日常で生かせる簡単な接遇マナー 冠婚葬祭編
2019.05.102019年12月12日
私の仕事は結婚式の司会でした。
親として、祖父母としてふさわしい、結婚式の服装とは
専業主婦が憧れていたブライダル司会者へ道を切り開く。現役のブライダル司会者・プランナーとして仕事をし続けてきた過去や、これからのことを語ります。今回は、読者からの「親族として、結婚式で何を着るのが正解?」という質問に答えます。
最近の結婚式の傾向・・・
ここ数年、12月は結婚式の人気の月となっています。
少し前までは、12月は、師走で忙しい、年の暮れに結婚式をやるものではないなど、結婚式をやることをあまりいいとされていませんでした。が、近年、12月は寒いですが、台風の心配もなく、また、上皇様のお誕生日が12月にあった事もあり、結婚式がとても多くなってきました。
そして、何といっても、クリスマス時期という事ことで、クリスマスパ-ティーを兼ねたカジュアルなお式をしようという方が、とても増えています。
12月は街並みもクリスマスカラーに染まり、気持ちも上がりますよね。
結婚式の両親の服装とは?
今回は結婚式に列席する親族の服装について綴ってみたいと思います。
もちろん、主役は新郎新婦ですが、親族、特に両親はお招きをするホスト側です。
場にふさわしい正礼装となります。が、和装の神殿式、洋装でのチャペル式によっても違ってくることと思います。また、来賓をお迎えしての厳かなスタイル、レストラン、ゲストハウスなどで、家族、友人を中心としたカジュアルなスタイル、と、コンセプトによっても違ってくるものです。。
両家で相談をして、両家の両親の服装に差がないようにすることは大切なことの一つです。
基本的にお父様は
洋装の場合 モ-ニング(昼の結婚式の場合)
燕尾服 (夕方 夜の結婚式の場合)
和装の場合 五紋付
お母様は
洋装の場合 アフタヌ-ンドレス (昼の結婚式の場合)
イブニングドレス (夕方 夜の結婚式の場合)
和装の場合 黒留袖
が、正礼装となります。
おじいちゃま おばあちゃまの結婚式の服装・・・
おじいちゃま おばあちゃまの場合は、両親同様 正礼装ではありますが、まずは、お疲れが出ない服装が一番だと思います。
結婚式は、長丁場な1日です。緊張される方をたくさんお見かけいたします。
かわいいお孫様の晴れの日をお祝いすることを、一番に考えていただきたいと思います。
以前、履きなれていない靴で、足が痛くなり、ガ-デンで写真を撮るのを楽しみにしていたのに、断念なさった方がいらっしゃいました。
着物の帯が苦しくなり、気分が悪くなられる方は、正直かなりいらっしゃいます。
おじいちゃま、おばあちゃまにとって、お孫様は目に入れても痛くないほどかわいいと伺います。結婚式は、そのお気持ちを、お孫様に伝える大切な日でもあると思います。
この記事では、神殿での和装の結婚式、チャペルでの洋装の結婚式、親族が並ぶ順番、服装の写真を掲載しました。
基本的には、お父様、お母様、兄弟の順で、まずはご家族が並びます。
その次に、父方のおじいちゃま おばあちゃま、母方のおじいちゃま、おばあちゃま、
その後 父方の親戚、母方の親戚と続きます。
これは親族紹介の時も、同様の並びとなります。
最近では、和装式、洋装式共に、写真のように、おじいちゃまはフォーマルスーツ、おばあちゃまはドレス、ス-ツ、ワンピ-スがほとんどです。
ハルメクで紹介しているような、着物地をリフォームしたワンピ-スやドレスの方もよくお見かけします。正礼装は大切なことですが、お孫様に結婚式のコンセプトを伺い、くれぐれも お体にご負担のかからないお召し物とお履物を選ぶことが おじいちゃま、おばあちゃまの場合何より大切だと思います。