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更新日:2025年02月27日 公開日:2024年04月22日
男性との違いは?人には聞けない性の悩みを徹底解説!
「女性の性欲のピークは何歳?」「更年期と性欲の関係って?「男性の性欲とは何が違う?」など、人には聞けない大人女性の性の悩みについて徹底解説!性欲が高くなる原因・性欲が低下する原因や対処法についてもご紹介します。
性欲とは、性的な満足を得たいという肉体的な欲望のことを指します。
女性の性欲は、卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンや、男性ホルモンの「テストステロン」や、脳を興奮させる作用のあるドーパミン、その他の脳に与えられるその他の刺激が影響していると考えられています。
セックスは生殖のための行為であり、子孫を残すための仕組みですが、人間の場合は生殖のみを目的としてセックスを行うわけではありません。
肉体的な快楽や愛情表現、パートナーとのコミュニケーションといったさまざまな理由があります。
ここからは、女性の性欲について詳しく解説します。
女性の性欲は、10代〜30代の間がピークになりやすいと考えられます。
ジェクス株式会社の依頼で一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した「ジャパン・セックスサーベイ」によれば、セックスの回数が最も多いのは20代で、その後は年齢を重ねるごとに回数が減少していくという結果が出ています。
しかし、更年期で女性ホルモンが減って男性ホルモンが相対的に増えている状態になった場合、「40歳以降に性欲が強くなり、50代半ばくらいにピークに達する」という人もいます。また、閉経により生理がなくなることで精神的に解放されて、セックスにも積極的な意欲を持つ場合もあるでしょう。
女性がキスやボディタッチなどの接触、言葉などの精神的な快感によって性欲を高めていくのに対し、男性は主に「視覚的な刺激」によって性欲のスイッチが入るといわれています。
また、男性の方が女性よりも性欲が高いことがドイツ・ザールラント大学のJulius Frankenbach氏らの研究結果で示されています。
男性の性欲のピークは、男性ホルモンの分泌量が増加する10〜20代頃で、肉体が完成してからは徐々に性欲が減退していく傾向にあるようです。
性的な快感についても、男女で違いがあります。
性的な快感が最高潮に達することを「オルガスム」といい、オルガスムに達すると幸せホルモンと呼ばれる「オキシトン」や「プロラクチン」が大量に分泌されます。
男性の場合、射精と同時にオルガスムを得られることがほとんど。しかし、女性の場合はセックスで必ずしもオルガスムに達しないこともあります。
女性の場合、最もオルガスムを得やすい性感帯はクリトリス(陰核)であるため、性交時の挿入による膣刺激ではオルガスムを得られないことも。そのため、マスターベーション(自慰・オナニー・セルフプレジャー)や、パートナーによるクリトリスへの愛撫でオルガスムを経験することが多いようです。
女性の場合、パートナーとの関係性や精神的なストレス、性交痛などがオルガスムに影響するといった点も、男性との違いです。
更年期になると、これまで分泌されていた女性ホルモンの分泌量が大きく低下します。同時に男性ホルモンの分泌量も低下するので、更年期になると一般的には性欲は低下します。しかし、性欲に影響するのは男性ホルモンであるため、更年期に伴う女性ホルモン減少が直接、性欲の低下につながることはありません。
中には、女性ホルモンの低下によって男性ホルモンの働きが活性化して、更年期に性欲が高まるケースもあるといいます。
しかし、更年期に性欲減退を感じる女性も少なくありません。
これには「性交痛」が大きく影響していると考えられています。女性ホルモンが減ると膣からの分泌液が減り、膣の乾燥や萎縮が起こり、萎縮性膣炎につながることもあります。
性交痛を感じるとセックスが苦痛になるため、その結果として、性欲減退につながってしまうのです。
また、更年期にさしかかる50代は、親の介護や仕事の責任、更年期症状による体調不良や不安などストレスがかかりやすい年代。ストレスや不安がある状態では、セックスや性的なふれあいを楽しむといった余裕が持てないこともあります。
ここでは、女性の性欲とセックスについてご紹介します。
ジャパン・セックスサーベイの「日本人のセックス経験・頻度・目的の現状 【2020年】」によれば、50代女性の65.8%が1年以上セックスをしていないという結果が出ています。
50代女性がなぜセックスをしたくないのか、その理由については「年齢的にもういい」「面倒くさい」「性欲がない」を挙げる人が多いといった理由が見られました。
「日本人のセックス経験・頻度・目的の現状 【2020年】」では、セックスをする目的についても調査しています。
50代女性がセックスをする目的として多かったのが「愛情を表現するため」で60.6%と最多に。次いで、「ふれあい(コミュニケーション)のため」が38.4%という結果になりました。一方、「性的な快楽のため」は20.8%と、肉体的な快楽のためというよりは、パートナーへの愛情表現やふれあいを目的としている人が多いようです。
50代男性の場合、最も多かったのが「性的な快楽のため」で70.2%でしたが、次いで「愛情を表現するため」も59.0%と高い数値となりました。
ここからは、女性の性欲が強くなる理由・原因をご紹介します。
そもそもセックスは生殖のための行為であり、排卵期(排卵のタイミング)にセックスをすることで妊娠につながります。そのため、生理後から排卵日前後までは性欲が強くなる傾向にあるといわれています。
排卵期を過ぎて黄体期に入ると、PMSの引き金にもなるホルモン「プロゲステロン」が分泌されて心や体が不安定になるため、性欲が低下する傾向にあります。
性行為の経験がなかったり、少なかったりすると性欲よりも不安や恐怖が強くなることも。
年齢とともに性行為の経験を重ねることで、心も体もリラックスできるようになり、その結果、快感を得やすくなってセックスに積極的になれるというケースもあります。
ドラマや映画、小説や漫画などで性的なシーンにふれる、これまでの経験を思い出すなど、性的な興奮を覚えたり、ときめいたりなどのきっかけによって性欲が高まることもあります。
「満腹感と性的興奮には関連性がある」という研究結果があります。
カリフォルニア大学サンディエゴ校のAlice Ely博士らが行った研究によれば、空腹時よりも食事代わりのドリンクを摂取したときの方が、恋愛をイメージさせるロマンチックな写真に対する脳の反応度合いが大きいという結果が出ています。
「お腹が空くとイライラしたり、怒りっぽくなったりする」といわれますが、空腹と怒り・イライラ感といったネガティブ感情には関連があると示す研究結果もあります。
女性の性欲は精神的ストレスとも結びつくため、満腹でリラックスしている状態では性欲が高まりやすいのかもしれません。
ここからは、女性の性欲が湧かない理由・原因について解説します。
女性は一般的に、男性に比べるとセックスをしたいという気持ちになるまで時間がかかる傾向があり、精神的な快感も性的興奮に影響します。
性欲に影響しているのは、男性ホルモンのテストステロンだけではありません。人間の性欲は脳によって制御されており、ストレス、疲労、不安があったり、セックスに抵抗感を持っていたりすると、性欲が湧かないこともあります。
性交痛とは、セックスをしようとしたときや、セックスをしているときに生じる痛みのことです。
性的に興奮すると、膣潤滑液が分泌されます。いわゆる「濡れる」という現象です。しかし、更年期になるとエストロゲンが減少することで、膣が乾燥しがちに。すると潤い不足から、粘膜を傷つけたり、痛みや出血が起こったり場合によっては挿入ができなくなることもあります。
その他にも、ストレスや緊張といった精神的な要因や、前戯が不十分であることも性交痛の原因です。
卵巣を摘出した場合や、病気の治療のために卵巣の働きを抑制している場合、服用中の薬の影響などによって、性欲低下が起こるケースもあります。
一部の抗うつ剤や鎮痛剤、抗てんかん薬、抗がん剤や鎮痛のための麻薬製剤も性欲低下させるといわれており、薬を服用していて性欲低下が気になる場合は、かかりつけ医に相談してみましょう。
性欲減退障害とは、性的な行為への興奮や楽しさを感じないだけでなく、なんらかの苦痛を感じている状態を指します。
性的な関心が一時的に低下することがよくあることですが、6か月以上など長期にわたって症状が続く場合は、性欲減退障害や性欲低下障害、性的関心・興奮障害のように診断されることも。一人で悩まず、病院で医師に相談しましょう。
ここからは、女性の性欲についての疑問についてご紹介します。
日本では、これまで女性の性欲について語られることは多くありませんでした。
しかし、女性にも性欲は当たり前にあるものです。性欲の強さには個人差がありますが、日常生活に支障をきたすことがなければ問題ないと考えられるでしょう。
ストレスの多い環境に置かれていたり、不安やイライラ、慢性的な疲労がある場合は、性欲が湧かないこともあります。性欲がないことで悩んでいる場合は、病院を受診し医師に相談してみましょう。
ここからは、女性の性欲との付き合い方・対処法をご紹介します。
低下してしまっている性欲を上げたい場合は、まずは疲れた心や体を休めることが大切です。
ストレスや疲労があると、性欲までエネルギーを割くことができません。ストレス発散をしたり休息を取ったりして、心や体がリラックスできる状態にしましょう。
マスターベーション(自慰行為)は男性がする行為というイメージを持たれることが多いですが、本来は男女問わず行う、ごく一般的な行為です。
マスターベーションは最近では「セルフプレジャー」と呼ばれ、女性誌などで紹介されることも多くなってきました。
オルガスムに達すると、ホルモンや自律神経の作用によってリラックス効果を得られます。そのため、マスターベーションは性欲の解消だけでなく、ストレス解消効果も期待できます。
セックスのときの痛みは、女性の性欲減退につながる大きな原因です。性交痛が原因でセックスが苦痛になっているのであれば、潤滑剤・潤滑ゼリーの使用を検討してみるといいでしょう。
悩んでいたものの、潤滑剤を使用することで性交痛の痛みを大きく軽減できたという人もいます。
性交痛がある場合、女性ホルモンを補充する「ホルモン補充療法(HRT)」も選択肢の一つです。経口剤の他にも、ジェルや貼付剤などがあり、医師と相談の上、胃腸や肝臓が弱い人でも使用できます。
ホルモン補充療法は更年期障害の治療にも使われるため、更年期のつらい症状に悩んでいる人も知っておくといい選択肢です。
また、活力の減退を感じている人は、原則としてホルモン補充療法(HRT)として併用して行う「テストステロン補充療法」という治療法もあります。
セックスについて考える際、セックスレスの割合が注目されがちですが、大切なのは「性に対する夫婦の価値観の一致」です。
必ずしも挿入しなければならないわけではなく、肌に触れ合うだけでも、お互いが満たされればいいのです。
年齢を重ねれば男女ともに、心にも体にも変化が起こります。若い頃のようなセックスではなく、年齢を重ねた自分たちが安心して楽しめる、安らぎを得られるやり方について考えてみるといいでしょう。
年齢とともに変化が起こりますが、女性にも性欲はあるものです。ただし、個人差もあり、性欲が強い人もいれば少ない人もいるため気にし過ぎる必要はありません。
ただし、日常生活に支障が出ている場合や、悩みにつながっている場合は、一度病院を受診して相談し、医師に相談してみましょう。
医療法人心鹿会(大阪)理事長。2005年、香川大学医学部卒業。女性医療クリニックLUNA心斎橋などを経て、21年から現職。専門は女性泌尿器科。泌尿器科専門医・指導医、性機能専門医。著書は『女医が教える 潤うからだづくり』(主婦の友社刊)。YouTubeの「ココシカ診療所」も開設。
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