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- 山本ふみこさんエッセー通信講座第3回参加者の5作品
随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座。エッセーの書き方を半年間で学んでいきます。第4期3回目の動画と、参加者の作品から山本さんが選んだ5本のエッセーをお楽しみください。
山本ふみこさんが選んだ5つのエッセー
クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。第3回で取り組んだエッセーのテーマは「見落とす」です。
「元気でいたら、120歳」大井洋子さん
わたしの祖父は明治35年早生まれで、昭和天皇と同学年を誇りに……
「ネックレス」大嶋きこさん
ずっとおばあちゃん子だった。母が働いていたので、小学校に……
「メガネばあば」小田原薫さん
メガネが苦手だ。レンズが曇るとよく見えないし、はずすと置いた……
「気になって仕方がない」かわばたえつこさん
初めて子どもを授かった時、外を歩くと、なぜかたくさんの妊婦……
「あたりまえなんかじゃない」道下裕子さん
ある日の整骨院での会話。先生、「左に重心がかかっていますね……
エッセーに関する質問・お悩みに動画で回答
人気随筆家の山本ふみこさんから半年間でエッセーの書き方を学ぶ通信制エッセー講座には、日本各地から応募した33名が参加しています。毎月1本書きあげたエッセーに、山本さんのアドバイスや添削を受けて、実践的に学んでいます。
参加者一人一人が直面する悩みや疑問は、実は、エッセーを書く人にとって共通する学びの宝庫です。ハルメクでは、月1回山本さんが参加者の質問に回答する動画を制作。現在の参加者がいきいきと学べるように、また、どなたでもご覧になって学びを生かせるように公開しています。
今回の動画では、参加者からの2つの質問を紹介しています。
【質問1】「タイトルの付け方に迷いました。アドバイスをお願いします」
山本ふみこさん:この方は「最後はえいやっとつけました」と言っているのですが、それでいいと思います。ちょっと思い切った感じがとてもいいです。
まず、タイトルの大切さを意識していることが素敵です。読者が「これを読むか、読まないか」というのはタイトルで決まるところなので。楽しみながらつけること、それが一番大切です。
タイトルの付け方としては、作品の中にある言葉をタイトルにするのもありです。この場合は、タイトルがタネ明かしにならないように。最後の方で、実は……となる展開の場合は気をつけてください。
ところで、皆さんはタイトルをつけてから書きますか? 私は一応、先にタイトルをつけます。そのまま行くという場合もありますけど、最後に見直して全然違うものにするということもあります。ただ、目印として「私はこのことを書くよ」というつもりで、何か置いておくといいかもしれません。
【質問2】「なかなか書き始められないです。こういうときはどうすればよいでしょう?」
山本ふみこさん:シンプルですけど、共通の感覚ですよね。書き始めれば調子も出て来るんですけど、なかなか書き始められないという感じは、エッセーに取り組むようになった初期の頃は多いと思います。
日記を書くとか、友人に向けてハガキを書くとか、そういう感覚で始めたらどうでしょうか。
日記を書くときは未来の自分に対して、ハガキを書くときは友人に対して、優しい気持ち……相手にわかるように書くとか、気持ちを伝えるように書くということがあると思います。そこが大事なので、エッセーも同じように読者を思って書くのがいいかな、と思います。
この講座では私がみなさんの最初の読者なので、私におしゃべりするつもりで書いてくださるのもうれしいです。
随筆家・山本ふみこさんのプロフィール
1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。講座の受講期間は半年間。
現在、参加者を募集中です。次回第5期の参加者の募集は、申込締切は2022年7月4日(月)まで。詳しくは雑誌「ハルメク」7月号の誌上とハルメク旅と講座サイトをご覧ください。
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