英語で脳を活性化!脳トレにも役立つ英語学習法5選
英語で脳を活性化!脳トレにも役立つ英語学習法5選
公開日:2025年05月12日
英語学習が脳の機能低下を防ぐ?
仕事で必要だったり、海外旅行が趣味だったりしないと、なかなか英語学習は続かないかもしれません。しかし、英語を学ぶことが脳トレにつながるとするならば、始めてみようと思えるのではないでしょうか。
ここでは、英語学習の脳トレとしてのメリットを紹介します。
認知症予防になる
認知症予防というと、一般的に食生活や睡眠習慣の改善、適度な運動などが知られていますが、近年、語学学習も神経細胞を刺激して脳機能の低下を防ぐとして注目されています。
第二言語の学習は、2019年に世界保健機関(WHO)が公表した「認知機能低下及び認知症のリスク軽減のためのガイドライン」において、栄養バランスの取れた食事や運動、禁煙などと並んで推奨されている認知的トレーニングに該当するといえます。
また、イギリス・スコットランドのエディンバラ大学の研究チームによると、第二言語を習得している人は、そうでない人と比べて認知能力が高い・認知症の発症年齢が4〜5年遅い・脳卒中からの回復が早いといった結果がみられたとの報告も。
これは、バイリンガルは一度に複数の言語情報を処理することで、脳の神経ネットワークが強化され、認知能力が鍛えられるからだといわれています。
脳を活性化する
認知症予防にもつながることですが、英語を学習すると脳がより多くの情報を処理しようとフル回転します。英語を理解しようとしたり、相手とうまくコミュニケーションを取ろうとしたりする行動自体が、脳の活性化につながるのです。
また、コツコツと英語学習を続けて何を言っているのか聞き取れるようになったり、自分の言いたいことが伝わったりするようになると、脳内ではドーパミンが分泌されて自己効力感が高まります。
自己効力感の向上は不安感や孤独感の改善にもつながるため、年齢を重ねて「無気力になった」「チャレンジしなくなった」と感じる人は、英語学習を始めてみるのがおすすめです。
記憶力がアップする
英語を学習すると、脳の働きが活性化して記憶を司る海馬や大脳皮質が発達するため、記憶力がアップするといわれています。
これは、母国語ではない言葉を身に付けるために、単語や文を記憶する作業を繰り返す必要があるからです。
外国語の中でも、文字や音、文の構造が日本語とまったく異なる英語を覚えようと集中して取り組むことで、記憶力を高める訓練になるだけでなく、集中力や注意力を高めることにもつながります。
創造力が高まる
英語を学ぶと、英語の記事や論文などを読めるようになり、いち早く世界中の最新情報を入手できるため、知識の幅がグンと広がります。
さまざまな考え方や生き方、価値観に触れることで多角的な視点が養われ、創造力が刺激されて新しいアイデアが得られる可能性が高まります。
創造力を磨くことは、問題解決能力を高めるためにも重要です。何か問題に直面したとき、過去の経験から考えることももちろん大切ですが、高い創造力があれば物事を多角的に捉え、その時々に最適な解決策を導き出せます。
脳トレになる英語学習法5選
脳を活性化し、記憶力や創造力を高めるなど、脳トレとしてたくさんのメリットがある英語学習は、物忘れが気になる女性におすすめです。
しかし、何かを学ぶというと、紙とペンを使って覚えるまでとにかく書くというイメージがあるミドル世代以降の人にとって、英語の習得はハードルが高いと感じるかもしれません。
ここでは、楽しく継続しつつ脳トレになる英語学習法を5つ紹介します。
1.英語の小説を読む
英語学習では、最初にイメージによるインプットを行うことが大切です。
より多くの英語を効率よく取り入れるために、英語の小説を読みましょう。本を読む力をつけると、やらされている受動的な学習ではなく、自らが積極的に行う自発的な学習に変わっていくため、モチベーションが向上しやすくなります。
ポイントは、自分の英語力よりも難易度の低い本を選ぶことと、何度も繰り返し読むこと。文脈や情景を想像しながら読むと話を理解しやすいため、日本語を介さずに英語から直接イメージするトレーニングになります。
2.英語で日記を書く
英語学習では、インプットだけでなくアウトプットも重要です。
自分が日々生活している中で体験したこと、感じたことなどであればイメージしやすいため、英語で日記を書くのがおすすめ。
英語の日記は、中学レベルの単語と文法を理解していれば十分可能です。最初は難しく感じるかもしれませんが、知っている単語を使って簡単な文章を2、3文作ることから始めてみましょう。
慣れるまでは辞書で調べたりスマホで検索したりするなどして、自分が言いたいことを英語でどのように表現できるか調べてみてください。
3.英語のクロスワードパズルを楽しむ
ちょっとした息抜きや暇つぶしにやっている人も多いクロスワードパズル。
脳トレによいことで知られていますが、それが英語であれば、ゲーム感覚で英語に触れる時間を増やすことができ、さらに効果的な脳トレになります。
クロスワードパズルでは、カギとなる文章を読んで答えを考えるため、普段あまり使わない英単語を知る機会になるでしょう。
また、クロスワードパズルは文字数が決まっています。スペルがあやふやな単語は、きちんと調べたうえで書かなければ、正解することはできません。
最初はビギナーズレベルから始めてみて、慣れてきたら高レベルなものにチャレンジしてみましょう。マスが埋まっていき、パズルを完成させられたときの達成感は、英語学習を継続するためのポジティブな気持ちを引き出してくれます。
4.カラオケで洋楽を歌う
ただ楽しいだけでなく、脳を活性化させて精神の安定やストレス発散になるカラオケも、英語学習におすすめです。
新しい歌を覚えたり昔聴いた懐かしい曲を思い出したりすることで、脳が刺激されて記憶力の向上が期待できます。
ただ洋楽を聞き流すだけでは学習効果は得られませんが、何度も聴いて真似して歌えばリスニング力やスピーキング力が向上し、語彙も増やせます。
しかも、音楽にのせてフレーズを覚えられるカラオケなら、机に向かう勉強と比べてなかなか忘れません。
5.マンツーマンの英会話教室に通う
脳トレになるとはわかっていても、英語学習を続けるのは意外と難しいもの。
自分一人ではなかなか続けられない人は、講師がマンツーマンで教えてくれる英会話教室に通うのがおすすめです。
なぜなら、直接人と英語で会話できるスクールでは、学習した内容についてその場で反応してコメントしてくれるから。褒められると達成感が得られ、やる気が維持しやすくなります。
忙しくて英会話教室に通うのは難しいという人には、オンラインでマンツーマンのレッスンが受けられるところがよいでしょう。グループレッスンのように他の生徒がいるからと恥ずかしさを感じることもなく、通学に時間を取られることもありません。
自分に合った英語学習法を見つけて毎日イキイキと過ごそう!
英語を学ぶことは、数年先の自分の脳を守り、毎日イキイキと過ごすことにつながります。
とはいえ、脳トレになるからという理由だけでは、英語学習を続けるのは難しいかもしれません。
継続するには、自分が楽しいと思える学習法を見つけることが大切。「英語を勉強しなきゃ」ではなく「今日もやりたい」と思えれば、学習が自然と続き、いつの間にか英語が身に付いているものです。
ぜひ、今回紹介した方法を参考に、自分に合った英語学習法で脳トレを継続してみてください。
取材協力:SPEAK UP




