樹木希林さんの“生かすこと、使い切ること”
2024.09.152024年04月17日
身をもって生きざま、死にざまを見せた樹木希林さん
樹木希林さんが心友・浅田美代子さんに残した教えとは
樹木希林さんが亡くなったのは、2018年9月15日。今もなおその生き方は、私たちに勇気を与えてくれています。45年間親交を深め、亡くなるまでの1か月、傍らに寄り添った女優・浅田美代子さんが、二人の思い出の日々を振り返るインタビューです。
自分の命を生き切り、物の命を使い切る
※インタビューは2021年10月に行いました。
浅田美代子さんと樹木希林さんの深い交流は、浅田さんのデビュー作であるドラマ「時間ですよ」(TBS系、1973年)での共演以来、希林さんが亡くなるまで続きました。
「希林さんはよく我が家にやってきて、私が作る“ありもの料理”を『おいしい』と食べてくれました。それから『洗い物係は私だから』と言って洗い物を全部してくれるんです。時にはワインを飲んでソファで眠り込んでしまったり。そういう希林さんを見るのは、うれしかったですね」
「お互い嘘がなく、気を使わず、相手の毒も知っていて、一緒にいて楽だから仲良くいられたのだと思います」
希林さんは...