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- 2024年「悲喜交々」の1年を暗示するスタート
年末年始の楽しさですっかり楽天的な気分になり、2023年7月末から約半年間に2回の緊急入院、with ステントの体で年越しをしていることを忘れるほどでした。2024年1月11日、結石が砕けて晴れて自由の身になることを期待しての初診察……。
現実の厳しさに引き戻されて
23年振りの長女家族とのログハウスと自宅での年末年始は、私にとって夢のような日々でした。体が不自由になった私に変わって、不要物を処分する判断をし実行する長女。7人分の洗濯を毎日して、干し・畳み・仕分けして片付ける長女。
食事の後片付けを一手に引き受けてくれたson in lawや遊び上手な孫たち。7人分の食事を朝・昼・夕とバラエティー豊かに整えてくれた夫と息子。私は安心して主婦業を手放すことができて、ストレスフリー。
2024年1月11日、年が改まっての初診察日。そんな幸せな気分から一気にどん底に突き落とされました。
体外衝撃波砕石術の3回目と4回目の術後の結石の大きさも位置も全く変わっていないとのこと。大きさこそ元の1.2~1.3cmから3mmまで小さくなってはいるものの尿管にしがみつくように留まっているのだそうです。
迫られた二者択一
今後の治療法は二種類。1)「体外衝撃波砕石術」を仕切り直して後3回行なう。2)入院して下半身麻酔の上で「経尿道的結石除去術」を行なう。
主治医の先生は、それぞれのメリットとリスクを説明し、「一旦待合室に出てどちらにするか相談して、決まったら窓口に連絡して下さい」と仰って、選択は夫と私に委ねられました。
「体外衝撃波砕石術」は、私には全く痛みもなく体への負担も感じられない楽な治療法です。けれども、半年間もwithステントによる尿意のコントロールに悩まされ続けています。
一方、「経尿道的結石除去術」は、体にメスを入れはしないものの、細い尿道に内視鏡や鉗子を入れることによって生じるリスクがあります。何よりも家族に付き添ってもらえない昨今の状況下での入院は、右半身麻痺の私にとって大きな負担です。
それでも、意外にも早く私たちの結論は出ました。選んだのは「経尿道的結石除去術」―3回目と4回目の術後の結石の大きさも位置も全く変わっていない―事が決め手になりました。変化を生み出せる可能性が少ないことを続けていても仕方がない!!
早速窓口に申し出て再び診察室に入り、私たちの結論を伝えました。先生はにっこり笑い「僕もその方が良いと思っていました。万全の体制で臨むのでがんばりましょうね」―こうして1月25日の入院・手術を決めて術前検査を終えると病院を後にしました。
自らを鼓舞する行動をする―「老いの成長」
入院・手術のことを考えるとさすがに気分が落ち込みます。夫に頼んで、お気に入りのカフェで大好物の生クリームたっぷり添えのシフォンケーキを食べ、冬晴れの元、頂きにようやく雪を被った比良山地が見晴るかせる里山までドライブをして、終の棲家に帰りました。
見慣れたベランダからの景色にも思わず願いがこもります。―葭狩りを 終えて春待つ 湖岸かな―
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