50代未経験でも始められる!新しい稼ぎ方 #3
話好き・人生経験が武器になる!“聞く力”で稼ぐ、意外な仕事2選
話好き・人生経験が武器になる!“聞く力”で稼ぐ、意外な仕事2選
更新日:2025年11月10日
公開日:2025年10月24日
教えてくれるのは、門賀 美央子(もんが・みおこ)さん
1971年大阪府生まれ。文筆家として、文芸、宗教、美術関連の書籍や雑誌記事を手掛け、人生後半の生き方をテーマに執筆を続ける。著書に『文豪の死に様』(誠文堂新光社刊)、『死に方がわからない』(双葉社刊)、近刊に『繋がり方がわからない』(双葉社刊)など多数。
※本記事は、書籍『この先の、稼ぎ方がわからない。50歳から考えるお仕事図鑑』より一部抜粋、再編集して構成しています。
仕事1:「ライター」に向いている人、向いていない人
第1回は 50代の転職や新しい働き方の選択肢、第2回は主婦経験や趣味を生かしてキャリアゼロから挑戦できる仕事を解説しました。今回は“話好き”を強みにできる「聞く力」を生かす仕事を紹介します。
ひと言でライターと言っても内情はさまざまですが、下記が大きな仕事内容です。
仕事内容:発注元から依頼を受け、取材や調査をして発注元が求める内容の文章を書く
就業形態:案件ごとの業務委託。雇用され専属になることもある。在宅ワーク可能
想定月収:~50万円(印税収入を除く)
こんなタイプにぴったり!
・「一人でコツコツ」が好き
・好奇心が強く、新しい知識や知らない分野への興味が旺盛
こんなタイプはやめておいたほうが……
・社会情勢に対する認識や知識をアップデートできない
・スケジュール管理ができない
聞く力が強みになる「ライター」の可能性
もっとも一般的なのは、クライアントから受注した案件について取材をし、知り得た情報を整理して、文章化するタイプの仕事です。媒体に掲載される単発記事から、著者に代わってまるまる一冊を手がける「ゴーストライター」まで幅広い案件があります。
一方、最近増えているのは「こたつ記事」と呼ばれる類の案件です。WEB上の情報をいくつかコピー&ペーストして、読める日本語に整えた程度の記事を作成します。また、自主的に取材し、記事化した原稿を出版社に持ち込む方法もあります。
これらのうち、一番簡単で、参入障壁が低いのは、言うまでもなく「こたつ記事」です。ですが、当然ながら、報酬は激安です。1000字書いて100円なんていう目が点になるような案件さえあります。これらは最初から「コピペしてまとめるだけ」が前提なのでしょう。
次に多いのは「一般的なライター案件」です。今は求人サイトで仕事を見つけることができます。ほとんどが業務委託として案件ごとに受注する形です。単価はこたつ記事よりは上がりますし、ゴーストライターとして一冊書く仕事なら1本数十万円単位のギャランティが支払われるでしょう。
しかし、ゴーストライターは一種の専門職です。著者となる人物にインタビューをし、その人の言葉を引き出した上で構成する作業をしなければいけません。
そのためには著者と会話が成立する最低限の基礎知識ぐらいは必要です。また、著者の話を補足するために周辺情報を独自調査し、原稿に付加しなければなりません。リサーチ力が求められるのです。
つまり、何の専門性もない人が元手を一切かけずいきなりライターになって生活費を稼ぐ、なんていうのはほぼ夢物語なのです。
逆に、これまでの人生の中で何か一つでも一家言持てるほど造詣を深めてきた分野があるとして、それをきちんと誰もが理解できるレベルの文章にする力があるならば、何歳からでも十分参入可能な職業とも言えるでしょう。
仕事2:「占い師」に向いている人、向いていない人
占い師になるために必要な資格は特にありません。しかし当然ながら、お金を稼ぐ手段にするにはほかの職業同様に前提となる知識やテクニックが求められます。
仕事内容:占術+会話によるアドバイス
報酬:歩合制・1件数千円〜
就業形態:個人事業主/委託契約
こんなタイプにピッタリ!
・人と話をするのが好き
・どんな相手でも対処できる柔軟性がある
こんなタイプはやめておいたほうが……
・コミュニケーションが苦手
・何かを信じたら疑わなくなる
聞く力を仕事に変える!「占い師」のリアルな始め方
今回はそのリアルな事情を現役の占い師さんから直接伺うことにしました。
大阪で長年占い師をしておられる山葵さんは、主に商業施設の占いコーナーで対面の占いをされているほか、WEBコンテンツの占いコーナーを担当されています。
勉強の手段として最初に選んだのはカルチャーセンターの占い入門講座でした。そこで基礎的なことを学んだ後、講師からのすすめによって本格的に学べる占い学校に通いました。月謝はそれほど高くなく、20代の勤め人でも出せる程度だったとか。
現在でもカルチャーセンターの占い講座の月謝は3000〜5000円程度のところがほとんどなので、経済面では比較的学びやすいかもしれません。
一般的には3年ほどで占い師になることが多いようですが、山葵さんは2年ほど教室で学び、その後講師の推薦を受けて占い師としてデビューしました。最初の占いの場は教室の運営会社が提供してくれました。とはいえ、雇用関係ではなく、個人事業主として会社から業務委託の形でした。
このパターンが「職業占い師」になるにはもっとも効率的かつ障壁が少ない方法でしょう。業務委託だと報酬は歩合制がほとんどであるものの、事務手続きやその他の諸作業は委託元がするので、占いに専念できるのがメリットです。なお、一部日給制の場合もあるそうです。
年齢と経験が武器になるのが「占い師」
占い師を始めるのは、50代ぐらいからがもっとも多いそうです。そう、占いはシニアになってから堂々と始められる、それどころか加齢がアドバンテージになる数少ない職業なのです。
その背景には、占い師は年齢が高い人ほど信用してもらいやすい、という特性があります。占いとは詰まるところ人生相談です。若い人より、ある程度劫を経た感じのほうが言葉に説得力が感じられるのでしょう。
では、占い師になるにはどのような能力が必要でしょうか。霊感? スピリチュアルな能力?
いえ、そのようなものは二義的であって、一番必要なのはまず「人の話を聞く力」であり、さらに言えば人の話を聞くことそれ自体を「楽しめる力」だそうです。
顧客の中には長話をする人や聞くだけでもつらい話をする人もいます。そういうときでも興味を失わず、最後には「この人の話を聞けてよかった」と思えるタイプでないと職業としては長続きしません。
逆に向いていないのは、自分の出した占い結果に固執し過ぎて相手に合わせられない、自分の意見を押しつけてしまいがちなタイプです。また、占いが好き過ぎる人、信じ過ぎる人はやめたほうがいいようです。
むしろ、ある程度「占い」そのものを客観視していて、時には懐疑的にもなれないと顧客によいアドバイスができません。
山葵さんが所属する事務所の占い師の平均年齢は60代後半、80歳を超えた方も現役で活躍されています。そうした方の中には60代に入ってから占いの勉強を始められた方も珍しくないということでした。
つまり、学ぶには遅過ぎるといった心配も不要。結局のところ、人を受け入れる包容力、もっと言えば「人が好き」かどうかが占い師として成功するための一番の鍵であるようです。
聞く力は、50代の最強スキルになる
「聞く力」は年齢や経験があるからこそ生きるスキル。これまでの人生で培った「共感力」や「人の話を受け止める力」を生かし、自分らしく働く第一歩にしてみてください。
※本記事は、書籍『この先の、稼ぎ方がわからない。50歳から考えるお仕事図鑑』より一部抜粋、再編集して構成しています。
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