娘と行く初めての広島・安芸小富士(あきのこふじ)
広島雑遊
花は夜開く?
ある朝、「夜の植物の競演」という新聞の折り込みチラシに、目が釘付けになりました。『夢は夜ひらく』ならぬ、「花は夜開く」。広島市植物公園の「夜間開園」のイベント案内でした。
広島市植物公園のイベント案内のチラシ
思い立ったが吉日
史上最高に暑い夏が終わった初秋の9月半ば、夏の名残りどころか、まだまだ真夏の延長。その週末5日間限定で、最寄のJR駅から植物公園まで無料の夜間シャトルバスを走らせるというのです。
思い立ったらすぐ行動する私は(長所であり短所であると自覚しています)、さっそく友人を誘って行くことにしました。友人は当日になって急な用事で同行できなくなったのですが、「夜間開園」の日は限られていますので、予定は変えず、ひとり決行としました。
日本最大の大温室

植物公園の入り口の奥には、日本最大と言われる大温室がそびえるように建っています。ほとんどの夜開性植物はそこに栽培されているようで、まずは場所を確認しておこうと、温室内を歩きまわります。
今や亜熱帯化したと言われる日本。窓を開け、大型扇風機数台がフル回転していても汗だくでした。
夜の女王
圧巻は、やはり「サガリバナ」です。大温室に足を踏み入れると、すぐ目に入ってきます。
右は「いざ! 開花!」のサガリバナ
陽が落ちる頃に花が開き、夜明けには落ちてしまうそうです。日本では奄美大島や沖縄本島、八重山諸島など南西諸島でしか見ることができないそうで、「幻の花」とも呼ばれています。
チラシには、「夕方から夜にかけて開花し、朝には散ってしまう、とても儚い花です」とあります。
花が咲いていない時間帯でも、サガリバナの木の前にはいつも人だかりでした。「夜の女王」の貫禄です。一夜で散ってしまうという儚い花は、日本人の美意識に合っているのでしょう。

夜開性植物の数々
香木の「イエライシャン」も、来園者の人気の的でした。花音痴の私にとっては、その名前を聞くと、戦後の歌手・女優の山口淑子のヒット曲『夜来香』の歌詞がまず思い浮かびます。
大温室に隣接してスイレン温室もあり、夜開性スイレンも出番を待っていました。
「夜に咲く花は日によって開花しない場合もあります」ということでしたが、温室近くの屋外には夕顔・月見草といった私でも知っている花や、「えっ、これも夜開性?」と驚いたオシロイバナも鑑賞できました。
芝生広場では「秋の野外コンサート」も開催されていて、盛況でした。

蒸し暑い夜ではありましたが、普段は目にすることのない「夜の植物の競演」を十分に堪能することができました。
■もっと知りたい■
とし古
祖母は60歳の頃、針仕事や寺参りを日課にしていました。母は70歳の頃不自由な体で家族のために働き趣味の書道教室にも通っていました。そして私はいま八十路を歩いています。体力・知力は衰えを感じますが考える事・感じる事は昔と変わらないと思っています。死ぬまでにやっておきたい事に色々チャレンジしたいです。
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