お茶の基礎知識・13

お中元やお歳暮、手土産にも!おすすめのお茶は?

公開日:2022.07.15

季節のご挨拶やお祝い事など、さまざまな場面で贈られる、お茶。お中元やお歳暮などの贈り物にお茶が選ばれるのはなぜなのでしょうか? その理由とギフトにおすすめのお茶の種類を、伊藤園 量販店営業部 TEA SHOP課の石川直緒さんに聞きました。

お中元・お歳暮など、贈り物にお茶が選ばれる理由は?

お中元・お歳暮におすすめのお茶

「日本人にとって、お茶は身近な存在であり、普段の日常生活で頻繁に飲用するため、多くの方に喜ばれる贈り物です。『茶柱が立つ』『茶寿』などの言葉があるように、縁起もののイメージが強く、由緒正しい贈り物として選ばれています」

さらに、石川さんいわく、お茶に含まれる茶カテキンの効用など、さまざまな健康効果もお茶の魅力の一つとのこと。長引くコロナ禍で健康への意識が高まっている今、おうち時間でお茶を楽しむために、急須を買う人が増えているそうです。

「近年、お茶は健康飲料としても注目を集めており、相手の健康を願って贈るギフトとしても選ばれています」

これ以外にも、比較的賞味期限が長い、軽くてかさばらないといった点も贈り物として重宝される理由なのかもしれません。

健康を願う母の日や敬老の日のギフトにも!

母の日や敬老の日のギフトにもお茶がおすすめ!

定番のお中元やお歳暮以外に、お茶を贈ると良い場面はあるのでしょうか?

「古くから日本には『新茶を飲むと1年無病息災で過ごせる』という言い伝えがあります。5月の母の日は新茶の時期と重なるため、日頃の感謝と健康を願い、お茶を贈られる方が多いです。9月の敬老の日も、健康を願うのにぴったりです」

「新茶」という言葉には、一年で最初に摘まれる「初物」という意味が込められています。また、新茶の時期の八十八夜についても、末広がりの「八」が重なり縁起が良いとされています。

さらに新茶がおすすめの理由として、味がおいしく栄養価も豊富であることが挙げられます。茶カテキンの他、お茶に含まれるテアニンにはリラックス効果やストレス軽減作用があり、机を囲んでお茶を飲む「家族団らん」にぴったりです。

「贈り物としてはもちろん、お盆の帰省やお正月など、親戚の集まりに手土産として持参するのもおすすめ。家族と一緒においしいお茶を楽しんでいただくのが、コミュニケーションツールとしてのお茶の重要な役割だと思います」

贈り物・ギフトにおすすめのお茶は?

贈り物としては、新茶や玉露、宇治茶など、いわゆる高級茶と言われるお茶を選ぶことが多いと思います。そのほかお茶を贈る際に、どのようなポイントに気を付けて選べば良いのでしょうか。

「一人暮らしの方にはいろいろなお茶が楽しめるギフトセット、急須を持っていない若い方にはティーバッグ、夏の暑い時期には水出しに適した上級茶などがおすすめです。なによりも、贈る方への気遣いが大切です」

なるほど。お茶の種類だけでなく贈る相手に合わせて入れ方などへの配慮も必要なのですね。

「お茶は産地によってもさまざまな味わいを楽しめます。ギフトでは、産地や特徴の異なるお茶が楽しめるセットなども人気です」

伊藤園看板茶ギフトセット
産地や特徴の異なるお茶が楽しめるセットが人気

暑い夏は水出し緑茶オンザロックで楽しむのもおすすめです。最近はカラー急須や透明なガラスの急須も登場しているので、茶葉とセットで贈るのもいいですね。ぜひ贈る相手を思いながら選んでみてはいかがでしょうか。

監修者プロフィール:石川直緒さん

監修者プロフィール:石川直緒さん(伊藤園)

伊藤園  量販店営業部 TEA SHOP課。

取材協力:伊藤園

■もっと知りたい■

お茶活クラブ

お茶活とは、日常生活においてお茶を楽しむ活動のこと。毎日抹茶や緑茶を飲むことで、テアニンや茶カテキンなど、お茶に含まれている健康・美容にいい成分を効果的に取り込むことができます。お茶に関する知識やお茶を使った料理レシピをチェックして、あなたも「お茶活」習慣を始めてみませんか?

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

注目企画