日常で使えるマナーを伝授

日常で生かせる簡単な接遇マナー 冠婚葬祭編

公開日:2019.05.10

専業主婦が憧れていたブライダル司会者へ道を切り開く。20年間、現役のブライダル司会者として仕事をし続けてきた過去や、これからのことを語ります。今回はまたまたマナー講師として使えるマナーを伝授します!

冠婚葬祭

冠婚葬祭は、生まれてから亡くなるまで、そして、死後に行う行事を示す言葉として日常でもよく使います。

冠 成人式
婚 結婚式
葬 通夜、告別式、葬式
祭 法事

私の仕事は結婚式の司会がメインですが、社葬、告別式の司会も務めさせていただくことも多く、冠婚葬祭は、より身近なことでもあります。そのため、質問を受けることもあります。

葬儀の際のネイル

ネイル

 

最近よく耳にするのはネイルについてです。

もちろん、おめでたい席ではよほどのこと以外、問題はないと思います。

では、お悔やみの席では、どうでしょう?

基本的には通夜、告別式ともに、葬儀の場合、身なりを完璧に整えていくのは「準備をして待っていました」と、捉えられ、失礼にあたる場合もあります。

「一刻も早く伺いたかったので、このような身支度で失礼します」と、お悔やみの気持ちを優先することで、華美な洋服でなければ許されるといわれています。

したがって、ネイルも急なことなので仕方がないとは思います。

ただ、お悔やみの席はみなさんが黒、または黒に近い服装です。また、あまり動き回ることもなく、座っている時間がほとんどなので、手元が通常より目に留まりやすいのかもしれません。

マニキュアでしたら、落としていくのがいいと思います。

しかし、ネイルで落とす事ができない場合、光るデコレ-ションだけでも取っていくのがいいと思います。

また、原色系など派手な色の場合は、お悔やみ用の手袋をおすすめします。
 

葬儀用手袋
お悔やみ用の手袋

お悔やみ用の手袋は、ブラックフォ-マル売り場で手頃な金額から置いてあります。

普段用の手袋でも、お悔やみにも使えそうなものが一つあると便利だと思います。

ただし、お焼香の際は、必ず手袋は外してお焼香をしてください。

コチョウラン

葬儀の際の服装

肌がたくさん見えるもの、光るもの、光沢のあるものは、葬儀の際の服装としてよくないと言われています。

スカ-トの場合、膝が隠れる長さ、パンツの場合、裾は折り返しのないシングル丈、黒のタイツではなく、黒のストッキングがいいとされています。

ちなみに、パンツの裾がダブルの折り返しは、“重なる”ことから、ご不幸が重なると連想させるため、よくないといわれています。これは、男性のス-ツでも同様です。

私たちハルメク世代になると、お祝いの連絡より、悲しみの連絡の方が多くなってきます。

普段から、冠婚葬祭のご準備は、ある程度、整えておきましょう。

しかし、どなたかの体調がよくないと聞いて亡くなっていないのに、喪服をだしてすぐに着られるようにつるしておいたり、ご霊前袋を買ってお金も入れて準備をしておくなどと、万全に準備をしておくのは禁物です。

■もっと知りたい■

MCイルカ

下町生まれ下町育ち、チャキチャキの江戸っ子。どこへ行っても歌手のイルカさんにそっくりと言われMCイルカの名で披露宴の司会をしていました。現在は人材の育成やマナーの仕事等をしています。また40年間キティちゃんが大好き、キティラーです。司会者になるまでの道のりや日常マナー、キティグッズ等を紹介します。

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