お金が貯まる人・貯まらない人の特徴や管理法を解説
2023.02.172022年02月09日
お金を貯めるコツはがんばり過ぎずに楽しむこと
楽しめば継続できる!無理なく貯める上手な貯金の仕方
貯金をしたくてもなかなか貯まらない、続けるのは苦手という人は多いはず。そんな人は貯金を「楽しむ」という発想の転換をしてみましょう。楽しく続けていければお金は貯まります。無理なく貯める、楽しい貯金の仕方のコツを紹介します。
そもそも「貯金」とは?定義を知ろう
突然ですが「貯金」と「預金」の違いを知っていますか? 同じような意味ですが実は違います。違いを正しく理解すると、どうやったらお金を貯められるかのヒントに繋がります。まずはそれぞれの違いを知っておきましょう。
【貯金】
貯金とは「金銭を貯めること」。貯金箱に小銭を入れて貯めることや、タンス貯金などを指します。貯金という呼び方は、ゆうちょ銀行の前身である郵便貯金がきっかけです。そのため、ゆうちょ銀行やJAバンクなどにお金を預けることも「貯金」と呼びます。
【預金】
預金とは「金融機関にお金を預ける」こと。この場合の金融機関は、銀行・信用金庫・信用組合・ネットバンクなどを指します。
さらに似た言葉に「貯蓄」もあります。貯蓄とは、貯める行為ではなく「金融資産すべて」を指します。貯金、預金の他に投資や保険なども貯蓄に入ります。
現在は「預貯金」が一般的になり、預金も貯金の意味合いに含まれるようになっています。この記事では、広義な使われ方としての「お金を金融機関に預けたり手元で貯めること」を「貯金」として使用します。
「貯金」には2種類の方法がある
貯金の仕方には、大きく2種類あります。
- 金融機関に預ける
金融機関にお金を預け運用してもらい、少しずつ増やす方法です。金利は低いですが長期的、継続的に続けることで大きな金額も貯めることができます。 - 手元で貯める
貯金箱やタンス貯金・金庫・へそくりなど、自分の手元でお金を管理して貯めていく方法です。確実に貯まっていく達成感を楽しめます。
今回は主に、自分の手元で管理しながらお金を貯めていく「貯金の仕方」をご紹介します。
何に使う?何のために貯めるのか、目標と金額を決めよう
まずは何を目的にお金を貯めるのか、それにはいくら必要かを考えることが貯金の第一歩です。目的によってどんな貯金方法がいいのかも変わってきます。
自分へのご褒美?家族で旅行?何に使うか考えよう
貯金をするときは、まず何に使うか決めましょう。生活のため、趣味を充実させたいなど、目的は何でも構いません。ファッション・エステ・夫婦で温泉や家電の買い換えなど、欲しいものややりたいことを考えてみましょう。貯金は自分のこれからの人生を豊かにするためだと考えれば、やる気も持続します。
いくら貯める?目標と期限を決めよう
目的を決めたら、それに必要な金額を考えましょう。例えば旅行なら目的地や人数によって金額は変わります。いくらくらい必要か、目的に合わせて目標金額を決めましょう。
さらに金額と同時に「いつまでに」というゴールも決めましょう。ゴールが曖昧だと、お金が貯まらなくてもあまり気にしなくなり、そのうち面倒くさくなってしまいます。今年中に欲しいものや来年やりたいことなど、なるべく近いゴールを設定すると、貯金に対するモチベーションが保てます。
明確な金額が決められない場合は、キリのいい数字を目標にしてみましょう。その際、どのくらいで貯めるか、期限を検討するのも大切です。
例えば100万円を目標額にした場合、1年間で貯めるとしたら、毎月の貯金額は8万3334円となかなか大変ですが、2年間なら毎月4万1667円です。
ハードルを下げて1年間で30万円を目標にすれば、貯金額は月に2万5000円です。家計をやりくりすれば実現可能な金額を設定するのも、毎月貯めていくためには重要です。まずはこういった金額を目標にするのも良いでしょう。
毎月決まった額を無理なく貯めるコツは?
お金は手元にあると、どうしても使ってしまうことが多いので、「余ったら貯金する」というやり方では、なかなか貯まりません。貯金するぞ、と決めたら、まずすべきことは「貯めるお金」と「使っていいお金」を分けることです。
必ずやるべき!「先取り貯金」
おすすめなのが「先取り貯金」です。毎月給料が入ったら先に貯金分を取り分け、残りの金額の範囲内でやりくりする貯金方法です。最初は1000円からでもかまいません。一定額を先に貯金に回す、という習慣をつけましょう。
そのとき、給料振り込み口座(生活費引き落とし用)と貯金用の口座を分けるのがコツです。貯金用口座に自動送金の設定をすれば、毎月指定日に指定金額を自動的に送金してくれるので、手間も無く入れ忘れることもありません。
貯金用の口座は目標額になるまで引き出さないようにしましょう。金利の良いネットバンクや、簡単に引き出せない定期預金などを利用するのも良いでしょう。貯金用の口座は増える一方なので、残高を見るたびにやる気も高まります。
趣味に合わせてお金を積み立てよう
【旅行積立】
旅行が好きな人は「旅行積立」をしてみましょう。旅行積立は航空会社や旅行会社によるサービスで、積立金を飛行機代やツアー料金などに使えます。銀行よりも利率が良く、旅費をお得に貯めることができます。
【百貨店積立】
「百貨店(デパート)積立」とは、大手デパートで毎月定額を積み立てることで、商品券やお買い物カードなどをもらうことができるサービスです。百貨店によっては「友の会」などと呼ばれ、オンラインショッピングでも利用できるなど、買い物好きにはとてもお得です。
百貨店積立では、例えば毎月1万円ごと1年間積み立てると、満期に13万円分のプリペイドカードがもらえる、というように、支払った金額以上の特典がもらえるのが一般的。受け取れる特典はデパートやコースごとに違いますので調べてみると良いでしょう。
ゲーム感覚で貯金しよう
【365日貯金】
ゲーム感覚で貯金できるのが「365日貯金」です。1から365まで数字が書いてある貯金シートを用意し、毎日好きな数字を選んで、同じ額を貯金します。選んだ数字は塗りつぶし、次から選ぶことはできません。最高365円ですからそんなに多くは貯まりませんが、それでも1年で6万6795円貯めることができます。
【スライド貯金】
「スライド貯金」とは毎月数日余分にやりくりすることで、1か月分の生活費を貯めることができる方法です。わかりやすいのは1か月分の生活費で5週間やりくりする方法。1か月は30日前後ですが、35日分として計算します。
続けていくと1か月の始まりがずれていくので、8か月経ったときには1か月分の生活費がまるまる貯まっているということになります。毎月数日分頑張るだけで、まとまった金額を貯められるのがメリットです。
ケチケチせずに節約するコツは?
貯金をするには節約が必要です。しかし生活の質を落とすような、つらい節約は長く続きません。節約とは「切り詰める」のではなく「ムダをなくす」ことです。上手に節約するには、どうすれば良いのでしょうか。
改めて現状把握 いまの節約どころは?
先取り貯金分を引いて、手元に残った金額でやりくりするために大事なのは、支出を把握すること。自分にとってムダな出費はどこか、定期的に見直しましょう。見逃しがちで大きな節約どころが「固定費」です。スマホの通信料や光熱費、保険料など、ムダがないか調べてみましょう。
例えばスマホは通信プランを見直したり、格安スマホに乗り換えたりする方法もあります。保険も加入した当初のまま、長年同じ内容で入りっぱなしではないでしょうか。他の保険と内容が重複しているなど、不要な保険料を払っているかもしれません。家のローンがある場合は今より金利の低いローンに借り換えれば安くなることも。
子どもが独立したタイミングなどで、家計の見直しもしてみましょう。
お金を「管理」できれば無駄使いは減る!
オーソドックスなやり方ですが、お金の管理におすすめなのは、家計簿をつけることです。何にお金を使ったか可視化でき、支出の全体像をつかんでお金を管理できます。
家計簿をつけるのは面倒という人は、家計簿アプリを利用するといいでしょう。特に便利なのはレシートをスマホのカメラで読み取るだけで、品名や金額、日付、店名を自動で登録してくれるアプリです。
また、家計簿アプリは、利用しているクレジットカードや、電子マネーなどを登録できるものも多くあります。利用しているキャッシュレスサービスを登録すれば、入出金履歴を自動的に連携し、そのまま家計簿に反映してくれます。
アプリには無料のものも多く、手軽に家計簿をつけることができます。有名な無料家計簿アプリでは、金融関係の連携サービスが多い「マネーフォワードME」、円グラフや棒グラフで家計を分析できる「Zaim」などがあります。
毎日の買い物でお得にポイ活をしよう
「ポイ活」とは、「ポイント活動」の略で、買い物した金額に応じて貯まるポイントを活用して、お得に買い物すること。
買い物するときにポイントの付くお店を利用したり、サービス(クレジットカード払いやコード決済など)を利用したりするだけで、ポイントが貯まり、貯めたポイントは次回の買い物で利用できたり、クレジットカードやスマホ代の支払いに充てることができるので、上手に使えば節約に繋がります。
ただ、複数のポイントシステムを利用すると管理が面倒になったり、なかなかポイントが貯まらないことにもなりかねません。さらにはポイント欲しさに不要な買い物をしてしまう恐れも。貯めるポイントの種類を一つに集中させて、上手なポイ活で節約しましょう。
片付けもできて一石二鳥! フリマアプリを活用しよう
不要なものを売ってお金にするフリマアプリを活用するのもおすすめです。着なくなった服や貴金属も、人気のブランドであれば高値が付くこともあります。お歳暮のタオルセットや、お菓子の空き缶などちょっと意外なものが売れたりすることも。
また、ハンドメイドの小物や服なども販売できます。フリマはたった一人「それが欲しい」と言ってくれる人が見つかれば良いので、「これは売れないわよね」と諦めず、まずは出品してみましょう。
売上金は現金振り込みの他、アプリ内でポイントに交換して購入時に使用できたり、キャッシュレス決済の残高としてチャージできたりと、さまざまな入金方法があります。フリマも楽しみながら、決めた支出額の範囲内で節約生活を楽しみましょう。
貯金が続かない人・貯まらない人の特徴とは
貯金が続かない人や貯まらない人には共通点があります。挫折せずに貯金を続けるためには、どんなことに気を付けると良いでしょうか。
目標がない・目標が高すぎる
目標を決めずになんとなく貯金を始めても、やる気が湧かず飽きてしまうものです。貯金をした先に楽しみを作ることでモチベーションを維持でき、続けていけます。
また、目標金額が高すぎると、なかなか達成できず挫折してしまうことも。その場合は「まずは○万円」という、あまり高くない目標を決めます。それを達成したら「次に○万円」とハードルを上げていきましょう。貯まっていく達成感を楽しみながら続けていくことがコツです。
がんばり過ぎて我慢ばかりしている
貯金するには節約が肝心です。節約のために我慢することは大切ですが、我慢し過ぎるのは逆効果。貯金がストレスになって続かなくなってしまいます。月に数回ご褒美デーを作ったり、どうしても欲しいものは買ったりと、我慢し過ぎないことも大切です。
すぐに別の方法を試してしまう
基本的にお金はすぐには貯まりません。コツコツ長期間続けることが重要です。すぐに結果が出ないからといって、次々に貯金方法を変えては貯まるものも貯まりません。自分に合った方法を見つけて長く続けていきましょう。
本来、貯金はつらいものではありません。お金が貯まっていく達成感や、節約どころを見つけることでゲームのように楽しめるはず。お金の余裕は心の余裕とも言われます。心豊かな生活をするためにも、楽しんで貯金をしましょう。
■もっと知りたい■