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- 新年はおめでたい「大福茶」を作って飲もう!
京都で古くから新年に飲まれている「大福茶」というお茶をご存じですか? 一年の無病息災と幸せを祈って飲むお茶で、1000年以上の歴史があると言われています。新年にぜひ飲みたい大福茶の作り方を伊藤園のティーテイスター・直島朋弘さんに聞きました。
新年の縁起物・大福茶(おおぶくちゃ)とは?
京都で昔から飲まれている大福茶は、新年に飲む縁起物。
煎茶に梅干しと昆布を入れて飲むのが主流ですが、玄米茶やほうじ茶の場合もあり、お茶屋さんでは大福茶セットとして販売されているものもあります。一年の無病息災と幸せを祈って飲むお茶ということもあり、贈り物にも人気とのこと。
その歴史は長く1000年以上前に遡ります。由来には諸説ありますが、疫病が流行した際に京都の六波羅蜜寺を開創した空也上人が、観音にお供えしたお茶を病人に飲ませたところ、その病気が治り疫病の流行が治まったそう。
これにあやかって、当時の村上天皇が毎年元旦にお茶を飲むようになったということから、お正月の縁起物となり、その後、庶民にもこの風習が広がっていったようです。
簡単・おいしい!大福茶の作り方をチェック
お茶屋さんで売られている、できあがった大福茶を購入して飲むのもいいですが、実は家にあるものでも簡単に作れます。
大福茶の作り方
使用するもの:緑茶・梅干し・昆布
- 湯呑みに、梅干しと結び昆布をいれる
- 急須に茶葉とお湯を入れる
- 湯呑みにゆっくりとお茶を注ぐ
梅干しは、普段よく食べている梅干しでOK。結び昆布は、乾燥昆布を濡らしたキッチンペーパーなどで包んでおいて柔らかくし、ハサミで細く切ると結びやすくなります。
ちょっぴりこだわりの大福茶を作ってみたい方に、伊藤園のティーテイスター・直島朋弘さんから、おすすめのお茶を紹介してもらいました。
「大福茶は、湯飲みの中の、緑茶と梅干と昆布の色合いのコントラストもひとつの楽しみ方です。私のお気に入りは、黄金色の透明感のある水色が特徴の天竜煎茶や八女茶です」(直島さん)
そもそも玄米茶とは?自分でも作れる?
大福茶を作るなら、定番の煎茶もいいですが、香ばしい香りと風味が楽しめる玄米茶もおすすめです。
そもそも玄米茶とは、水に浸して蒸した米を炒り、これに番茶や煎茶などをほぼ同量の割合で加えたお茶のこと。炒り米の香ばしさが特徴で、米が混入しているのでカフェインが少なめです。
玄米茶は自宅にある茶葉とお米を使えば、簡単に作れます。フライパンで炒った玄米(白米)を、茶葉と同量を急須に入れて、30秒程度たってからお茶を注げばOK。玄米茶の作り方をチェックして、ぜひおうちで挑戦してみてくださいね!
■お話を伺ったのは:直島朋弘さん(伊藤園ティーテイスター)
株式会社伊藤園 マーケティング本部リーフブランドグループ所属。厚生労働省認定社内検定・伊藤園ティーテイスター2級。
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