタイプの女性だと、選ぶ会場も同じような好みなんだな‼
と、訳のわからない結論を 当時はしたのですが。
最近のように、明るく屈託なく、お客様から「バツイチです」と言ってくださる時代が来るなんて その時は夢にも思いませんでした。
次回も再婚について書いてみたいと思います。
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