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2024.03.272021年01月02日
ユーレイルパスでヨーロッパ世界遺産と絶景の旅(1)
ヨーロッパ列車旅が楽しめるユーレイルパスとは?
新型コロナの影響で海外旅行がお預けの今、早く終息するように祈りながら憧れの旅をお届けします。ヨーロッパ33か国で使える便利でお得な鉄道チケット「ユーレイルパス」で、ゆったり世界遺産と絶景を巡る旅のご紹介です。
環境保護を考えて、飛行機より鉄道を選ぶのが流行?
コロナ禍になる前の旅行というと、国内でも海外でも、「列車の旅」が注目されていました。日本では趣向を凝らしたさまざまな列車の登場によることが主因ですが、海外ではちょっと事情が違います。そのキーワードが「環境保護」。特にヨーロッパでは、飛行機の移動は温室効果ガスの排出量が鉄道に比べて20倍も多いことから、「飛行機に乗るのは恥、環境に優しい鉄道に乗ろう」という運動があるのです。スウェーデンでは「flygskam(飛び恥)」などという言葉も生まれています。
列車の旅は、シンプルに、旅の醍醐味という点でも楽しいものです。移動しながらその国や街の風景を眺められるし、人々の暮らしも垣間見えます。列車によって異なる車両のデザインも面白いし、食堂車に行けば何が出るかもワクワク。車窓に目をやりながら、いろんなことに思いを巡らしたり同伴者と語り合ったり、ゆっくりと時間の経過を楽しめます。
そんな旅スタイルを味わってみようと、ヨーロッパ33か国で使える鉄道チケット「ユーレイルパス」を使って、イタリア、ドイツ、スイス、フランスの世界遺産と絶景を巡る列車の旅に参加しました(取材は2019年8~9月)。
欧州33か国を自由に行き来できるユーレイルパスとは?
ヨーロッパを列車で旅するときの頼れるチケットが、ユーレイルパス。さまざまな種類があり、旅の行き先や目的に合わせて組み合わせを選択できます。1か国で使えるものから複数国で使えるもの、有効期間は1~3か月、そのうち乗車使用日数は4日間~3か月間、席は1等席と2等席のどちらかなど。
今回編集部員が使ったのは「ユーレイル・グローバル・パス(1等席)」です。有効期間が2か月で、そのうちの使用日数が10日間。使用開始日から2か月以内なら、連続して使っても、断続的に使ってもかまいません。チケット料金は大人603米ドル(2020年1月現在)です。ちなみに2019年から、60歳以上ならば10%の割引が適用されるサービスが始まっています。
1等車両(2等車両もOK)の空いている席に自由に乗車しますが、高速列車や夜行列車は座席指定券を予約します。
日本語の予約サイトもあり、チケットと一緒にヨーロッパの鉄道地図や便利な日本語の使い方ガイドも付いてくるので、初めての人でも案外敷居は低い気がします。旅が終わった後、ユーレイルの本部にチケットを送ると、プレゼントももらえるそうです。
世界遺産も駅も列車も美しい、イタリア
最初に向かったのはイタリアです。日本から韓国を経由して、イタリアのフィウミチ―ノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港)へ。そこからレオナルド・エクスプレスに乗って、ローマ・テルミニ駅へ向かいます。
ここから早速ユーレイルパスの出番なので、列車に乗り込む前に、ユーレイルパスに使用日、出発地、目的地を記入しておきます。うっかり忘れると、"きっぷ拝見"の車掌さんに指摘され、罰金を払うことに……。
今回のツアーの同行者の一人は、かつてこの"うっかり"で実際に罰金50ユーロを払った(高い!)そうで、このことを声を大にして教えてくれたおかげで、"うっかり"を回避できました。
ローマ・テルミニ駅に到着。ここを拠点に、ご存じコロッセオをはじめとする古代ローマ遺跡と、バチカン美術館を訪ねました。地下鉄を使えば世界遺産のバチカン市国もすぐです。
コロッセオやバチカン美術館は世界中から観光客が押し寄せて常に大行列の名所なので、旅の計画をする際に、日本で事前にネット予約をすることがコツ。今回は、便利な予約システム「Tiqets(チケッツ)」を利用しました。
次はローマからフィレンツェへ、そして夜行列車でドイツへ向かいます。
取材・文・撮影=前田まき(ハルメクWEB編集部)※この記事の取材は、2019年に行いました
■関連サイト■
ユーレイルパス(日本語サイト) https://www.eurail.com/ja
Tiqets(チケッツ) https://www.tiqets.com/ja/
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