親として、祖父母としてふさわしい、結婚式の服装とは
2019.12.122019年05月05日
日常で使えるマナーを伝授
日常で生かせる 簡単な接遇マナー 挨拶編
専業主婦が憧れていたブライダル司会者へ道を切り開く。20年間、現役のブライダル司会者として仕事をし続けてきた過去や、これからのことを語ります。今回はマナー講師として使えるマナーを伝授します!
スタートライン
春から初夏にかけた今の時期、気候も良く草花が綺麗な気持ちのよい時期でもあります。
そして 何より4・5・6月は新しい時期でもあり、町を歩くみなさんの姿を見ても、初々しい中にも、緊張感も伝わってきます。活力みなぎる眼差しから、こちらまで、がんばろうという気持ちにもさせてくれます。
私は、司会の仕事と共に接遇マナー講師としても活動させていただいております。春から初夏にかけて、いわゆる新人研修の期間は、いろいろな所に出向き、社会人のスタートラインに立ったみなさんのお手伝いと、アドバイスをさせていただくのです。
あまりにも遠い昔の話となってしまいますが、40年前、学校を卒業して、夢いっぱいだったとき、緊張と不安で胸が押しつぶされそうになったときのことを、毎年、懐かしく思いだす時期でもあります。私にとっても、初心に帰ることができる季節です。
接遇マナーにも意味があります
接遇マナーの意味を一つお伝えしたいと思います。
挨拶は基本の中の基本です。上司、同僚はもちろん、クライアントや、お客様と接するようになると、たかが挨拶で……と思うかもしれませんが、第一印象の挨拶で、取引に進めないこともあります。
対面で話をする場合、相手との距離は、名刺交換ができる距離に立ち、へその下で手を重ねて立ちます。相手の目を見て話すことは当然ですが、相手が話しているときは、口角を上げることを意識し、返事を返しながら聞いていきます。
その際、意外と間違えやすいのが手の置き方です。へその下で右手、左手どちらを前にして重ねるのが、正しいと思いますか?
左手を前にして重ねるのが、正解です。
サウスポーの方もいらっしゃると思いますが、昔は、武士は刀を抜く際、必ず、右手で抜いたと言われています。右手は、刀を持つ勝負をするときの手。あなたには、刀を抜くような気持ちはありません。だから、左手で右手をしっかり押さえています。
ということで、左手を前にするのです。
今の時代、そこまで必要かはわからないのですが、理由を知ると、なるほど! と思うことも多く、自然に覚えられる場合もあると思います。
一流ホテル、一流企業で働いている方は実践していますし、大手企業の面接試験でも、チェック項目に入れている所もあるそうです。
新入社員のみなさんだけではなく、中途入社でリベンジの方、子育てが一段落し復帰する方、私達ハルメク世代で第二の人生をスタ-トする方、大学生の就職活動と、それぞれの人生の起点を迎える方もたくさんいらっしゃることと思います。
みなさんと共に、今年も初心に戻り、私もよい時期を過ごしていきたいと思っています。