おせち商戦は年々前倒しになり、予約の山場は10〜11月。いま動けば早期特典や送料無料などのメリットを取りやすい時期です。最新データから2026年のおせち事情と“失敗しない最適解”を読み解きます。

今年も残り3か月…おせち予約は「秋はピーク」!?

夏がやっと過ぎたと思えば、今年も残り3か月。あっと言う間に新年を迎えそうですが、みなさん次のお正月はどう過ごす予定でしょうか？

2026年のお正月は9連休を取る人も多くなりそうな日取りで、お正月は自宅・実家でゆっくり過ごす傾向が続きそう。

実は、おせち商戦は年々前倒しになり、予約の山場は10〜11月ということはご存じでしたか？ いま動けば早期特典や送料無料などのメリットを取りやすく、また人気商品の売り切れも起きにくいことから「早目のおせち予約」が、年々定着してきているようです。

不景気・物価高だけど…おせちの購入意向は増加傾向

ニュースを見れば、食品の値上げラッシュ・米の価格高騰の話題が多く、溜息をついちゃいそうな1年でしたが、お正月は別腹の模様。

百貨店・松屋の調査によると、おせちの購入意向が2025年「72.4％」から2026年「77.5％」に増加しているんだとか。

主な理由は「手間や時間を省ける」（70.8％）、「見た目が華やか」（35.5％）など。お正月のゆっくり団らんタイムを邪魔しない、“タイパ×華やかさ”が選択の鍵になっているようです。

おせちは買うけど…コスパ重視の波は続きそう

帝国データバンクの調査によると、「2025年正月用おせち」の平均価格は2万7826円（税込）。前年から+360円（+1.3％）の小幅上昇で、値上げ幅は過去3シーズンで最小でした。そして、今年も引き続き、コスパ重視の波は続きそうです

生活実感に近い“作る＆買うの折衷スタイル”

おせち料理に関するアンケート調査でも、約72.5％の人が「おせちを食べる」意向を回答。用意の仕方は「すべて買う」が最多ながら、「作るものと買うものが半々」も一定で、“半分は手作り、半分は買う”スタイルがリアルです。

筆者の実家も、以前はずっと「手作りおせち」でしたが、近年は「買うと作るの折衷スタイル」。とにもかくにも、おせち作りの手間が半減するので、年末の不毛な喧嘩が減りました！

2026年の最適解は？家族構成×シーンでこう選ぶ

おせちのバリエーションも昔と違って多様化しています。近年注目が高まっているのは下記の2つのタイプなんだとか。

■一人～二人暮らし／帰省なし

食べ切りやすい1人用・一段重。

「無駄を出したくないけどイベント感は欲しい！」というニーズで需要が高まっています。

■食の好みが割れる家族

和洋中のメニューを組み合わせたものや「オードブル」「国産素材にこだわったもの」

「華やぎ×取り分けやすさ」「子どもでも食べやすい」ことが人気の理由だそう。

■こんな、おせちはいかが？

• 無理しない華やぎ派
  →少人数向け・和洋MIX
• みんなでワイワイ派
  →三段重＋オードブル
• 素材で選ぶ派
  →国産素材にこだわったもの

早め予約が正解！ぴったりのおせちをお得に

近年、重詰おせちの予約ピークが10〜11月に定着しています。各社の送料無料などの早割特典もこの時期に集中します。9月末〜10月頭に候補を絞れば、限定品や人気枠を押さえやすく、お得に選べますよ！

まだ若干暑さの残る秋ではありますが……早めアクションで出遅れずお得なお正月準備を！

取材・文＝鳥居史（Halmek up編集部）