近藤典子さんの片付け術・2
プロが実践!実家の片付けビフォーアフター【寝室編】
プロが実践!実家の片付けビフォーアフター【寝室編】
更新日:2024年02月06日
公開日:2020年07月20日
教えてくれた人
近藤典子さん

こんどう・のりこ 住まい方アドバイザー。ハルメク片づけ大賞・審査員も務める。著書に『暮らしを整える 住まい方ハンドブック』(東京書籍刊)他。
ベッドの配置を変えると…寝室が安心・安全な空間に!
▼実践した人
母:中山綾子さん・84歳
娘
長女:芳江さん・59歳
次女:澄子さん・56歳
三女:正美さん・52歳
※名前はすべて仮名です
高齢な親が住む実家の片付けで、まず大事なのが安全です。近藤さんが気になったのが中山さんの寝室。ベッドの横にたんすが2棹あり、開けるときはベッドを動かさなくてはなりません。
たんすの上にも荷物が重なり、地震がきたら、荷物ごとたんすがベッドの上に倒れる可能性があり危険です。
▼寝室の片付けビフォー画像(ベッドの配置)
「寝室では特に安全性が重要。たんすなどは、たとえ倒れてもベッドに被害が及ばないところに置くのが基本です」
では、どのように、安全性を確保すればいいのでしょうか?
中山さんの寝室は、北側に押し入れ、東側に窓、南側はリビングダイニングと接していて、たんすを置く場所はベッドの横しかありません。
1棹は亡くなったご主人のものとのこと。中の服はご主人のお兄さんに譲ることにして、たんすを撤去することに。もう1棹は、子どもたちが泊まるための部屋に移動しました。
安全を確保するとともに、万が一介護が必要になったとき、添い寝するスペースもできました。
▼寝室の片付けアフター画像(ベッドの配置)
洋服は高齢な親でも取りやすいハンガーに吊るす
もう一つの問題は、押し入れです。2間ある大きな押し入れで、収納力は抜群。ゆえに物がたまっています。
整理するために引き出しをいくつか入れていますが、引き出しは出し入れに手間がかかり、「母は、中に何を入れたか覚えていないと思います」と三女の正美さん。洗濯した洋服を畳んで収納するというのも面倒です。
▼寝室の片付けビフォー画像(押し入れ)
そこで近藤さんは、上段に押し入れハンガーを設置することを提案。伸縮式のものを使えば、押し入れの寸法をきっちり測らなくてもいいので、簡単です。
「ハンガーにかける前に衣類の分類をします。まず、洋服・靴下・シーツなどの布類・下着類に分けます。続いて、洋服をトップスとボトムに分け、最後にセーター・ジャケット・ブラウスなど、種類ごとに分けていきます」
「こうして洋服を種類別にまとめると、何年も着ていない服が多いことに気付き、処分しやすくなります」
▼寝室の片付けアフター画像(押し入れ)
実家の片付けのコツは「親の希望」をかなえる工夫
片付ける際、ひざの悪い中山さんが強く希望したのが、座ったままで必要な物が出し入れできるコックピットのような空間。中山さんの嫁ぎ先が以前、旅館を経営していて、帳場を預かる義母の周囲がそのようになっていたので、ずっと憧れていたそうです。
寝室にはもともとご主人が使っていた事務机が置かれていましたが、机の上は、居間から移動させた物であふれて、ゴチャゴチャになっていました。
▼寝室の片付けビフォー画像(作業スペース)
来客時は寝室と居間の間のふすまを閉めて、机の上の物は見えないようにしていたそうですが「机の上が物であふれている上、ときどき机の角にぶつかることもあるそうで心配です」と長女の芳江さん。
そこで机を撤去して、角が丸い棚を置き、中山さん憧れのコックピット空間を実現しました。
▼寝室の片付けアフター画像(作業スペース)
こうして、中山さんは安全な寝室とともに、必要な物がすべて身の回りにあるコックピットのような空間を手に入れることができました。次回は、居間の片付けの様子をご紹介します。
取材・文=中川いづみ 撮影=安部まゆみ 構成=野田有香(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2019年7月号に掲載された内容を再編集しています。
※雑誌「ハルメク」は定期購読誌です。書店ではお買い求めいただけません。詳しくは雑誌ハルメクのサイトをご確認ください。
■もっと知りたい■
- 実家の片付けのコツは?近藤典子さんが読者親子と実践
- プロが実践!実家の片付けビフォーアフター【居間編】
- 50代から始める!介護の準備・老後の住まい作り
- 50代からの片付けは「ラクな収納」で無理なくキレイ
- これからをラクに楽しく!50代からの生き活片づけ




