工夫次第でまだ減らせる!お金が逃げない家になる「減らす片付け」

工夫次第でまだ減らせる!お金が逃げない家になる「減らす片付け」

公開日:2025年06月24日

お金が逃げない家になる「減らす片付け」

片付けと節約の関係は実はとても密接で、「片付けるとお金が貯まる」は本当の話。そこで、節約のプロも実践する、お金が逃げない家にする片付け方を2回に分けて紹介します。

教えてくれた人:丸山晴美(まるやま・はるみ)さん

コンビニ店長などを経て2001年に独立。AFP、消費生活アドバイザーの資格を持ち、節約アドバイザーとして節約術やお金の管理運用アドバイスを行う。著書多数。

片付かない&お金が逃げる原因はコレ!

片付かない&お金が逃げる原因はコレ!

片付けられない主な原因は、物が多過ぎること。物が多い状態は、それだけ多くの出費をしているということです。

節約アドバイザーの丸山晴美さんによると、お金が貯まらない家のバロメーターになるのが、ビニール傘、ペットボトル、隙間収納グッズなんだとか。数が多いほどお金が逃げる危険度がアップ。

「片付いていない家の多くは、行き当たりばったりの買い物が多く、ビニール傘が3本以上あったり、ペットボトルのゴミが多かったり。こまごまと買った物をため込む傾向も強く、隙間を活用する収納グッズが多いのが特徴です」

改善するには、増え過ぎた物を適量に減らし、物を増やさないために買わない工夫をすることが大切です。「片付けは、買い物のときから始まり、物を増やさない買い方は節約につながります」

過大在庫を減らして現金を増やす

過大在庫を減らして現金を増やす

日用品や食品ストックが収納スペースからあふれていたり、衣類が床に山積みになっていたりしていませんか? 

収納スペースからあふれているものはすべて“過大在庫”。在庫はお金が物として姿を変えたものですから、使い切れない物は、スペースとお金をムダ遣いしていることになります。

「在庫量が自分の暮らしとスペースに見合っているか確認し、多過ぎる物は手放して、適量に整えましょう」

対策1:開封日をメモしてストック品を適量管理 

対策1:開封日をメモしてストック品を適量管理

日用品のストックは、基本は1~2個あれば十分。さらに、どのくらいの期間で一つを使い切るかがわかれば、買い足すタイミングもわかります。新たに開封したら、油性ペンでその日付を容器に書き込み、使い切るまでの期間を把握しましょう。

【ストック適量目安】

ストック適量目安

●    使用頻度が高くないと即困るもの…………+2個
●    代用できるもの……………+0個
●    使用頻度が不確定のもの…+1個

対策2:使いづらい大型家具を手放す

婚礼だんすなどの家具や大型家電など、ライフスタイルに合わなくなれば、部屋を圧迫する過大在庫に。思い切って手放せば、部屋の掃除もしやすくなり、電気代の節約になります。

「買い取りは期待せず、地元のフリマアプリ『ジモティ』で貰い手を探したり、プロに処分依頼を。元気なうちに取り組めば、処分費用も最小限に抑えられます」

対策3:なくても困らない物は売る・処分する

ほとんど出番のないキッチン家電や重たい鍋、2年以上着ていない服は、実はなくても困らない物。捨てるまたは売って手放せば、家も心もスッキリします。「おすすめの売り先は『2nd STREET』など。売りたい物を段ボールに詰めて宅配便で送れば、査定・買い取りしてくれます」

次回は再び物を増やさないための、「買わない工夫」とコツを紹介します

取材・文=大門恵子(ハルメク編集部)、イラストレーション=あべさん

※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年11月号を再編集しています

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