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- 青木奈緖さんのエッセー講座5期第5回参加者の作品
「家族」をテーマにしたエッセーの書き方を、エッセイストの青木奈緖さんに教わるハルメクの通信制エッセー講座。大切な思い出を形に残すべく取り組む参加者たちの作品から、青木さんが選んだ3つのエッセーをご紹介します。
青木奈緖さんが選んだ3つのエッセー
「青木奈緖さんのエッセー講座」参加者による家族のエッセーです。クリックすると、作品と青木さんの講評をお読みいただけます。
「巣ごもり家族」北谷利花さん
看護士が足早にこちらに一直線に向かって……
「生命は」吉川洋子さん
「生命は」という吉野弘の代表的な詩がある……
「来ぬ人を」中込佳子さん
あと10日生きていたら85歳の誕生日を……
エッセーに関する質問・お悩みに動画で回答
エッセイストの青木奈緒さんを講師に、半年間でエッセーの書き方を学ぶ通信制エッセー講座。
このエッセー講座のテーマは「家族」。日本各地からご参加いただいた30名の皆さんが毎月1本、家族との大切な思い出をエッセーの形に残すべく取り組んでいます。
参加者ひとり一人がエッセーを書くうちに直面する悩みや疑問は、実は、書く人にとって共通する学びの宝庫です。ハルメクでは、月1回青木さんが参加者の質問に回答する動画を制作。現在の参加者が生き生きと学べるように、また、どなたでもご覧になって学びを生かせるように公開していきます。
第5期第5回目となる今回の動画では、「同じ題材で再び書くということ」について、青木さんにお話を伺いました。
「過去に書いたことのある題材に再度取り組むと、新たな学びがあります」
青木さん:今回、以前執筆された題材で改めて書き直してみようと試みた方がいらっしゃいました。
こういったチャレンジをする方は少ないのですが、同じ題材で書き直すという書き方は、おすすめです。
同じ題材に再度取り組むには「以前書いたものを読みながら考える」「以前書いたものは伏せて見ないで考える」という2つの方法があるかと思います。私なら、後者を選びます。
スキーを経験したことがある方はおわかりになると思うのですが、前の方が滑った轍ができてしまうと、人はその轍をなぞるように滑りがちです。書くことも同様に、以前書いたものを読むと、内容をなぞって書いてしまいがちでなかなか難しいものです。
「ひとつのテーマについて3回書いてからだ」とおっしゃる作家さんもいます。
書き始めは以前書いたものと同じでいいのか、全く違う視点から書き出してみるか、同じにしたとしてもどう変えるかなど考えに考えて書いていくと、同じ題材でも新たな発見があり、楽しさも感じるようになります。
書く内容は、その時の自分の勢いや流れに左右されがちです。良いときもあれば、悪いときもある。ですから、同じ題材でも絶対に同じ作品にはなりません。
書きにくいのは確かですが、「この題材で自分は何を書きたかったのか」を考え、もう一段磨きをかけ、より鮮明に書くことができます。
過去に書いたことのある題材へのチャレンジは、新たな学びがあります。
難しいですが、楽しい。私はおすすめしたい書き方です。
青木奈緒さんの今月の朗読作品
動画では、さらに詳しいお話や、青木さんの朗読もお楽しみいただけます。朗読するのは、とある詩の一節をもとにご自身とご両親について回想した作品「生命は」(吉川洋子さん作)です。
エッセイスト・青木奈緖さんのプロフィール
1963(昭和38)年、東京生まれ。文豪・幸田露伴を曽祖父に、作家・幸田文を祖母に、随筆家・青木玉を母に持ち、自身もエッセイストとして活躍。著書に『幸田家のきもの』(講談社刊)、『幸田家のことば』(小学館刊)他。
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回家族の思い出をエッセーに書き、講師で随筆家の青木奈緖さんから添削やアドバイスを受けます。講座の受講期間は半年間。
2023年3月からは、第6期がスタートしました(受講募集期間は終了しています)。5月からは、青木先生が選んだ作品と解説動画をハルメク365でお楽しみいただけます(毎月25日更新予定)。
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