桜蘂(さくらしべ)降ると言う季語を知る
2022.04.22ONとOFFの切り替え
私の仕事は教員です。1週間に550人以上の生徒に接します。毎日、瞬時に会話を切り返し返答をしたり、即答を求められます。人間が好きでなくてはできない職業だと自覚しています。
しかし、人間が好きと言っても四六時中は継続できません。
そこで、なるべく一人時間を大切にしボォーッとする気持ちの切り替え時間をつくるようにして生活しています。
好きなことあれこれ
余暇時間を室内で過ごし針仕事や編み物も好きですが、どうしても心をリセットしたいときには自然界の力が絶大です。
季節を感じ、風に吹かれ、空を見上げ、川音に耳を傾け、水鳥の姿に見入る。
そしてもう一つ好きなこと、鉄道です。知識も何もないただの乗り鉄です。どこまでも各駅停車に揺られているのが大好きです。
もうひとつ、貨物列車を見送ることが大好きなこと。どこから来たのか、どこへ向かうのか、何を積んでいるのだろうか、誰の手元に届く物だろうか、考えだすとたまらなくワクワクしてきます。
線路際に立ち、貨物列車がくるのを待ち受けて、人の視線がある時は小さめに、誰も近くにいない時には大きく手を振って見送ります。
川と線路と鳥のいるお気に入りの場所
先日、気が付いたのです、好きなものが一度に見える場所があることに。
自転車で少し走るとその場所に到着します。
線路と小さい鉄橋、川べりにポツンとベンチが置いてあります。リセットタイムの私にはうってつけの最高の特等席ではありませんか。
ベンチに座りいくつもの電車を見て、貨物列車を待ち、手を振り見送ります。しかし、あっという間にやってきては通り過ぎてしまうので、また次の電車が通るのを待つことになります。
その間、水辺に目を移すと何種類かの水鳥が移動したり、じっとしていたり、興味深い光景が広がります。
捕ったぞ~
鳥は敏感ですから、そーっと、そーっと近づき、自然と一体化するために川の土手に腹ばいます。こういう時には通行人の視線や服の汚れを気にしてはいけません。何しろ自分の心のリセットのためですから、しばし人間界の社会生活とは離れることにいたします。
アオサギ、シロサギの小タイプ、シロサギの大タイプ(名前を知らないので大小で見極めます)、いいですね~、鳥たちの思い思いの姿が観察できる最適な土手です。
見ていると、アオサギが虎視眈々と魚を狙っています。そしてついに魚をくわえ、飲み込みます。その時の首のふくらみと動きが興味深く最高にわくわくしてきます。
鳥の立ち姿、歩き方、ずっと見ているとやけに思慮深い顔つきに人間臭く見えてきます。
こうした時間で2時間も過ぎてしまうのですが、ようやっとこの頃には気持ちがすっきりとして、アオサギと共に心は空を駆け巡ります。このリセット時間で「また明日からもがんばれるぞ」と気合を入れるのです。
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