相談：「山あり谷ありの人生、50過ぎて夢見てもいいですか？」

シングルマザー歴20年。収入優先で働き続け、2人の娘がようやく巣立った今、叶えたい夢ができました。それは「歌手として活躍すること」。

実は昨年、老後のために念願のマイホームを32年ローンで購入しました。ところが、その大きな喜びに浸る間もなく大腸がんが見つかり、1年間の闘病生活を送ることに。

最近ようやく会社勤めにも復帰しましたが、残りの人生を真剣に考えると、「もっと好きなことをして生きていきたい」という思いが抑えきれなくなってきました。

趣味で一緒にプロバンドのバックコーラスをしている仲間とデュオを組んで、いつか音楽活動をできたら嬉しい。2人でスナックを経営するのも密かな夢です。

でも、家のローンのために会社勤めは辞められないし、年齢も気になるしで、なにから始めたらいいのかもわからず、不安ばかりが先に立ち、結局何も行動できていないのが現状です。どうしたらいいのでしょう……。
（mayuさん）

タレント・千秋さんの回答「アプローチ方法は一つじゃない、好きなやり方で始めて」

私も「本当は歌いたいな」と思いながら、バラエティの仕事が多くて、歌手としては20年くらい活動していなかったんです。でも「やっぱり歌いたい」っていう気持ちが膨らんだとき、「YouTubeなら自分でできるじゃん」と思ったんです。

世の中を見ると、高校生でも大学生でも、おばあさんでも始めてる。「みんなやってるんだから、やろうと思えばできるじゃん」って思ったら、やれたんです。どうやったかはあとでじっくり話しますね。

歌手になれる方法は決まってないけど、自分の歌が誰かの耳に届かないと始まらない。だから、まずは自分のやりたい方向で、やり始めることが大事。ライブがやりたかったらライブをやる、人前で歌いたかったら歌う、世界の人に届けたかったらYouTubeに登録する。特に、TikTokとかインスタだったら、すぐできるじゃないですか。TikTokなら、1分で登録して、1分後には世界に配信できちゃいますよ。

紫乃ママの回答「逃げ道や言い訳はなし。妄想から一歩踏み出して」

お仕事が忙しいというのは、ちょっと言い訳かな、って感じがしますね。やりたいことがあれば、人は時間を作るもの。「やりたいのに勇気が出なくて、何もしていない」っていうのは、どこかで逃げ道を作りながら、デビューした姿を妄想する瞬間だけを楽しんでいるのかな、と感じてしまいます。

そもそも、夢がない人の方が世の中には多い。夢があるというだけで、すでに尊いことなんです。

「50代で夢見てもいいのか……」とモヤモヤ迷っている人は、たくさんいます。

だからこそ、「私たちは、一歩を踏み出したんだから、みんなもがんばれ」というエールを届けるような活動も素敵だと思います。そのためにも、まずは、あなたたち自身が最初の一歩を踏み出してみませんか。

回答者プロフィール

千秋

タレント、歌手、声優、デザイナーなど、マルチに活躍

紫乃ママ（木下紫乃）

慶應義塾大学卒業後、1991年にリクルートへ新卒入社。これまで5回の転職を経て、47歳で大学院を修了し、2016年にミドルシニア世代のキャリア再構築を支援する会社「ヒキダシ」を設立。企業などでキャリアコーチングをするかたわら、週に一度スナックに立ち続けている。迷えるオトナ女性の駆け込み寺にもなっている。

mayaさんの「実は歌手で食べていきたいんです」という悩みには、千秋さんは「プロの世界は甘くない」と厳しく言いつつも、歌だけにフォーカスせずに始める方法を提案します。

千秋さんのズバッと斬りつつも愛ある名言の数々や紫乃ママの回答は、番組『モヤモヤのち晴れ』でご覧ください。あなたも明日への一歩が踏み出せるかも!?
 

千秋さん・紫乃ママ出演　ハルメクTV『モヤモヤのち晴れ』公開中

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千秋さん・紫乃ママ出演、ハルメクTV『モヤモヤのち晴れ』公開中。アラフィフ女性の悩みを、千秋さんと昼スナック経営者・紫乃ママがズバリ解決します。千秋は、夢見るアラフィフ女性のお悩みに、どうアドバイスするのか!?

45歳で大学院進学、55歳のときに「社会福祉士」の資格を取得した紫乃ママのチャレンジ秘話は「わたしリスタート」で語られています。