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- 夏の結婚式のおしゃれとおもてなしの気遣い
専業主婦が憧れていたブライダル司会者へ道を切り開く。20年間、現役のブライダル司会者として仕事をし続けてきた過去や、これからのことを語ります。今回は夏の結婚式でのおしゃれやおもてなしの気遣いについてのお話です。
結婚式の最近の傾向
少し前までは、真冬と真夏の結婚式は敬遠されていました。
しかし、最近では12月と1月は忘年会、新年会も兼ねて、そして夏は、海の日が7月にできたことで、海が好きな人達に大変人気です。ひと昔前にくらべ、7月8月の結婚式が多くなりました。
クルージング船での船上結婚式や、会場から海が一望できるホテル、ゲストハウス、レストランは大人気です。確かに、青空と海、最高のロケーションですよね。
みなさん、開放感ある海が見える屋外のチャペルで結婚式をしたい、披露宴でもガーデンに出て海風に包まれて歓談をしたいと思うのは当たり前だと思います。
夏の結婚式の服装……
夏の結婚式の服装についてよく質問をいただきます。
特に男性は、礼服は持っていらっしゃるけど、真夏用のものをお持ちの方は、ごくわずかだと思います。女性も留袖をお召しになる場合、レンタルでも夏用を常備している会場は、正直少ないくらいです。
その理由の一つとして、ご親族はもちろん、お母さまでも留袖を着る方が、めっきり減ったこともあると思います。そんな時代ですから、夏の着物をお持ちの方は、最上級のおしゃれな方だと思います。
基本的に結婚式場は、新婦(お嫁さん)に優しい温度設定にしています。また、海が売りの会場の場合,和装の結婚式は少なく、99%ドレスをお召しになる結婚式です。
そうなると、お嫁さんがドレスで寒くないような温度設定を考えますので、男性の方は暑いと感じ、女性でも着物をお召しの方にとってはつらくなることが予想されると、頭に入れて服装のご準備をなさってください。
ワンピース、パーティードレスなどで参列する女性の場合、外での演目で汗をかいたの後に室内に入るときは気をつけていただきたいです。優しい温度設定ではありますが、室内はクーラーが効いていますから、汗で体を冷やしてしまう可能性も高いです。ご自分のお席から移動することはほとんどないと考えた方がベストですので、ぜひストールを1枚お持ちください。
また、ひざ掛けはどこの会場でも、必ず、用意してありますので、寒い場合は絶対に我慢しないで、ひざ掛けの確認をしてください。
おもてなしの提案……
結婚式のコンセプトにもよりますが、カジュアルにみなさんに楽しんでいただきたい、こんなスタイルの結婚式をしたいという希望されるようでしたら、せめて披露宴で乾杯が終わりましたら男性の方には上着を脱いでお食事を楽しんでいただくのはいかがでしょうか?
私は、夏の結婚式の場合、新郎新婦・ご両親に、必ず、説明をしています。
そしてご提案をさせていただきます。
披露宴開宴時の新郎の挨拶(ウエルカムスピーチ)時
「ぜひ上着を脱いで、リラックスしてお料理とお酒を楽しんでください」
ご両親が乾杯後、ビールを持ってご挨拶に回る時
「暑いですから、遠慮なさらず上着を脱いでください」
と、お招きした側が声を発することをご提案しています。
これは、結婚式に暑い中来てくださったみなさまへのおもてなしの一つではないかと思っています。
「あの結婚式とにかく暑かったよね」
こんな思い出が、一番先に出てきてしまう結婚式では……悲しいですもの!!
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